岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2016年01月

古代雪見灯篭2.0尺
灯篭に電球を入れたいというお客様には、
明かりを入れる火袋、その下の部材に穴をあけて
電気のコードを通せるように加工させていただいております。

古代雪見灯篭2.5尺の場合をご紹介します。
火袋の底面と受、足の中央に貫通穴をあけます。
今回は直径20mmのカバーに合わせて直径25mmの穴をあけました。
雪見灯篭 電気の配線方法 穴あけ
足の内側にアンカー用の穴をあけます。
石灯篭 電気の配線ホース止め用 穴あけ
ステンレス製のネジと鉛製のアンカー
石灯篭 電気の配線ホース止め用 ピンとアンカー
アンカーを穴に入れて金具(ステンレス製を石色に合わせ白のペンキを塗りました)を
ネジで固定します。
石灯篭 電気の配線ホース止め用 金具取り付け
石灯篭 電気の配線ホース止め ネジ止め
【横面から見た様子】
雪見灯篭 電気の配線目立たなくする方法
正面下側から覗くと・・・
雪見灯篭の足 電気の配線方法
配線のコードは地中に埋めて設置する場合が多いです。
灯篭の大きさや、灯篭の形によって穴あけの必要箇所が変わります。

小さな置き灯篭で穴あけ箇所一か所でしたら、
4,000円(税別)程度から可能です。(LED電球込み)

防水仕様のLED電球が入らない場合など、
電球を入れる加工ができない製品もございます。
詳しくはお問い合わせください。(N)


うっすらと灯篭にも雪が積もりました。
ここ愛知県岡崎市では、年に数回あるかないかの風景。
同じものでも違う表情を見せてくれます。
織部 灯篭雪風景
岡崎市2016.01.25積雪灯篭展示場
【本鞍馬石 飛び石】こげ茶色の上にも白く積もってます。
雪の本鞍馬石飛び石
【四角銭鉢】彫刻が浮かび上がりきれいに見えます。
四角銭鉢 雪風景
【滝見】
滝見 灯篭雪風景
【石人(童子)】
石の童子 雪風景
【筒鉢】
雪の積もった水鉢 筒鉢
雪が積もった景色を楽しめるのも石灯篭の良さです。

灯篭設置例 玄関置き灯篭 本鞍馬の寸松庵
今回ご紹介させていただくのは寸松庵(すんしょうあん)型という形の置き灯篭です。
置き灯篭は小ぶりで扱いやすく、玄関前や坪庭などにも好まれます。
地面に直接置くよりも庭石などの上に置くと、より一層雰囲気が出て上質に見えます。

こちらは京都の鞍馬山より産出される本鞍馬石で造っています。
石屋はこのような色合いを“青い”と呼ぶのですが、本鞍馬石の中でも弊社で取り扱っている石は青鞍馬と呼ばれるものがほとんどで、青鞍馬石は本鞍馬の中でも更に希少価値が高く、石の中が青みを帯びた濃いグレーなのが特徴です。
また、年月が経過するにつれ茶色の錆色が出てきたり変化を楽しめるのも魅力です。
他の御影石に比べ硬く、加工するのにも時間がかかります。
玉石状の原石は加工してみないと石に傷があるか分からない為、灯篭の材料としてはリスクが高く、希少価値の高い本鞍馬石で灯篭を製作することは、とても贅沢です。
寸松庵 本鞍馬石 玄関前置き灯篭設置例
こちらのお庭は、灯篭の台石も本鞍馬石です。
加工した灯篭の石色と、天然の台石との組み合わせは本鞍馬石の魅力が十分に味わえる贅沢な組み合わせです。

灯篭を設置する向きについて、お客様と相談して、敷地に対して斜めに設置しました。
灯篭に明かりを灯したいとのことでしたので、灯りの漏れる位置を通路側と玄関側にして
通路から玄関まで灯りが見えなくなる位置をなくしました。
また灯篭と通路が隣接しているので、正面を向いているよりも少し斜めのほうが圧迫感がなく、控えめでいいかなと思いました。
お庭の状況にもよりますが、灯篭がドーンと前面にアピールされているよりも木の陰に少し隠れていたり、ひっそりとある佇まいも上品だと思います。

平らではない天然の石に灯篭を置く場合、水平を出すために台石と灯篭の足との間に小石を挟むことがあります。
BlogPaint
BlogPaint
なるべく目立たないように奥の方に入れ込みます。お庭にある小石で構いません。目立たない色合でちょうど良い厚みを探してください。
何カ所か安定すると1~2ヵ所程度は浮いていても安定しますが、見た目に不安定に見えるので小石を挟んでおくと落ち着いて見えます。
お庭づくりの参考にしてください。

日本庭園で目にする石灯篭。実は輸入されているものが多くあります。
海外の石で作られ、製品として輸入されています。
輸入品の灯篭は40年位前から数多く日本のお庭に立てられるようになりました。
このことは石屋では常識でも、一般的にはあまり知られていないようです。
何が違うの?ということで写真で比較してご説明させていただきます。
【量産される輸入品】                    【手作りの国産品】
灯篭品質比較 柚ノ木 輸入品と国産品
遠目には伝わりづらいですか?
一番分かりやすい違いは火袋の中の底面です。
丸い輪がいくつか重なっているのは機械で穴をあけた刃の跡です。
窓枠も機械で切った跡が残ったままです。
灯篭比較 火袋 機械跡 量産品
火袋は本来、火を灯す場所です。底面の中央には燭台と呼ばれるロウソクを置く場所を造ります。
ノミで加工した火口は切り取ったような痛々しい跡はなく、柔らかな窓枠になっています。
灯篭比較 火袋 燭台 当社製品

灯篭の笠部分を拡大して比べてみます。
灯篭の違い 笠 量産品
ノミで仕上げた国産品の表面はノミ跡の小さな凹凸があります。柔らかなラインで温かみがあります。角が丸みを帯びて優しい仕上がりです。
灯篭の違い笠当社製品
灯篭の受 蓮弁といって花びらを模った部分です。
灯篭の違い 受 量産品
一枚一枚に膨らみをもたせ、全体に一体感があります。
灯篭の違い 笠 当社製品燭台
柱の節
灯篭比較 柱 量産品
ラインを付けるように溝を切り込むのではなく、区切りをはっきりさせなくても節の形を造り出します。
灯篭比較 柱 当社製品ムシリ仕上
地輪 蓮弁といって花びらの形を造ります。
灯篭の違い 地輪 量産品
立体的に花びらの先まで仕上げます。
灯篭の違い 地輪 当社製品ムシリ仕上げ
改めて量産品と国産品を比較して見てください。
灯篭値段の違い 比較 柚の木 量産品
灯篭値段の違い 比較 柚の木 当社製品
品質の違いが分かっていただけたのではないでしょうか。
灯篭を見かけたら、丁寧に造られているかどうかよく見てみてください。
輸入品でも、出来の良いものも中にはありますが、ノミでひと打ちひと打ち手作りしている灯篭は、まずありません。わたしたちは日本の伝統的な石灯篭を今も職人がノミで作り続けています。
このブログを読んで、手作りの温かみのある灯篭の良さを知っていただける機会になったらいいなと思います。

自宅のお庭に灯篭を設置したい方へ
穴を掘って柱を埋める活込(いけこみ)灯篭の立て方を詳しくご説明します。
灯篭の移動をご依頼いただきました、お客様のお庭での工事の様子をご紹介します。

穴を掘って地面を締め固めた穴に、灯篭を立てていきます。
穴の掘り方については前回のブログで詳しく書きました → 穴の掘り方について >>
お客様のご自宅の灯篭には写真のようなステンレスの心棒が入っていました。
接合部に穴をあけて、このようにピンを差すことでズレ防止にもなります。
灯篭の立て方 織部 柱を入れる
織部灯篭移設工事 柱設置ピン入り
灯篭はまっすぐ立てることが重要です。
ズレ防止などの安全面はもちろん、斜めの灯篭は美しく見えません。
まずは、一番下の部材を水平に設置します。
水平器がない場合の水平の出し方をご紹介します。(水平器がある方はお使いください)
柱の上面の中央に印を入れます。設置後見えなくなる面に赤鉛筆でいれました。
灯篭の立て方 織部 水平の出し方印上側
同様に柱の下側の中心にも印を入れます。
灯篭の立て方 織部 水平の出し方印下側
小石に糸を結び、上の中心の印から糸を垂らします。
糸が下の印より少し右にずれています。
灯篭立て方水平の出し方
灯篭の右面の土を灯篭の方向へ斜めに叩き左右のずれをなくし、まっすぐにします。
上の印から糸を垂らして下の印まで糸がまっすぐ下りていれば左右は水平です。
灯篭立て方水平の印揃う
側面も同様に行い、前後の水平も出してください。
水平器がある場合は、水平器を置きながら土を柱の底に入れて叩いて水平を調節してください。
灯篭の立て方 織部 水平出し方 突く
水平が出たら、受を重ね置いて水平をさらに確認してください。
※受の天地が逆さまに設置されている灯篭を時々見かけます。多くの場合、上になる面の方が面積が広く、下向きにすぼまっている向きが正しい向きです。
柱のまわりの土をしっかりと叩き締めます。写真のような木材を叩いてください。ない場合は足でしっかりと踏み固めてください。
灯篭の立て方 織部 水平出し方 木で突く
火袋、笠、玉の順に慎重に重ねます。全て部材の中心が基本です。
掘った土をかぶせます。
灯篭の立て方 織部 土をかぶせる
最後もしっかりと踏み固めてください。
灯篭の立て方 織部 土を踏み固める
【設置後】
灯篭の立て方 織部 設置後
全体を少し離れた場所から見て斜めでないか再度確認してください。
これで活け込み灯篭の設置は完了です。(N)

活込灯篭の立て方 穴の掘り方について >>

活込灯篭の柱の埋め具合 >>

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