実は、「自分でサンダーで磨いてみたけれど、上手くいかない」とのこと。
持ち込まれた石臼は、側面の持ち手が扇形に彫刻してある手の込んだ作りで、
岡崎の上質な石が使用されていました。

縁が少し欠けていたので、角にノミを当てて丸くします。



昔の職人さんが彫った時のノミ跡が残っていて、
ノミ底に苔が入り込んでいます。

ダイヤで削り、砥石を当てて凹凸をなくします。

次に、水を掛けながら石を削って磨いていきます。
内側に赤色を塗ると、石の表面に砥石の切削キズがあるのがわかります。

石の表面の高い位置にしか赤色がつきません。
赤色の中に、砥石の切削キズと凹凸がたくさんあります。

キズと凹凸を削って、全体を均一に磨いていきます。

全体を磨いたら、もう一度全体に赤色を塗ります。

初めよりも赤色の中にあるキズが減ってきました。

細かな目の砥石に変えて、更に磨いていきます。

磨きの工程は水を流しながら行う為、臼の中に水が溜まってしまいます。
石臼を斜めに固定して、水が穴に溜まりにくくし作業します。
機械を石に押しつけながら作業するので、
石臼を回転させては固定し直し、少しずつ内側を磨いていきます。
磨きの工程は、砥石の粒子の細かさを変えて同じ作業を繰り返して仕上げます。
ピカピカに磨きすぎると、お餅が滑りすぎてしまうのではないか
ザラザラだと、お餅を返す人の爪が削れてしまうのではないか
と考慮して400番仕上げにしました。

写真では分かりづらいですが
触るとスルスルと滑らかで、ひっかかりがありません。

縁の内側も角を丸めました。
お餅をつく時、杵が臼の縁に当たると石が欠けたり、
杵が割れたりしてお餅に欠片が入ってしまうのを防ぐ為です。
内側の縁から2寸(約6㎝)下くらいに『かえし』を作りました。
お餅つきで臼を温める時に、はった湯をかき出しやすくする為です。

今回石を加工した職人いわく、
「この石はキメが細かくて粘りがあったから、ただ硬いだけではなく、杵の衝撃に耐えられる石臼には最適な石を選定して作っていたのではないか。石臼の中でも上質のものだと思います。」とのことでした。(N)
【注意!!】石臼で餅つきをする前に
石臼にヒビがあると、餅つきの衝撃で石が破損することも考えられます。
ご使用前に、石にヒビが入っていないかを確認することをお勧めいたします。(2021.12.3追記)
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◆石臼のヒビ補修↓
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