石灯篭に彫刻されている模様をご紹介します。
『宝相華(ほうそうげ)』という花模様
宝相華|朝鮮塔(長明塔)
中央上部の丸い部分は、蕾か花か実?
4枚のギザギザした葉っぱ
四隅に、くるんとした蔦(ツタ)のような植物
宝相華|朝鮮塔(長明塔)
同じモチーフが一つの灯篭に8個あります。
宝相華|朝鮮塔(長明塔)
朝鮮塔(長命塔)
火袋の下に4面、更に下部にも4面
朝鮮塔(長明塔)
宝相華とは、いろいろな植物のよい部分を
組み合わせた架空の花だそうです。

「宝相華」という決まった花はなく、さまざまなデザインがあります。
蓮でもないし、牡丹でもないし、唐草みたいなのがあったり、
なんの花だろうという模様は、宝相華かもしれません。

仏教では、極楽上に咲く花とされていて、
繁栄・長寿・清浄・吉祥など縁起の良い模様です。

よく見ると、四角の枠の両サイドに縦のラインがあり
扉の奥に、宝相華があるようになっています。
扉の向こうが極楽浄土なのか、格式が高い扱いのようです。
宝相華|朝鮮塔(長明塔)
宝相華は、瓦や工芸品、着物や和菓子などにも用いられます。

ただ、同じ模様を一つの灯篭に8か所も彫ることは、
縁起物とはいえ、珍しいように思います。

4方向に彫ることで、魔除けの意味もありそうです。
上下に分けて8個となると、祈りの詰まったデザインと言えそうです。
同じ模様だと知った時、違う模様も彫ったらいいのにと思ったけれど、
今は、より強い願いを表すために、同じ模様をたくさん彫刻したように感じられます。(N)