岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2020年07月

石でこんな車止めを作れませんか?とお写真付きのお問い合わせをいただきました。石に竹を渡して車止めとして使いたいとのことです。女性でも石の移動ができるように、でも竹の重量には耐えられるもの。今回は120×150mm角の延石(縁石)を利用して製作します。
ベトナム産延石(縁石)サビ石
これを30㎝の長さにカットします。
石のカット切断加工(オフカット)
カットした面同士を合わせて丸穴をあけます。コア抜きと呼ぶ穴あけ方法(パイプを使った穴あけ)
石製車止めの製作穴あけ
直径90mmの穴あけ
石製車止めの製作穴あけ
コア抜きで貫通穴を開けるときに機械の圧力で石が爆ぜてしまう為、わざと少し石を残しておきます。
石製車止めの製作穴あけ
底面にビシャンを当てて地面との摩擦を置きやすくしました、また地面に小さな突起があった場合でも安定するように中央部をえぐっておきます。
石製車止めの製作
石製車止めの製作
穴あけの際に残しておいた箇所を取り除きます。
石製車止めの製作穴あけ
機械でくり抜いた面もノミで仕上げます。内側を加工して完成です。
石製車止めの製作穴あけ
石製車止めの製作
上面の半円に竹を置いて使用します。12×15角 高さ30㎝ 1本 13.5㎏(N)
石製車止めの製作
石製車止めの製作






庭石(景石)をフォークリフトを使って方向転換する様子をご紹介します。
まず展示場から石を取り出します。
4滝原 (1)
広い場所に取り出します。
吊り上げるベルトが通せるよう角材を2本置いて準備します。
庭石(景石)の方向転換
ベルトを巻いた石をリフトで吊り上げて、石の向きを変えます。
庭石(景石)の方向転換
この時に重要なのは結び目の位置です。
庭石(景石)の方向転換
リフトのツメを上げていくとギギギギギギとベルトが音を立てています。
庭石(景石)の方向転換
石が持ち上げられゆっくりゆっくりゴロンと90度回転していきます。
庭石(景石)の方向転換
この向きで据えるなら、正面には、ここがおススメです。
角度を付けても良いかも。
庭石(景石)の方向転換
今度はまた違う向きにしてみます。ゴロッと回転させて
庭石(景石)の方向転換
さてさて、どの向きがいいかなとグルリ一周眺めてみます。
庭石(景石)の方向転換
庭石(景石)の方向転換
この向きで置くなら、ここが正面でしょうか。
もっと下側を持ち上げて角度を付けても良いかもしれません。
でも、これはあくまで個人的な趣味です。人によって選ぶ向きが変わっても良いです。
庭石(景石)の方向転換
お庭への配置や埋め込み具合によっても見え方(見せ方)が変わります。自分のお気に入りの向きをみつけてみてください。石の選定は悩ましく難しいのですが、楽しくもあります。眺めていて力強く元気がもらえるような存在になってほしい、そんなことを思いながら石を選んだり、向きを考えています。最大限石の魅力を引き出したいです。(N)

日本庭園で目にする枯山水の中に配置される石は
『庭石』や『景石』と呼ばれます。

お問い合わせをいただいたので
お庭の広さやご希望のサイズをお伺いして
置き場の庭石の中からお勧めの石を探しております。

↓こちらの赤い石は
「おそらく三重県の『滝原』それにしてはいいかなあ、でも7-8割方そうじゃないか」by弊社会長 産地からの仕入ではない為、正確ではありませんがご参考まで。
↓石が濡れた状態
庭石(景石)の向き(赤石)
自然が作り出した形は一つ一つ異なり不定形です。
同じ石でも見る向きによって姿は違って見えます。
また、一つの石の中でも石肌が異なる箇所があったりもします。
その石の持つ力づよさや魅力を見つけるべく、じっくり観察していきます。
庭石(景石)の向き(赤石)
こちらの面から見ると、ゴツゴツした石で
左手に出っ張りが二ヵ所、上側にも突起ができます。
個人的には力強く結構かっこいいと思っています。
下側は、近くで見るとシマシマの層です。
庭石(景石)の選び方赤石 (3)
こちらの面は下部の凹凸部がとても面白いです。
庭石(景石)の選び方赤石向き2
ボコボコと突起があります。
こんな石肌を庭石では『鎧(よろい)』と呼んだりします。
庭石(景石)の選び方赤石 (5)
かと思うと、上側はスルスルした滑らかな石肌で
触っても気持ちがいいです。
庭石(景石)の向き(赤石)
こちらの面は、他の面とはまた異なるザザっとした感じ。
(音でお伝えしてスミマセン)
庭石(景石)の向き(赤石)
縦方向に置いた方がかっこいいのかもしれない。
と思い描いたりもします。
庭石(景石)の選び方赤石 (7)
こうして、石肌だけを見ていても個性のある面白い石です。
私にもっと写真の技術と言葉のバリエーションがあったのなら、もっとこの石についてお伝えできるのに歯がゆいです。
見る人によっても魅力に感じる部分は違います。
庭石は直接見て触れてもらうのが一番分かりやすいです。
選ぶ中で「これ好き」「なんか良い」「気になる」という感覚も大切だと思っています。選び方というよりこの石の見どころのご紹介になってしまいました。
次回はこの石の向きを変える様子をご紹介します。(N)





 

緑も石もしっとりしている季節、ぼんやりと外を眺める心地の良いゆったりとした時間は、温泉宿で何もせず窓から外を眺める感覚に似ています。
雨に濡れる袈裟鉢
雨の中灯籠を見ていると、いろいろなお客様のことを思い出します。
高桐院灯篭
20年以上前に高桐院灯篭をお買い上げいただいたお客様がご来店されたとき「庭の灯篭を見ないと一日が過ごせない。」とおっしゃっていました。朝昼晩とは言わないが最低でも朝晩は灯篭を見ないといけない、良い灯篭というのはそういうものだと思う、とお話しされていました。この言葉に嬉しさと同時に石を販売する責任を強く感じました。庭の灯篭は自分が亡くなった時には墓標にするつもりでいると、こっそり教えてくれました。高桐院灯篭の本歌は細川忠興とガラシャ夫人の墓標になっています。愛眼していたものをお墓にするのは、その人らしさが現れて素敵だなと思います。
久しぶりのご来店でも20年以上前に見た灯篭を記憶されています。弊社に展示している柚ノ木灯篭は、サイズ違いや石種違いがあり、複数の職人が製作したものがございます。その中でも『本みかげ石で作ったあの柚ノ木灯篭は売れてしまった?』など具体的な1基を尋ねられます。数年前にお庭に納めさせていただいた旨をお伝えすると、
柚ノ木灯篭 本御影石
「じゃあ、これはあるかな?」一枚の写真を見せてくれました。裏面には弊社先代の筆跡で灯篭の名前と価格が赤鉛筆で記入されています。赤鉛筆がなんとも先代らしく今と変わらない文字に嬉しくなります。こちらも購入を迷ったものだそうで写真を捨てずに持ってるんだよと。デジカメもまだまだ一般的ではなかった当時、ポラロイドで撮影されたものでした。
烏丸の塔|石塔
お帰りの際に、再びこの灯篭とお客様は一緒に記念撮影されました。
お庭の灯篭を眺めるとここへ来たことも思い出すそうで、お客様の思い出のひとつに私たちが加わっていることが嬉しいです。
雨に濡れる石灯篭|太秦
庭を眺めて一日が始まり、いつもと同じように、おかえりと出迎えてくれるお庭。暮らしの中で様々なことが起きても石は変わらずその場に有ります。その姿は心強く感じられたり、時に励まされているような、時に見守ってくれているような気持ちになります。(N)





海外発送する灯篭を洗浄しました。輸出する時には灯篭に付いている土や苔を洗い落としてから発送しております。屋外展示場の灯篭は自然に苔がついていきます。お庭に置くには自然な苔が好まれますが海外発送では残念ながら苔を落とす必要があります。
【洗浄前】灯篭の地輪 (モノクロ写真みたいですがカラーの写真です↓)
灯篭の海外発送用洗浄
灯篭のパーツごとに分解して洗浄していきます。絵が描けるくらい綺麗に落ちていきました。
灯篭の海外発送用洗浄
こんなふうに高圧洗浄の機械を使っています。火袋など石の厚みが薄いところや細い箇所などは弱い水圧で洗浄します。
灯篭の海外発送用洗浄
少しずつ白い石色が見えてきます。側面や底面も同様に作業します。
灯篭の海外発送用洗浄
【洗浄後】
灯篭の海外発送用洗浄
このように洗浄して海外へ輸出しております。(N)

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