岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2025年06月

ブログをはじめて、10年が経ちました。
ありがたいことに、ブログを読んだ方から
お問い合わせをいただける機会も増えました。
読んでいますと、声を掛けてもらえることもあります。
杉田石材店ブログ
石屋で働くスタッフが、
へえ~、面白いな、楽しいな、何?なんで?と感じる
石屋で起きる日々を紹介しています。

お仕事日記のようなブログが誰かの役に立っていたり、
こんな世界があるんだな、と石に興味を持つきっかけになったら嬉しいです。

もちろん紹介していないことも起きています。
ブログ記事にする間がなく、急いで納品しなくてはならなかったり、
写真を撮りそびれてしまったり、
業者様からのご依頼ですと、公開できないものもあります。

ブログ開始日

10年間の投稿数を計算していみると
554÷10年=55.4/年
55.4÷12カ月=4.6/回

計算上は、週一ペースに書いています。
月に一回も更新していないときは、
あ、あの人、忙しいんだなと思ってください。(N)




「島根に住んでいた同僚へ退職祝いのプレゼントに
島根県産の来待石でできたものを贈りたい。」と贈り物のご相談をいただきました。
アメリカ アリゾナ州へ送ります。

来待石のフクロウ(弊社ホームページ掲載品)
石のふくろう(来待石)プレゼント
上の写真のフクロウは高さ13㎝
これを大きなサイズで作ります。(高さ30㎝)
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
羽根の重なりを考えて彫ります。
赤鉛筆で「上」と書いた羽根が一番上に重なる羽根です。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
重なりが下になる羽根は、赤線の外側を彫ります。
重なりを間違えないように彫ります。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
肘から手首までの上側の羽根と、
手首から先までの下側の羽根では重なりが逆になります。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
羽根は下から順に上に向かって彫っていきます。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
羽根の仕上げ
仕上げ前・・・羽根の表面が平坦
仕上げ済・・・羽根が重なっている
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
順番に仕上げていきます。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
羽根に模様を入れます。
顔に近い羽根はシンプルにしました。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
模様を彫ります。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
完成
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
角を丸くして柔らかい風合いに仕上げています。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
近づいてみてみると、赤や緑・黒など色の粒が混ざった石です。

来待石は、作り立てはグレーの色が強い印象ですが
年数の経過とともに茶色味を帯びていきます。↓
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
段々と自然と馴染む風合いに変化していきます。(N)




根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

補修した狐たちをご紹介します。

【乙女稲荷01】02と対になります。
右腕と右頬から胸にかけての補修
石製の狐の修理|乙女稲荷01
【乙女稲荷02】01と対の狐
両腕と子ぎつねを修復復元しました。
石製の狐の修理|乙女稲荷02
【乙女稲荷03】いつも嬉しそうな愛嬌のいい狐
尻尾の補修
石製の狐の修理|乙女稲荷03
【乙女稲荷04】16とペアにしました
水板と尻尾、足先以外は全て復元
石製の狐の修理|乙女稲荷04
【駒込稲荷05】岩から取り外せないため現地にて修復しました。
顔、耳、しっぽの補修
石製の狐の修理|駒込稲荷05
【駒込稲荷06】岩から取り外せないため現地にて修復しました。
顔、耳、しっぽの補修
石製の狐の修理|駒込稲荷06
【駒込稲荷07】撫でたくなるおでこをした狐の親子
鼻先 耳 子どもの補修
石製の狐の修理|駒込稲荷07
【駒込稲荷08】尻尾にボリュームがある狐
両腕 耳 宝珠 水板の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷08
【駒込稲荷09】
尻尾 胴体 頭部の復元
石製の狐の修理|駒込稲荷09
【駒込稲荷10】見張り感のある狐
耳 鼻先 胴体の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷10
【駒込稲荷11】フワフワの冬毛の狐
耳 鼻先 尻尾 両腕の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷11
【駒込稲荷12】
耳 鼻先 尻尾 腕 鍵の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷12
【駒込稲荷13】背中のラインが美しく胸を張って堂々としています。
顔 手 尻尾の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷13
【駒込稲荷14】ぬいぐるみのような可愛らしさがあります。
両足 両腕 尻尾 耳と鼻先の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷14
【駒込稲荷15】左腕を前へ一歩出しています。
耳 口先 両腕 下半身の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷15
【駒込稲荷16】
耳 口 両腕 水板の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷16
【補修工事後】
駒込稲荷
駒込稲荷狐 (1)
駒込稲荷狐 (4)
土の上に並んでいた狐たちに、台座を新設しました。
駒込稲荷狐の台石
駒込稲荷狐|根津神社
みんな嬉しそうな顔をしています。
駒込稲荷狐|根津神社
狐たちの設置工事をしていると、終わるころには
お菓子がお供えしてありました。
駒込稲荷の狐飴のお供え
これからも可愛がってもらえそうです。
駒込稲荷の狐飴のお供え
赤い前掛けをつけてもらい、どの狐も喜んでいます。
駒込稲荷狐 (3)
小さな狐も穴から出てきて張り切っています。
駒込稲荷狐
たくさんの油揚げをお供えしての奉告祭
無事に修復工事が完了しました。
駒込稲荷|奉告祭
お預かりするにあたり、狐に番号をつけて管理していました。
狐の修理お預かり時
しかし、補修をしていくうちに番号よりも
この子この子という具合に識別するようになっていきました。

そして、思い入れも強くなっていきました。
ペアの狐も、設置するとお互いの顔が見られなくなるので、設置まではお互いの顔が見える様にしました。子きつねの目線もいい感じで家族団らんになっています。
1と2狐の修理
工場には、修理を終えた狐たちが並び
だんだんと嬉しそうな狐が増えていきました。
16と15狐の修理
補修が進むにつれて、目に力が入ってきたように
狐の表情に頼もしさを感じるようになってきました。
写真 ↓ 中央の奥にぼんやり写っている狐は
他の狐の写真を撮っていても、いつも嬉しそうに主張してきます。
狐の修理
境内へ戻ると、更に生き生きとしてくれます。
狐の修理|乙女稲荷狐16
いるべき場所に戻ってきた狐は
狐の修理|駒込稲荷狐
凛々しい顔つきになっていきます。
駒込稲荷狐穴の中
補修にあたり、たくさんの個性ある狐たちに携わらせていただき感謝しています。
今後も狐たちの活躍をお祈りしています。(N)


狐像の修復補修 前回の記事


狐像の修復補修 はじめから読む


狐像の修復補修をした根津神社の紹介



その他の狐の補修

狛犬の補修

石灯籠の補修

改修工事







根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

神社の多くの狐は、対(2体で1ペア)になっています。
【乙女稲荷】参道を挟んで左右に並んでいます。
乙女稲荷の狐(対) (2)
乙女稲荷の狐(対) (1)
対の狐は、ポーズが異なっていても共通する部分が多くあります。
破損があった時に、もう一方の狐を参考にして修復することもできます。

今回修復した16体の狐は、ペア不在の狐11体、ペアのいる狐5体でした。

本来ペアではなかったものをペアにした狐をご紹介します。
【補修前】乙女稲荷狐04
水板に尻尾と前足が残っていました。動きのある尻尾や
狐の修理|乙女稲荷04
この脚にも魅力を感じます。
狐の修理|乙女稲荷04
残っている指は丁寧に彫られています。
狐の修理|乙女稲荷04
残っているものが少なくても、このように感じとれるものがあります。
そこからイメージを膨らましていきます。

この狐の近くにいた狐は、手足がなく自立できませんでした。
他の狐たちとは異なる目の彫刻です。
【補修前】乙女稲荷狐16
狐の修理|駒込稲荷16
【補修後】
狐の修理|乙女稲荷狐16
補修したこの狐のペアを作っていく過程をご紹介します。

このペアは少し個性的にします。
通常一対の狐は、体つきも顔も同じように彫刻しますが、
今回は、ふっくらとした狐とすっきりとした狐にします。
狐の修理|乙女稲荷狐04と16
目がとても印象的で、目じりや口角に皺がありました。
狐の修理|乙女稲荷狐16
しかも、左右で違いがあります。
狐の修理|乙女稲荷狐16
なんとも魅力的な狐の目です。
この目をペアにも彫刻します。
目だけでなく目の周りも参考にして彫刻します。
狐の修理|乙女稲荷狐4
生き生きとした表情になります。
狐の修理|乙女稲荷狐4
シルエットが異なる狐ですが、
片方の狐の要素をもう片方へも入れることで
ペア感が出るようにしています。
狐の修理|乙女稲荷狐04
狐の修理|乙女稲荷狐16
この狐たちは、見つけにくい場所にいます。よーく探してみてください。(N)

狐像の修復補修 次回の記事


狐像の修復補修 前回の記事


狐像の修復補修 はじめから読む



その他の狐の補修

狛犬の補修

石灯籠の補修

改修工事







根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

神社の狐は口を閉じたもの、何かを咥えているものがあります。
口が欠損した狐は、口が閉じていたのか、どのように判断しているのかご紹介します。

欠損している狐を見てみます。
【補修前】駒込稲荷狐08
狐の修理|駒込稲荷狐08
稲荷神社の狐が咥えるものは、巻物・宝珠・鍵・稲穂が一般的です。
左【巻物】       右【宝珠】
神社の狐が咥えている巻物と宝珠
口元に注目します。
口先に塊感があり、何かを咥えていたと考えられます。
狐の修理|駒込稲荷狐08
石の場合は耐久性や強度を考慮して、
鍵や稲穂など、細長いものは避ける傾向にあります。

口全体の厚みや、下あごのラインと鼻の角度から
口を開いていることが予想されます。
狐の修理|駒込稲荷狐08
【補修後】宝珠を咥えて牙を付けました。
狐の修理|駒込稲荷狐08
別の狐もご紹介します。

【補修前】駒込稲荷狐10
口全体の厚みが薄い。
残っている口が閉じており、この先が開いていることは考えにくいです。
狐の修理|駒込稲荷狐10
【補修後】
狐の修理|駒込稲荷狐10

【補修前】駒込稲荷狐15
こちらも口全体の厚みや、あご下のラインと鼻の角度をみて口が閉じていることを予測します。
狐の修理|駒込稲荷狐15
【補修後】
狐の修理|駒込稲荷狐15
残っている部分を考察し、製作当初の姿に近づけるようにしています。(N)

狐像の修復補修 次回の記事


狐像の修復補修 前回の記事


狐像の修復補修 はじめから読む



その他の狐の補修

狛犬の補修

石灯籠の補修

改修工事



↑このページのトップヘ