岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2026年05月

雨の日に雰囲気がよくなってきた弥勒菩薩
弥勒菩薩|石仏石像の製造販売
石を地面に直接置いておくと、
石が地中の水分を吸って、自然に苔が付いてきます。
地面に近い場所から苔が登っていくように苔づいていきます。
弥勒菩薩の苔
苔むしているからといって、古いとは限りません。
水分を吸収しやすい柔らかい石は、苔づくのも早いです。

~2年前 作り立て~ (2024年12月撮影)
弥勒菩薩の石仏(彫刻したて)
自然の雨以外には、石に水を掛けたり、何か特別なものを掛けたり、
塗ったりはしていません。ただ、外に置いておくだけ
~完成から2年後~
弥勒菩薩|石仏石像の製造販売
石の下部や縁取りにも苔が付いて
少し古びた雰囲気が出てきました。
同じ環境であっても、石質や石の仕上げ方法が違えば、
苔の付きやすさは異なります。

工場の南側で木の陰もない、この場所でも2年で苔が付いています。
苔具合だけで古さを計ることは難しいです。
弥勒菩薩|石仏石像の製造販売
『石質が柔らかい石は、苔が付きやすい』
すなわち風化が早いという側面があります。
古びた雰囲気を出したい時は、あえて苔の付きやすい石を選びます。

逆に、硬い石は苔が付きにくく風化がゆるやかです。
お寺やお墓などに置くような地蔵は、硬い石で作ることが一般的です。(N)
牛岩青石

苔に良さそうな環境で、5年経った石を紹介しています。



庭師さんがお施主様とご来店くださいました。
先代の頃からのお付き合いのお客様は、
50年前のお仕事の話も教えてくださいます。
石灯篭展示場
今日は、お庭に入れる灯篭選びです。
お施主さんのご夫婦と一緒に選んでいる様子は勉強になります。

「お庭にある六方石よりも大きくない方がいい」と
大まかなサイズ感を共有しつつ、展示品を見ていきます。

大きさや形を見比べて、イメージを共有しながら探していきます。
灯籠選び丸露路笠
あの場所には、この笠のボリュームでは大きすぎるし、
例えば、この柱では、ちょっと太すぎると、
具体的に比べるポイントをお話しされています。
灯籠選び 南峰柱
形の好みも取り入れながら、大きさやボリューム感、
シルエットを絞っていきます。

お施主様も「これより、これが良い」と段々
見比べるポイントが具体的になっていきます。

「座敷からだと、これくらいの距離から見ることになるよね」と
遠くからの見え方もお施主さんに見てもらいます。

お好みも踏まえて、これが似合うと意見が一致した
1基の灯篭を選んでいただきました。
石灯篭展示場
後日、選んだ灯篭を庭師さんが引取にいらっしゃいました。
積込み用にご用意いただいた南京袋は、
見るからに柔らかそうで、きれいな状態。
30年前に知り合いにたくさんもらったもので、
濡れると傷むからと、室内で保管しているのだそうです。

積込みに使わなかったものは、畳んで紐で束ねる。
なにげない行動ですが、きっと丁寧に仕事をされる方なんだろうと想像します。

新しいトラックもあるけれど、
敢えて古いトラックで仕事をしているようにも感じました。
このトラックで、20年30年と仕事をしてきたのだろうと思います。

手掛けたお庭が町にいくつも育っていく。
お庭をひとつひとつ作り出していく、なんとも素敵な仕事です。(N)







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