岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2016年02月

灯篭のサイズは「6尺」「7尺」など、尺貫法で表します。

立ち灯篭の場合は、サイズを高さの目安にしてください。
しかし、あくまで目安です。
6尺といっても、実際に測ると高さが6尺を越える場合や
6尺に満たない場合もあり、灯篭の種類によって異なります。

燈篭はデザインによって、部材ごとに基準となる比率があります。
どの石屋さんで作られた灯篭でも「6尺の春日灯篭」といえば同じサイズ感になります。

【禅導寺6.5尺 総高さ約190㎝(左) 禅導寺5.5尺 総高さ約170㎝(右)】
禅導寺6.5尺と5.5尺大きさ比較
1尺(30㎝)の違いなら、サイズを選択できそうですが、

灯篭によっては6尺 6.5尺など5寸刻みでサイズ展開しているものもあります。

15㎝の違いですと、迷うところですね。
しかし、単純に15㎝背が低いだけの違いではありません。

6尺と6.5尺の灯篭では、見た目のボリューム感が異なり、
印象も大きく変わります。

サイズが変わると彫刻する模様の大きさも変わります。
【禅導寺5.5尺 火袋】
禅導寺5.5尺火袋サイズ
【禅導寺6.5尺 火袋】
禅導寺6.5尺火袋サイズ
パーツごとに比較しても、重量感の違いが分かります。
禅導寺灯篭サイズの違い
実物をご覧いただいて、大きさの違いを体感していただけるとはっきりします。

灯篭のサイズでお悩みの方は、
ぜひ展示場で実物をご覧いただくことをおすすめします。

天然地輪と呼ばれる地輪がついたものは、
同じ規格の灯篭でも総高さが10㎝以上異なる場合もございます。
↓   ↓   ↓ 
天然地輪とは?灯篭の高さの違いについて

禅導寺灯篭 詳細 >>


日差しが暖かく感じたり、日が長くなったりと春を感じる季節になりました。
立春が過ぎ、暦の上では春です。
家の中にお雛様を飾られた方も多いのではないでしょうか。
店頭にも、おひなさまを飾ってみました。店先にも春が来たように明るくなります。
【お雛様 本鞍馬石製 H約20㎝】
大人向け かわいい石のおひなさま 本鞍馬石
本鞍馬石で作ったかわいいお雛様です。
室内はもちろん、石ですので屋外にも置けます。
大人向け かわいい石製おひなさま 本鞍馬石
お内裏様とお雛様 桃の花を彫刻しました。
着物のの柄も彫刻してあります。
小石の水穴とひし形台 お雛様用
小石に穴をあけてお水がお供えできるようにして、
菱餅をイメージしたひし形のお菓子置きスペースを作りました。
飴や金平糖、干菓子など置いていただけと可愛らしいです。
小さな女の子がお雛様の前にお菓子やお花やおもちゃを並べてくれる姿を想像しています。
菜の花や桃の花を飾っていただくと、より華やかになります。
屋外にも かわいい石のおひなさま 本鞍馬石
赤色の毛氈や、和柄の布地を敷いていただいて飾ると、より一層お雛様らしくなります。
石の上や木製の台に乗せていただくと、道祖神として一年中飾っていただけます。
かわいい 小さい石の雛様
道祖神の作り方1 ~お庭に置く伊達冠石の道祖神を制作しています~>>
道祖神の作り方2 ~お庭に置く伊達冠石の道祖神 完成しました~>>
道祖神の製造販売 商品 >>

野面灯篭といわれる自然石を組み合わせた灯篭の設置の様子をご紹介します。
今回は京都産本鞍馬石の野面灯篭高さ5尺 台石も同じく本鞍馬石です。
地面を掘って杭を打ち込みます。
灯篭は、お庭の奥の設置場所まで小型運搬用のキャタピラー車で運び込みました。
野面灯篭設置 杭打ち キャタ運び込み

砕石を入れ、しっかりと転圧します。6㎝角長さ90㎝の杭を地中に打ち込みました。
野面灯篭設置方法杭打後
京都産本鞍馬石の台石を設置します。
野面灯篭設置 本鞍馬石 台石設置
野面灯篭には形が二種類あります。
野面灯篭の形 タイプ別
足が二股に分かれて5つの部材で構成された形と、柱と地輪がついて6つの部材で構成された形。
設置する野面は地輪のないタイプでしたので台石を設置し、その上に灯篭を設置しました。
野面灯篭設置 本鞍馬石 足設置
灯篭をバラす際に付けた水平の印を基準にして、水平を出します。
前後の向きも印がつけてあるので、迷うことなく設置がスムーズに行えます。
野面灯篭設置 足の水平印
受・火袋・笠・玉を重ねます。
【設置完了】
野面灯篭 本鞍馬石 お庭に設置
【お庭に入った様子】
本鞍馬石野面灯篭(化け灯篭)設置例

「雪見灯篭」とは、灯篭の種類の一つで大きくジャンル分けした名称です。
傘を広げたような大きめの笠が特徴で、5つの部材から構成された背の低い灯篭です。お庭で多く見かける灯篭のひとつです。
古代雪見灯篭は、雪見灯篭の中でもシンプルで人気のある形です。

お庭での設置の様子をご紹介します。
【古代雪見2.5尺】 基礎を作ります。
古代雪見灯篭2.5尺設置 基礎
古代雪見灯篭2.5尺設置 基礎
雪見灯篭は台石の上に置く姿が一般的です。地面よりも一段高い位置になると灯篭が映えます。
台石の上に足を置きます。
古代雪見灯篭2.5尺設置 足
足と受にはズレ防止のピンが入っています。
古代雪見灯篭2.5尺設置 受
火袋・笠・玉を置いて設置完了です。
後ろ面の格子は開閉できるようになっています。(格子は入れない場合もございます。)
BlogPaint
石や枝に少し隠れて、控えめな姿がきれいです。
玄関前のスペースに設置し、お客様をお迎えしているようです。
古代雪見設置例 お庭
製品案内 古代雪見 >>

先日ご来店いただいたお客様に選んでいただいた灯篭をご紹介します。
【水蛍(みずぼたる)灯篭】
京都の桂離宮に本歌(モデルとなった灯篭)があり、
お庭や灯篭に興味ある方や造園業者様には名前の知れた灯篭です。
笠の上には玉がなく、シンプルな部材で構成された形は素朴な印象です。
水蛍灯篭 蛭川石 笠を風化させた作り
桂離宮では池の脇に立てられている灯篭です。
火袋に三角形の窓があり、窓から漏れる明かりが水面に映り、
蛍が飛んでいるように見えることから「水蛍」と呼ばれまます。

今回選んでいただいた水蛍、
写真のように笠の一辺が大きく欠けたように作ってあります。
水蛍灯篭 笠をわざと欠かして作ったもの

水蛍灯篭 古びて見える欠かした加工
「欠けっちゃった灯篭なんて価値がない」と思われる方もいるかもしれません。
見る人によって意見の分かれるところでもあります。

同じデザインで笠を比較的、四角く作った水蛍と見比べていただきました。
お客様には「どちらもいいと思う」とおっしゃっていただきました。
水蛍灯篭 蛭川石
水蛍灯篭 蛭川石 笠
二つの灯篭を比較して、欠けたように作った水蛍を選んでいただきました。

理由は・・・
1 「作りました」という形ではなく自然な柔らかい感じがいい
2 作り立ての新しい灯篭に見えない
3 石質の風合い柔らかさ
4 お庭の雰囲気に合う 溶け込む
※今回は、土や苔等を落とさず、
そのままの状態でお渡しする準備をさせていただきました。
水蛍灯篭 笠 火袋 受 柱
先日ご来店いただいた香港のお客様も、形を綺麗に作った灯篭と、
わざと欠けを作って古く見える灯篭とを比較して、欠けている灯篭を選んで頂きました。

理由は・・・古く見えるほうがいいから。
こういうお話をされる方はお庭や灯篭をたくさん見ている方や、
既にお庭に灯篭があり何本目かの灯篭として選ばれているように感じます。
織部古造り
お庭に入れる灯篭は、きれいな真新しい灯篭よりも
昔からその場所にあるような趣があるものが合う場所もあります。

弊社では「古造り」と言って、風化したような形に作った灯篭もございます。
灯篭材として多く使用している蛭川石の中に、
稀にボソボソした石質が混ざっており、その材質を生かして造っています。

わざとらしく見える様な欠けや、不自然な欠けではなく、
石肌も風化したかのように見えるところがポイントです。

狙って作ると上手くできず、力の抜き具合が難しい造りです。
作った職人の想いが庭づくりをする人に伝わって、そこで暮らす人たちに届くと嬉しいです。(N)

↑このページのトップヘ