岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2017年05月

箏(琴)をモチーフにした道祖神を製作しています。
着物の柄や表情、琴柱など細かい彫刻をしていきます。
赤鉛筆で着物の模様を描きます。
道祖神製作着物の柄
男性の袴には立涌の模様 丸の中には模様を入れます。
石の彫刻 着物の模様立涌
【彫刻後】
浮線稜は向鶴、立涌地に七宝菱花。
道祖神 彫刻着物の柄
女性の着物も男性と同じ立涌、丸の中に菊の花を作ります。
石の彫刻 着物の模様
【彫刻後】
菊立涌という模様の他は、亀甲、檜垣です。
箏の道祖神 伊達冠石着物
箏のを絃を支える琴柱(ことじ) 面積の都合上、実際より数は少ないです。
石の彫刻 琴柱
完成
DSCF5391
外に仮置きしてみました。
箏の道祖神 伊達冠石完成
箏の音に聞きほれる男性は穏やかな表情です。職人は耳と意識して作りました。(N)
IMG_4023

箏(琴)の道祖神を製作中 1



箏(琴)をモチーフにした道祖神を製作します。
伊達冠石の中から、道祖神にした際に見栄えのする形を選びます。
横長の楕円かおにぎり型のような石で、彫刻面がなるべくカーブの少ないもの、表面の石の具合も見ながら選びました。こちらの石です。
伊達冠石琴の道祖神
45㎝ 高さ30㎝ 奥行33㎝位
土に埋まる部分や石の形を考慮して、彫刻する部分に切り込みを入れます。

道祖神枠の切り込み
お客様のご希望で箏(琴)を奏でる女性と、盃を片手に箏の音を聴く男性のデザインです。
ご自身の好きなものや想いいれのあるもの等をお伝えいただければ、オリジナルで製作いたします。
石の道祖神製作工程
シルエットができました。
道祖神製作工程
おおまかに着物と箏を彫刻していきます。
石の道祖神製作工程 琴柱
背景はノミ仕上げです。
茶色・黒・グレーのコントラストができました、二人の姿もはっきりしてきました。
道祖神の背景 ノミ
左上には月を作りました。
はっきりとさせると目立ちすぎる為、おぼろ月のようなイメージです。
道祖神背景 月
この後、着物の模様やお顔、箏などの細かい部分を彫刻していきます。

加工の続き 箏(琴)の道祖神を製作中2



神居古譚カムイコタンというと盆石などでも有名な銘石です。
以前納めさせていただいた庭石をご紹介します。長野県寛慶寺様のお庭です。
砂利のなかに置くだけで石の存在感が引き立ちます。
庭石 神居古潭カムイコタン
触るとしっとりとスルスルと気持ちよく、さわり心地の良いなめらかな質感をしています。
庭石 神居古潭(カムイコタン)
庭石の置き方ひとつでお庭の印象は大きく変わります。
灯篭と庭石のあるお庭 長野寛慶寺
石の模様は均一ではなく、場所によって表情が変わります。
茶色の網目状の模様です。(乾いた状態)
神居古潭 模様
神居古潭 模様
水で濡らすと黒色になります。
神居古潭カムイコタン
水で濡らしても、すぐに乾いてしまい、乾いてくると少し青っぽく見えてきます。黒色に見える部分にも乾いてくると茶色が混ざっているように見えます。
こちらの石は、神居古潭かと思われます。神居古潭は黒色一色のものが多いのですが、黒色に茶色の班が入っているものもあるようです。

私たちが納めたものではありませんが、寛慶寺様にお邪魔して石屋として驚いたのは、伊達冠石を使った参道です。玉状に採石される原石を、スライスし板石に加工してあります。大判の板石を作る為には、かなりの原石を使用していると思います。歩くのが畏れ多くなりそうです。。。
伊達冠参道 長野寛慶寺様
両端の黒っぽい石も同じ伊達冠石です。仕上げ方法が変わるだけで印象が変わります。
寛慶寺様は長野善光寺のすぐ隣のお寺です。足を運んでみてはいかがですか?

八角朝鮮灯篭の笠を製作しております。
3つ連なった丸部分の彫刻方法をご紹介します。
灯篭彫刻の方法
まず帯の部分のセンターに赤鉛筆で印をします。
灯篭の作り方センター
次にセンターを頂点とした、かまぼこ状の形を作ります。
その後、3つの丸を作ります。
灯篭の作り方 彫刻手順
【ノミの当て方】 ↓
写真の方向でノミを当ててしまうと、石が飛んでしまいます。
灯篭作り ノミの当て方
帯の幅が裾広がりになっているので、
3つの丸は少しずつ大きく作ります。
下書きはせず、感覚で3つ作ります。朝鮮灯篭の笠製作中
帯の間の曲線模様は、頂点だけを決め、
ラインを引かず自然に作ります。(N)
灯篭の作り方 彫刻方法









寛慶寺様(長野県善光寺市)のお庭の写真をご紹介します。
灯篭のあるお庭 長野寛慶寺

お庭の灯篭は以前、弊社が納めさせていただいた古灯篭です。
作りからみると、おそらく明治期(130~180年前)の作品。作りは京都産なので、石も白川石ではないでしょうか。白太夫という灯篭です。
石灯篭(白太夫)のあるお庭 和風庭園
接合部には、はめ込み加工が施されていました。
灯篭を展示場から移動する際に撮影した写真をご紹介します。
【柱の上下に作られた突起部】
古灯篭のホゾはめ込み柱
地輪に開いたはめ込み穴
古灯篭のホゾはめ込み地輪
【玉の底面に付けられた突起部】
古灯篭のホゾはめ込み玉
作り立てにはない年月を重ねた柔らかな石肌。
灯篭の地輪蓮弁
柱と地輪の隙間にも苔が付いています。
雨上がりには笠の苔が青々と綺麗に輝きます。(弊社展示の際の写真)
灯篭と苔 古灯篭白太夫
設置された石製品を拝見するのは、とても嬉しいことです。
素敵なお庭に入ってよかったです。
年月を重ね、味わいが増していくのは石の魅力です。




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