岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2024年06月

石屋では「蛙の置物」は定番製品でもあります。
無事かえるなど、縁起物としても喜ばれ玄関先などに飾られます。
石製蛙の置物
石の蛙は、多少の違いはあれど定型の形があります。
なんで全てこの形なのだろうと、不思議に思うかもしれません。
石製蛙の置物
石製蛙の置物
石屋が作ってみると分かるのですが
実はこれ、なかなか考えられた形です。
四角の石から、加工しやすく蛙の形にしているのです。
作業工程がわかると、なるほど!こうやって作ると作りやすい!という形なのだそうです。

石の町 岡崎ならでは
職人たちが模索してたどり着いた形だと考えられます。
石製蛙の置物
蛙を作るときに、リアルさ(例えば、指が何本あるとか、足がどこから生えているのか、
お尻の形は、目の位置は、という事実)が重視される場面もあります。
正確さも大切ですが、蛙っぽさを大切にすることも時に重要です。
蛙本鞍馬石
こうして生き物の蛙と石の蛙を比較すると、違いはたくさんあります。
しかし、「蛙」と認識できるから不思議です。
石製蛙の置物

伊藤若冲の絵に
鷺の頭と体が一筆の円で描かれたものを見たときに
それだけでも鷺に見えてしまうことに驚きました。

本物に似せて精巧に作り込まれたものとは違う魅力
そういうものの見方も楽しみたいです。(N)







梵字とは・・・
インターネットで調べても、分かったような分からないような。

石屋で使う梵字は限られており、
詳しく梵字を知らなくても、分かったフリは出来てしまいます。

改めて、梵字を勉強しようと図書館へ行ってきました。
梵字の本の隣にあった「ナーガリー文字」の本を手に取ると
梵字と通じるものを感じましたので、一緒に借りてきました。
どうやら梵字とナーガリー文字は、文字の進化の過程で繋がっているようです。
梵字の本+α
十三層塔の塔身には、東西南北にそれぞれ
薬師・阿弥陀・釈迦・弥勒を意味する
「種子(しゅじ)」という梵字を彫刻しています。
十三層塔塔身梵字
この塔身を利用して、水鉢にしたとされるのが
四方仏水鉢です。※弊社製品は、新たに製作しております。

薬師如来(東)ベイ
梵字薬師如来(東)ベイ

阿弥陀如来(西)キリーク
梵字阿弥陀(西)キリーク

釈迦如来 (南) バク
梵字釈迦如来(南)バク

弥勒菩薩(北)ユ
梵字弥勒菩薩(北)ユ
灯篭に彫刻される梵字は、四方仏か四天王がほとんどです。
唐招提寺の火袋や
梵字唐招提寺石灯篭
談山神社の火袋には、月輪(円)の中に梵字を彫刻しています。
梵字談山神社石灯篭
五輪塔にも梵字を彫刻します。
上から、空(キャ) 風(カ) 火(ラ) 水(バ) 地(ア)
五輪塔梵字
梵字に関する本を数冊読む中で、驚いたのは書き順です。
日本語やアルファベットのように、左から右へ筆を進めません。
(進める箇所もあります。)
また、一画目となる筆を下ろす位置「命点(みょうてん)」が、
文字の中心部だったりもします。

この始める位置は、重要な意味を持ちます。
折り返したり、繋げたりする部分もあり、
完成した文字を見ただけでは、筆の運びは想像できません。

梵字にも上手い下手があるそうですが、
そもそも字の中心がわからない。。。
右にボリュームのある文字なのか、傾き具合も難しいです。

ある宗派の御住職にお話を伺うと、
梵字は難しいですよねとのお返事。
書き方や解釈が異なるんだそうです、
厳密にはニュアンスが違うかもしれません
私に分かりやすく伝えてくれていますので。(N)

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