岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2020年01月

CM撮影用に石でストライプを彫って欲しいとご依頼がありました。『線を彫る』方法をご紹介します(ちょっと長い記事になっております。 お付き合いください)
線といっても彫り方・表面の仕上げ・幅・深さ・間隔によっても印象が異なります。
道具の使い方や叩く速さも異なり、職人の動きも変わります。今回は撮影用にご提案した4パターン8種類の彫り方を紹介します。
石の彫り方4パターン
1 【線をハッキリさせて彫る】
後方へ線を彫っていきます。ノミは立っています。5-6回/秒ノミを叩きます。
線の彫り方
線の彫り方
2 【深く荒く彫る】
前へ線を彫り進めます。ノミは寝かせて彫っています。2-3回/秒ノミを叩きます。
荒彫りの彫り方
ビシャン仕上げの板石に2種類の彫り方で1㎝幅と1.5㎝幅で線を彫りました。
線の彫り方
3 【仕上げや形作りをする彫り方】 山と谷を作ります。2回彫った溝は浅めです。
線の彫り方
4 【仕上げや形作りをする彫り方】山と谷を作ります。3回繰り返し深い溝を作ります。
線の彫り方
溝幅が広くなると山が大きくなり 溝を深くすることで陰影が出て形がハッキリとします。また幅広になると石頭を強く当てられます。
線の彫り方
8種類の中でも、ラインがはっきりとする山型の深いラインを作ることになりました。
この彫り方は利久灯篭の火袋にも用いられる彫り方です。
利久灯篭の火袋彫刻ライン
火袋の連子(格子模様)もこの彫り方です。
灯篭火袋の彫刻ライン
銀閣寺水鉢の彫刻にも用いられています。
銀閣寺水鉢の彫刻ライン
加工に使う道具はこちら
ノミと石頭 石屋の使う石道具
手順① 1.5㎝間隔に溝を彫ります。ノミでラインを1回彫ってできた溝です。
石にストライプを彫る
手順② 溝の中央にある赤色ライン(頂点になる部分)から①で彫った溝へ向かって彫り、山型を作ります。
石にストライプを彫る
この作業を3回繰り返し、溝の深い山型を作ります。
石にストライプを彫る
写真の左側が完成  右半分は2回目の作業が終わったところです。30本 山を作ります。
石にストライプを彫る
山の頂点をまっすぐに揃え、角を飛ばさないように気を付けてノミを叩いて形を作ります。見た目以上に時間のかかる作業です。洗濯板のようですが、洗濯物をここで洗ったら確実に破れます。
石にストライプを彫る
私の撮影では仕上がりの美しさが十分にお伝えできませんが、
石にストライプを彫る
プロの方が撮影スタジオで撮影すると こんな感じになります↓ ↓ ↓
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
HEBELHAUSさんのCM動画はこちら↓ 冒頭の石を叩くシーンに出演しています。(N)
 
本社工場で行われたCM撮影の様子を紹介した記事はこちらです。↓











 石を切ります!宮城県産 伊達冠石 120×80×60㎝
石を切る 伊達冠石
回転台に石をセットします。緑色の上端がカット位置です。
石を切る 伊達冠石
石を回転させて石と刃の距離を決めます。
石を切る 伊達冠石
中口径の刃は直径約120㎝
石を切る 伊達冠石
石と刃の対比がなんとも好きです。1枚の刃の幅25mm
石を切る 伊達冠石
今から切ります。刃の厚みは約7mm
キズなく綺麗な断面が出ますように
石を切る 伊達冠石
水を当てながらジャンジャン音を立てて切っていきます。硬い石であることと、曲面に当てていることから刃の入る深さは6mmずつです。中心に向かって少しずつ切り込んでいきます。
 
刃が届くところまでカットして機械を止めます。
石を切る 伊達冠石
切り込みにクサビを入れます。
石を切る 伊達冠石
中心に残った石を切ります。
石を切る 伊達冠石
石を刃に押しながら切ることから、『押し切り』と呼んでいる作業です。
全て切ってしまうと刃の上に石が乗ることになり大変危険です。
石を切る 伊達冠石



上側の石をクレーンで吊り上げて断面の確認をします。製品に出来ないようなキズがありませんように・・・緊張しながら断面を見ます。

キズもなく綺麗な石で安堵しました。
断面中央の円形箇所は最初に残った石です。円形の部分は押し切りでカットし円の端は割り離した部分です。
石を切る 伊達冠石
伊達冠石の表面は泥の層があり、泥の厚みはまちまちです。
泥の茶色と、中身の黒色とのコントラストが楽しめる珍しい石です。(N)
石を切る 伊達冠石


「HEBEL HAUS」さんのCMに出演しました!
かっこいいCMの中でスタートの石を叩くシーンに出演しています。かっこいい音にも注目してご覧下さい。
 
石に直線を彫っている場面を撮影したいとCM制作会社の方よりお問い合わせいただき、出演させていただくことになりました。本社工場内での撮影時の様子をご紹介します。
石の彫り方の作業手順などをち合わせしています。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
朝から小雨の降る中、たくさんのスタッフさんが準備をしてくれました。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
何が、どのような役割をするのか?見たことのない機材が次々出てきます。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
それぞれの機材をセッティングし打ち合わせを進めていきます。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
「かっこいい光にしてください」と頼むと、そのようにしてくれる照明のスタッフさんは雲の切れ間を見て「太陽の光〇分位です」と自然の光も利用しながら撮影していました。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
見慣れた作業風景も違った景色に見えてきます。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
和やかな雰囲気を作って撮影していただきました。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
スタッフと機材に囲まれてノミ先の撮影をしています。職人を撮影していた先ほどまでのカメラとは異なる専用のカメラ機材を使って撮影をしています。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
都内のスタジオでは石の撮影していただきました。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
こちらが今回の撮影用に製作した石です。燈籠や水鉢でも用いられる山型の線を作る彫り方です。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
CMには石以外に、すり鉢・碁盤などを作る職人が出演しています。素材は違えどモノづくりの職人の姿はどれもかっこいいです。撮影スタッフの方がどの職人も今回の撮影は内容が濃くて、それぞれの職人で番組が作れる内容なんじゃないかと話してくれました。他の職人さん達の話もぜひ聞いてみたいですよね。

当日は専門用語が飛び交いう中、高度な技術を持った専門分野のスタッフがレベルの高いチームワークで撮影を進め、プロの方々の力を目の前で実感しました。スタッフの皆様には、よい雰囲気で撮影していただき大変感謝しております。今回のCM制作にあたり、石を候補に挙がったことも感激でした。普段見ることのない現場に立ち会え楽しい撮影となりました。
「HEBEL HAUS」石に直線を彫るCM撮影風景
次回ブログでは、今回の撮影で使った石ができるまでの製作工程についてご紹介します。(N)


新年あけましておめでとうございます
2020年も石と向き合いより良いものを作り続けて参ります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
子ねずみ石彫刻
子(ねずみ)年ということで、ねずみが彫刻されている燈籠をご紹介します。
これは「奥の院」という燈籠で受に十二支がぐるり一周彫刻されています。
奥ノ院燈籠
この灯篭は子(ねずみ)を北向きに設置する約束事があります。南は馬になります。
一匹のねずみが彫刻されているものが一般的ですが、写真の燈籠は親子のねずみと俵がデザインされています。(N)


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