岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2018年08月

灯篭の形には六角形・八角形をはじめ四角や丸型もあります。
どんな形からはじまったのか。
灯篭の形 八角六角四角丸型三角
日本の灯篭の始まりは、仏教の伝来からまもなく、
お寺の建設に伴い、中国や朝鮮に倣って建物の正面に一基のみ配置されていました。

日本最古の灯篭である東大寺大仏殿の正面に建つ金銅灯篭は
建物正面に一基のみで、八角形をしています。

10円玉のデザインで有名な平等院鳳凰堂にも、一基灯篭が建っています。
ちなみに10円玉に灯篭はデザインされていません。。。

茶庭に使われるようになったのはずっと後、安土桃山時代になってからで、
一般化していったのは、もっと先の江戸時代と言われています。

現存する国内最古の『石灯篭』は、奈良県当麻寺(たいまでら)にあり
重要文化財にも登録されています。
奈良時代前半頃(白鳳時代645-710年)のものとされています。
日本で一番古い石灯篭当麻寺
当麻寺金堂の正面に一基のみ配置され、こちらも八角形をしています。
玉や笠は作り替えられたものではないかと言われています。
当麻寺石灯篭玉と笠
笠の底面は平らになっています。
当麻寺石灯篭玉と笠
八角形のたっぷりとした受は当時のもの。大きな蓮弁が広がっています。
当麻寺石灯篭 受
風化が激しく原型をとどめていないので、当時の姿はわかりません。

大正末年まで、日本で現存する最古の石灯篭と言われていた橘寺の灯篭は六角です。
灯篭の本歌は、春と秋に公開されるのですが撮影できないため、
↓こちらは、弊社で製作した橘寺灯篭の写真
橘寺石燈籠|杉田石材店
火袋には、四天王が細かく彫刻されています。
橘寺灯篭四天王彫刻|杉田石材店
六角の灯篭は、鎌倉時代以降にしかみられない形です。
考古学的な石灯篭の研究が行われ、
現在では当麻寺のものが最古の石燈籠と言われています。
当麻寺石燈籠|日本最古
当麻寺の灯篭について、当初の姿は簡素で堂々としたものだったでしょうと書籍には記されていました。
当麻寺灯篭
私には考古学の知識はありませんので勝手な想像ですが、
本尊に供える神具という考えからすると簡素な作りではなく
細工の細やかな堂々たる姿だったのではないかと想像しています。

日常使いの道具の目的で作られるならば、シンプル→装飾的なものに
発展していくかもしれません。
しかし、石灯篭の場合は完成系のものを模して製作したり、
中国朝鮮の石工が製作したものが残っていることを考えると
最古のものも、装飾的な彫刻がされていたかもしれません。

1300年前の姿を想像して眺めてみます。
分からないということは楽しいです。
当麻寺石燈籠
当麻寺の灯篭は現在、屋根のある囲いがしてありますが、
重要文化財になっているような石燈籠でもほぼ屋外で野ざらし
低い木の柵に囲われている程度のものがほとんどです。

たいていの人は灯篭を素通りしていきます。
近づいたり離れたりして写真を撮りながら眺めていると、
人が集まってきますが、灯籠を見てもさらりと人はいなくなります。

灯篭を作った人は、1300年後の姿を想像していなかったことでしょう。
人の手で作りだしたものが、今も残り続けるのは石ならではです。

この灯篭が作られた松香石という石は当麻寺近くの二上山で採石され、
古墳の石棺にも使用されていました。
まだらな模様が素朴で温かみのある石です。(N)

<参考文献>
石燈籠入門 著者 京田良志
石燈籠 図版 著者 天沼俊一








山頂に石碑を建てています。
クレーンが使えない場所では三つ又(チェーンブロック)を使って石を動かします。三本の鉄パイプの足を広げ上部にチェーンブロックセットします。まず横向きになっている石を起こします。
石の運び方石柱記念碑
三つ又を組みなおして、ゆっくり起こしていきます。
石の運び方石柱記念碑
台石の手前に立たせます。
石の運び方石柱記念碑
台石と同じ高さまで上げます。
石柱記念碑設置工事|犬山
本殿の両脇に二基の記念碑が無事に建ちました。本殿も新しくなり山頂が明るくなりました。左右の碑は地面に高低差がある為、間知(台石)の高さを変えて碑が同じ高さに見えるようにしています。
石柱記念碑設置工事|犬山
標高293m 犬山の街が眼下に見えます。
石柱記念碑設置工事|犬山
無事に山頂での設置工事が終わりました。
石柱記念碑設置工事|愛知大縣神社
引き続き参道の補修工事をしております。

石柱型の記念碑 2(間知積み)
石柱型の記念碑 1(基礎)

先日作った基礎の上に間知石(けんちいし)を積みます。
ソリ(舟)に乗せたり、人力で運んできた間知石を二か所に積みます。接合部にはステンレス棒を入れます。
間知積の記念碑
中央部にもステンレス棒を入れます。
間知積の記念碑
二段目を積みます。
間知積の記念碑
間知積の記念碑
間知二段目の上側にもピンを入れます。
間知積の記念碑
セメントを入れます。
間知積の記念碑
上に置くコーピンの穴にもボンドを入れます。
間知積の記念碑
コーピンを乗せます。
間知積コーピンの記念碑
記念碑の土台部分が完成しました。
石柱型の記念碑 3(完成)
石柱型の記念碑 1(基礎)

8月12日(日)~19日(日)までお休みします。※11日(土)は営業します。
薬師如来 仏道 万成石 十三層塔

お盆休み期間中の問い合わせは、メールまたはファックスにてお願いいたします。休み明け20日(月)にご連絡いたします。

お盆明けの8月の定休日は26日(日)です。

山の上に石碑を建てるために山道を通って石を運びます。ウインチというワイヤーを巻き上げる機械を使って山頂までの350mの距離を3段階に分けて運び上げます。
石引き上げウインチ設置場所
まずウインチと発電機を一回目の引き上げ場所まで二人で担いで運び上げます。
重たい荷物を運ぶ方法
次に機械を固定します。ウインチ本体の重量は100kg +ソリの重量100kg +石の重量200kg + 滑車、引き上げる角度やソリが滑る地面の摩擦を考えると500kgから1トンが耐えられるよう固定します。15㎝以上の太い木にオレンジ色のベルトを巻いて左右も木に固定します。設置場所は限られていて、引き上げた石を置くスペースがあり、太い木がある場所を選びます。また、一回で引き上げられる距離(ワイヤーの長さ)はウインチ本体の60m分に65mのワイヤーとさらに15mのワイヤーをつなげて140mです。
石を引き上げるウインチ
鉄製のソリ(舟)に石を乗せて最初に45mの階段の上を引き上げます。
ソリ舟をウインチであげる方法
ソリの先端とワイヤーをつなげてウインチで巻き上げます。
ソリ舟をウインチであげる方法
丸太や竹を使ってソリが階段を上りやすいようにします。
階段の上に石をを上げる方法
階段にソリの先が引っかかる時は鉄のバールでソリの先端を持ち上げます。
階段の上に石を上げる方法
実際に動くスピードを動画(約1分)にてご紹介しております。

続きはまたご紹介します。




 

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