灯篭の形には六角形・八角形をはじめ四角や丸型もあります。
どんな形からはじまったのか。
日本の灯篭の始まりは、仏教の伝来からまもなく、
お寺の建設に伴い、中国や朝鮮に倣って建物の正面に一基のみ配置されていました。
日本最古の灯篭である東大寺大仏殿の正面に建つ金銅灯篭は
建物正面に一基のみで、八角形をしています。
10円玉のデザインで有名な平等院鳳凰堂にも、一基灯篭が建っています。
ちなみに10円玉に灯篭はデザインされていません。。。
茶庭に使われるようになったのはずっと後、安土桃山時代になってからで、
一般化していったのは、もっと先の江戸時代と言われています。
現存する国内最古の『石灯篭』は、奈良県当麻寺(たいまでら)にあり
重要文化財にも登録されています。
奈良時代前半頃(白鳳時代645-710年)のものとされています。
当麻寺金堂の正面に一基のみ配置され、こちらも八角形をしています。
玉や笠は作り替えられたものではないかと言われています。
笠の底面は平らになっています。
八角形のたっぷりとした受は当時のもの。大きな蓮弁が広がっています。
風化が激しく原型をとどめていないので、当時の姿はわかりません。
大正末年まで、日本で現存する最古の石灯篭と言われていた橘寺の灯篭は六角です。
灯篭の本歌は、春と秋に公開されるのですが撮影できないため、
↓こちらは、弊社で製作した橘寺灯篭の写真
火袋には、四天王が細かく彫刻されています。
六角の灯篭は、鎌倉時代以降にしかみられない形です。
考古学的な石灯篭の研究が行われ、
現在では当麻寺のものが最古の石燈籠と言われています。
当麻寺の灯篭について、当初の姿は簡素で堂々としたものだったでしょうと書籍には記されていました。
私には考古学の知識はありませんので勝手な想像ですが、
本尊に供える神具という考えからすると簡素な作りではなく
細工の細やかな堂々たる姿だったのではないかと想像しています。
日常使いの道具の目的で作られるならば、シンプル→装飾的なものに
発展していくかもしれません。
しかし、石灯篭の場合は完成系のものを模して製作したり、
中国朝鮮の石工が製作したものが残っていることを考えると
最古のものも、装飾的な彫刻がされていたかもしれません。
1300年前の姿を想像して眺めてみます。
分からないということは楽しいです。
当麻寺の灯篭は現在、屋根のある囲いがしてありますが、
重要文化財になっているような石燈籠でもほぼ屋外で野ざらし
低い木の柵に囲われている程度のものがほとんどです。
たいていの人は灯篭を素通りしていきます。
近づいたり離れたりして写真を撮りながら眺めていると、
人が集まってきますが、灯籠を見てもさらりと人はいなくなります。
灯篭を作った人は、1300年後の姿を想像していなかったことでしょう。
人の手で作りだしたものが、今も残り続けるのは石ならではです。
この灯篭が作られた松香石という石は当麻寺近くの二上山で採石され、
古墳の石棺にも使用されていました。
まだらな模様が素朴で温かみのある石です。(N)
<参考文献>
石燈籠入門 著者 京田良志
石燈籠 図版 著者 天沼俊一
2018年08月
石柱型の記念碑3|三つ又チェーンブロック使い方
山頂に石碑を建てています。
クレーンが使えない場所では三つ又(チェーンブロック)を使って石を動かします。三本の鉄パイプの足を広げ上部にチェーンブロックセットします。まず横向きになっている石を起こします。
三つ又を組みなおして、ゆっくり起こしていきます。
台石の手前に立たせます。
台石と同じ高さまで上げます。
本殿の両脇に二基の記念碑が無事に建ちました。本殿も新しくなり山頂が明るくなりました。左右の碑は地面に高低差がある為、間知(台石)の高さを変えて碑が同じ高さに見えるようにしています。
標高293m 犬山の街が眼下に見えます。
無事に山頂での設置工事が終わりました。
引き続き参道の補修工事をしております。
石柱型の記念碑 2(間知積み)
石柱型の記念碑 1(基礎)
石柱型の記念碑2(間知積)|犬山市大縣神社
先日作った基礎の上に間知石(けんちいし)を積みます。
ソリ(舟)に乗せたり、人力で運んできた間知石を二か所に積みます。接合部にはステンレス棒を入れます。
中央部にもステンレス棒を入れます。
二段目を積みます。

間知二段目の上側にもピンを入れます。
セメントを入れます。
上に置くコーピンの穴にもボンドを入れます。
コーピンを乗せます。
記念碑の土台部分が完成しました。
石柱型の記念碑 3(完成)
石柱型の記念碑 1(基礎)
お盆休みについて
重たい石を運ぶ方法〜階段に石を上らせる〜

まずウインチと発電機を一回目の引き上げ場所まで二人で担いで運び上げます。

次に機械を固定します。ウインチ本体の重量は100kg +ソリの重量100kg +石の重量200kg + 滑車、引き上げる角度やソリが滑る地面の摩擦を考えると500kgから1トンが耐えられるよう固定します。15㎝以上の太い木にオレンジ色のベルトを巻いて左右も木に固定します。設置場所は限られていて、引き上げた石を置くスペースがあり、太い木がある場所を選びます。また、一回で引き上げられる距離(ワイヤーの長さ)はウインチ本体の60m分に65mのワイヤーとさらに15mのワイヤーをつなげて140mです。

鉄製のソリ(舟)に石を乗せて最初に45mの階段の上を引き上げます。

ソリの先端とワイヤーをつなげてウインチで巻き上げます。

丸太や竹を使ってソリが階段を上りやすいようにします。

階段にソリの先が引っかかる時は鉄のバールでソリの先端を持ち上げます。

実際に動くスピードを動画(約1分)にてご紹介しております。
続きはまたご紹介します。
