岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2021年10月

石臼でお餅をつきたいけど、汚れが気になるとのご相談がありました。
実は、「自分でサンダーで磨いてみたけれど、上手くいかない」とのこと。

持ち込まれた石臼は、側面の持ち手が扇形に彫刻してある手の込んだ作りで、
岡崎の上質な石が使用されていました。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (3)
縁が少し欠けていたので、角にノミを当てて丸くします。
石臼(餅臼)をきれいに磨く欠け
石臼(餅臼)をきれいに磨く (6)
石臼(餅臼)をきれいに磨く (7)
昔の職人さんが彫った時のノミ跡が残っていて、
ノミ底に苔が入り込んでいます。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (4)
ダイヤで削り、砥石を当てて凹凸をなくします。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (8)
次に、水を掛けながら石を削って磨いていきます。
内側に赤色を塗ると、石の表面に砥石の切削キズがあるのがわかります。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (10)
石の表面の高い位置にしか赤色がつきません。
赤色の中に、砥石の切削キズと凹凸がたくさんあります。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (11)
キズと凹凸を削って、全体を均一に磨いていきます。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (14)
全体を磨いたら、もう一度全体に赤色を塗ります。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (12)
初めよりも赤色の中にあるキズが減ってきました。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (13)
細かな目の砥石に変えて、更に磨いていきます。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (20)
磨きの工程は水を流しながら行う為、臼の中に水が溜まってしまいます。
石臼を斜めに固定して、水が穴に溜まりにくくし作業します。
機械を石に押しつけながら作業するので、
石臼を回転させては固定し直し、少しずつ内側を磨いていきます。

磨きの工程は、砥石の粒子の細かさを変えて同じ作業を繰り返して仕上げます。
ピカピカに磨きすぎると、お餅が滑りすぎてしまうのではないか
ザラザラだと、お餅を返す人の爪が削れてしまうのではないか
と考慮して400番仕上げにしました。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (1)
写真では分かりづらいですが
触るとスルスルと滑らかで、ひっかかりがありません。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (24)
縁の内側も角を丸めました。
お餅をつく時、杵が臼の縁に当たると石が欠けたり、
杵が割れたりしてお餅に欠片が入ってしまうのを防ぐ為です。

内側の縁から2寸(約6㎝)下くらいに『かえし』を作りました。
お餅つきで臼を温める時に、はった湯をかき出しやすくする為です。
石臼(餅臼)をきれいに磨く (22)
今回石を加工した職人いわく、
「この石はキメが細かくて粘りがあったから、ただ硬いだけではなく、杵の衝撃に耐えられる石臼には最適な石を選定して作っていたのではないか。石臼の中でも上質のものだと思います。」とのことでした。(N)

【注意!!】石臼で餅つきをする前に
石臼にヒビがあると、餅つきの衝撃で石が破損することも考えられます。
ご使用前に、石にヒビが入っていないかを確認することをお勧めいたします。(2021.12.3追記)

~関連記事~
◆石を磨く『砥石』について↓


◆石臼のヒビ補修↓


石臼の側面のサビ落とし


新城市庚申寺にて二代目の三猿石像のお披露目がありました。発起人会のみなさまをはじめ地域の方々に参列いただきました。当日の様子がCBCニュースで紹介されていました。制作の様子はまたご紹介していきます。

東日新聞にて紹介された記事

ブログでも今後紹介していきます。

初代の三猿石像と移設工事を紹介した記事です。



雪見灯籠に限らず、正面を向いていない灯籠を時々見かけます。
ご事情があり、向きを変えて設置されていることも考えられますが
雪見灯籠の正しい向きをご紹介します。

4本足の雪見灯篭は、正面から見て2本の足が見えるように配置します。
続いて乗せる六角形のパーツ(笠・火袋・受)は
どの向きが正しい向きでしょうか?

下の写真は、正しい向きに設置された雪見灯籠を二方向から撮影したものです。
正面はどっちでしょうか?
≪六角形の一辺が正面≫             ≪六角形の角が正面≫
灯篭の正面向き 側面と比較
↑正解〇                          側面から見た姿↑

六角形の笠・火袋・受は正面から見た時と側面で見た時の横幅が変わります。
側面から見ると全体に縦長のシルエットになります。
雪見灯籠六角形向き
雪見燈籠の向きとサイズ
正しい向きで笠を正面から見ると、六角形の対角線の長さが笠幅になります。
側面からは対辺の長さの笠幅になり正面と比べると笠幅が狭くなります。
火袋・受も六角形なので同様のことが言えます。

下の写真のように、
灯籠を斜めから撮影した写真等を参考に、設置してしまうと
正面向きの間違いを起こしやすくなります。
雪見灯篭の向き
六角形の笠の場合は辺が正面になります。
角が左右の真横になるように配置してください。
ときどき、角が正面中央に配置されている姿を見かけますのでご注意ください。

次に、火袋の向きの見分け方をご紹介します。
火袋に木製の格子が入っている場合には戸がある面が後ろ面で、
戸の金具は、持ち手の引っ掛け部分を上側から被せて留める向きに設置してください。
火袋の上下も間違えやすいのでご注意ください。
雪見灯籠の火袋向き
窓に石格子の彫刻がある場合には一面だけ、くり抜き窓があります。
一面だけ丸や四角の窓になっている面を、後ろ面にします。

灯りの出し入れ作業ができるようになっています。
火袋の窓
下の灯篭は後ろ面の一面だけ花頭窓になっています。

六面とも同じ作りの火袋は、笠との接合面に印がしてあることもあります。
弊社では正面が分かるよう印をしてお渡ししております。
六面とも作りに違いがない場合には、安定がよければどの面でも問題ありません。
※上下向きは正しく設置してください。
詳しい見分け方を紹介した記事→(正しい雪見灯篭の向き 火袋の上下
雪見灯籠の向き(火袋)
たとえ正面の向きが違っていたとしても見た目の問題なので、
必ず直さないといけない訳ではありません。

パーツの順番や部材の上下が間違っていると不安定になりますが、
向きは間違っていても危険はありません。
正しい向きを知った上で、お庭や見る方向、照明具の出し入れのしやすさなど
お好みの向きで楽しんでいただければよいです。

※直した方がよい雪見灯篭の建て方※
1 火袋の上下が逆
特に雪見燈籠は間違いが多く、強度や見た目、使い勝手が変わります。
正しい雪見灯篭の火袋向き

2 受の上下が逆
側面に彫刻がないもの、上下対称の模様のものは特に間違いが起きやすいです
不安定になる可能性が高く、見た目も本来の姿と異なります。

3 パーツの順番が違う
火袋の上に受があるものをお庭で見たことがあります。
正しくは上から玉・笠・火袋・受・足の順です。
不安定な点や火袋にかかる重量が増えるので、長い目でみると火袋の破損に繋がる恐れがあります。

これらは正しく直した方が良いです。
ただし、石は見た目よりも重たいので、動かす際には無理をせず作業してください。
間違った扱い方をすると破損やケガに繋がる可能性があります。
重たいものは業者様等へご相談ください。

間違った向きのまま販売されている灯篭をインターネットでも時々見かけます。
向きを敢えて変える場合には、正しい向きと配置を想定して作られていることを理解した上で、安全にアレンジを楽しんでください。
不安定な建て方は、少しずつ傾きが大きくなり倒壊の危険があります。
本来の上に乗る重量以上の石を乗せることはお勧めできません。(N)

H1法話グランプリが開催されます。宗派を超えて各宗派の僧侶が10分程度の法話を披露します。登壇する方の紹介動画がユーチューブで公開されています、声や話し方にも人柄が出ていて法話も聞いてみたくなります。みなさん宗派が異なるというのも面白いですね、動画を見ていると袈裟もいろいろで興味深いです。

日時:2021年10月30日
場所:なら100年会館 奈良市三条宮前町
主催:H1法話グランプリ実行委員会
H1法話グランプリ2021
もう一度会いたいお坊さんナンバーワンを決める H1グランプリに出場する愛知県西尾市 養寿寺のご住職の紹介が地元の新聞に掲載されていました。
H1法話グランプリ養寿寺

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