
この材料は勧修寺灯篭の笠を裏返したものです。
灯篭や石塔の部材に水穴を掘って水鉢にしたものを「見立物(みたてもの)」といいます。別のものから水鉢に見立てたという意味でこう呼ばれます。部材の持つ美しさに注目し、新たな用途を見つけ楽しむ茶人たちの発想は桃山時代からあるものです。

勧修寺の笠はそれだけでも十分に美しい曲線を持っています。水をどのように溜めるか、穴をあけるなら穴の縁取り方法や段差などを石を眺めながら考えます。灯篭の名残も残したい。個性の強いものにするか。シンプルな掘り方にするか。どうしたら美しく見えるか。
今回は灯篭の火袋が乗る四角く平らになっていた形を活かし四角い水穴を掘りました。上面のカーブは少し手直しをしています。笠の曲線を見てもらいたいので台座も作り少し高い位置に配置しました。

水穴の形をはっきりさせる為に、黒い那智石を底面に入れてみました。

展示場で伊勢ゴロタの上に設置してみました。幅75㎝ 奥行60㎝ 高さ23㎝
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見ていて清々しい気持ちになります。



















