線といっても彫り方・表面の仕上げ・幅・深さ・間隔によっても印象が異なります。
道具の使い方や叩く速さも異なり、職人の動きも変わります。今回は撮影用にご提案した4パターン8種類の彫り方を紹介します。

1 【線をハッキリさせて彫る】
後方へ線を彫っていきます。ノミは立っています。5-6回/秒ノミを叩きます。


2 【深く荒く彫る】
前へ線を彫り進めます。ノミは寝かせて彫っています。2-3回/秒ノミを叩きます。

ビシャン仕上げの板石に2種類の彫り方で1㎝幅と1.5㎝幅で線を彫りました。

3 【仕上げや形作りをする彫り方】 山と谷を作ります。2回彫った溝は浅めです。

4 【仕上げや形作りをする彫り方】山と谷を作ります。3回繰り返し深い溝を作ります。

溝幅が広くなると山が大きくなり 溝を深くすることで陰影が出て形がハッキリとします。また幅広になると石頭を強く当てられます。

8種類の中でも、ラインがはっきりとする山型の深いラインを作ることになりました。
この彫り方は利久灯篭の火袋にも用いられる彫り方です。

火袋の連子(格子模様)もこの彫り方です。

銀閣寺水鉢の彫刻にも用いられています。

加工に使う道具はこちら

手順① 1.5㎝間隔に溝を彫ります。ノミでラインを1回彫ってできた溝です。

手順② 溝の中央にある赤色ライン(頂点になる部分)から①で彫った溝へ向かって彫り、山型を作ります。

この作業を3回繰り返し、溝の深い山型を作ります。

写真の左側が完成 右半分は2回目の作業が終わったところです。30本 山を作ります。

山の頂点をまっすぐに揃え、角を飛ばさないように気を付けてノミを叩いて形を作ります。見た目以上に時間のかかる作業です。洗濯板のようですが、洗濯物をここで洗ったら確実に破れます。

私の撮影では仕上がりの美しさが十分にお伝えできませんが、

プロの方が撮影スタジオで撮影すると こんな感じになります↓ ↓ ↓

HEBELHAUSさんのCM動画はこちら↓ 冒頭の石を叩くシーンに出演しています。(N)
本社工場で行われたCM撮影の様子を紹介した記事はこちらです。↓


























