岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

2026年06月

伊達冠石のオブジェを制作しました。
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
磨き加工の様子をご紹介します。

グレーの部分のみを磨きます。
(原石の状態から、石を削る加工の様子はこちら
伊達冠石のオブジェ制作(磨き加工)
水を掛けながら砥石を当てていきます。
水に濡れると磨き仕上げと同じ黒色になります。
濡れているとピカピカの磨き面に見えます。
伊達冠石のオブジェ制作(磨き加工)
こう見えて、まだ磨き途中です。
伊達冠石のオブジェ制作(磨き加工)
泥の近くは、泥を落としても茶色が残っています。
茶色と黒の2色にきっちり分かれるわけではありません。
砥石を順々に細かな番手に変えて、磨きます。
図柄を彫る中央部は平らに、周囲は石に合わせて丸く。
伊達冠石のオブジェ制作(磨き加工)
磨きの完成
伊達冠石のオブジェ制作(磨き加工)
見る角度によって表情が違います。
伊達冠石のオブジェ制作(磨き加工)
図柄の彫刻位置を決めます。
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
石に図柄を彫って完成です。
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
この「フトマニ図」は48文字(神様)が配置されており、
太占(ふとまに)と書くように、占いに用いられたようです。
フトマニ図の石への彫刻
日本の文化や思想から生まれたもので、
開運や魔除けとして活用されています。
フトマニ図の彫刻(伊達冠石)
磨き面が真っ黒ではないのも
石の面白さが出ています。
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
黒色が濃い部分、グレー、茶色が混ざっています。
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
伊達冠石を部分的に磨くだけでも、アクセントになります。
伊達冠石オブジェ(フトマニ図)
石の力と図柄の力のバランスが丁度いい具合になりました。
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
図柄を知らない人が見ても
「何か分からないけど、かっこいい」と言ってもらえます。
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
図柄の部分は平らに加工しています。
こうすることで、円形の図柄が歪んで見えないようにしました。
フトマニ図の彫刻(伊達冠石)
伊達冠石オブジェ制作(フトマニ図彫刻)
この石を軽乗用車で運ぶということで、
トランク部分にベニヤ板を重ねて補強していただき
引取にいらっしゃいました。

お神輿のように持ち手を作り、
石を載せて男性二人で載せました。

彫刻面を下側にして梱包して、
お庭でひっくり返すように設置してもらいます。(N)
石の積み込み

伊達冠石の加工

伊達冠石のカット

伊達冠石を使った彫刻








伊達冠石を部分的に磨いて、
磨き面に彫刻を施したオブジェを作ります。

まず、直径18センチの図柄が彫れるように
磨く範囲に赤い線を引き、石を削ります。
伊達冠石(玉石)磨き加工
ダイヤモンドカッターがついた工具で、石を擦り落とします。
サンダー石を切る工具
伊達冠石の茶色い石の粉があたりに広がります。
伊達冠石(玉石)磨き加工
石の中の方が削れて
石の粉の色がグレーになってきます。
伊達冠石(玉石)磨き加工
セットウで石を叩いて、残った石を取ります。
伊達冠石(玉石)磨き加工
石が削れると、周りは粉だらけになります。
DSC_0098
エアーで粉を飛ばすと、削れた箇所がよく分かります。
伊達冠石(玉石)磨き加工
平面を作ったら、
縁をなだらかにするために
平らな刃からカップ状の刃に変えます。
伊達冠石(玉石)磨き加工
茶色の伊達冠石を削ると、中はグレーです。
表面の皮に近い場所は、カットした面も茶色です。
伊達冠石(玉石)磨き加工
お客様から「もう少し削ってほしい」
とのご希望で、もう一回り大きく削ります。
伊達冠石(玉石)磨き加工
大きくした図柄が納まるか確認します。
伊達冠石(玉石)磨き加工
図柄の外側に、
もう少し黒い余白を作りたいとのことで
更に削る面積を増やし、周囲も所々削ります。
伊達冠石(玉石)磨き加工
様子を見ながら、茶色く残した部分を削ります。
泥の層が分厚いと、明るい茶色を削ってもこげ茶色が残ります。
伊達冠石(玉石)磨き加工
お客様と相談しながら、
思い切って茶色をもっと減らしてみます。
伊達冠石(玉石)磨き加工
砥石をあてます。
伊達冠石(玉石)磨き加工
周囲に小さく残した茶色の泥も取り除きました。
右側は泥を取ると石が凹んでいそうなので、このまま残します。
石の個性がアクセントになります。
伊達冠石(玉石)磨き加工
磨く面積が決まったら、続いて磨いていきます。(N)

石の選定について












伊達冠石で表札を作れますか?とお問合せをいただきました。

作れますが、あいにく切れ端がなく、
原石から切り出す必要があります。費用と完成具合を比較すると、
玉石のまま使っていただいた方がいいかも、とお返事をしました。

表札プレートのお問い合わせに対して、石を丸ごと使ったご提案
伊達冠石表札
まったく意向と違うことを提案しています。

タイミングが合えば、切れ端が残っていることもあるのですが、
手元にある端材は、断面のサンプルとしてカットしたこれだけです。
伊達冠石の断面サンプル
文字彫刻ができる厚みですが、
表札としては頼りなく、12ミリではペラペラ感が否めません。
伊達冠石の断面サンプル
玉石からプレートの材料を切り出すのは、贅沢な石の使い方です。
もったいないと思ってしまうのは石屋だからでしょうか。
せっかくなら玉石のまま使ってほしいなと、身勝手な思いが湧きます。

玉石ごと使っていただけるお返事をいただき、
石の選定に足を運んでいただきました。
伊達冠石原石
山積みの石の中からお客様が目を留める石があります。
「これいいな」と、ひとめぼれのような感じです。
熟考しても初めに目に留まったものが一番よかったりします。
人の目や感覚ってかなり鋭いのかもしれません。

伊達冠石は、外側の茶色のゴツゴツした石色と、
磨いた黒色のコントラストが魅力のひとつでもあります。
伊達冠石(磨きと表面の茶色コントラスト
今回は石をまっすぐにカットせず、石の形に合わせて磨きます。
磨く範囲をお客様に石に描き込んでもらいました。
伊達冠石(玉石)加工前
後日、彫刻の打ち合わせをします。
お話しの中で、表札からオブジェに変更することになりました。(N)







日本庭園や坪庭でも人気の「織部燈籠」
弊社では、自社製作した国産の織部燈籠が40基、
外国産も加えると50基以上を展示販売しています。
国産石灯篭の展示販売
展示場では、実物を見比べながらお選びいただけます。
写真の中だけでも、織部燈籠は14基あります。
織部燈籠の展示販売
「カタログや写真だけではイメージが湧かない」
「石の質感や違いを確かめたい」
「たくさんの中から選びたい」
そんなお客様には、ぜひご来店をお勧めいたします。
甲州鞍馬織部灯篭
自分の目で確かめられます。
織部灯篭
【織部燈籠の取り扱い石種】
岐阜産 蛭川石(ひるかわいし)
国産織部燈籠展示販売蛭川石|杉田石材店
岡崎産 夏山石(なつやまいし)
国産織部燈籠展示販売夏山石|杉田石材店
岡崎産 白石(しろいし)
国産織部燈籠展示販売白石|杉田石材店
岡山産 万成石(まんなりいし)
国産織部燈籠展示販売万成石|杉田石材店
兵庫産 本御影石
国産織部燈籠展示販売本御影石|杉田石材店
京都産 本鞍馬石
国産織部燈籠展示販売本鞍馬石|杉田石材店
山梨産 甲州鞍馬石
国産織部燈籠展示販売甲州鞍馬石|杉田石材店
国産品はノミ仕上げ
ノミ仕上げ
一部ビシャン仕上げもございます。
織部燈籠ビシャン仕上げ
4.5尺サイズを中心に、4尺と3尺もございます。

織部は、3尺サイズが1番小さいなサイズです。
織部燈籠3尺(万成石)
柱を地面に埋めるタイプの「活込灯篭(いけこみ)」には、
丸い笠の松琴亭や八角、六角の灯籠など、
織部灯篭の他にも、たくさんの種類を取り揃えています。
活込灯篭の展示販売
お好みの1つを探しにいらしてください。

雨が降り前の展示場の写真を載せておきます。
空・緑・石・石石石石石石 そんな場所です。(N)
石燈籠展示販売|杉田石材店







祠の建て替え工事でお伺いした「江古田氷川神社」を
石屋目線でご案内します。

参道の大きな石鳥居をくぐると拝殿です。
訪れた日は、お宮参りのご家族が参拝されていました。
石鳥居|江古田氷川神社(東京都中野区)
鳥居の上部中央にある氷川神社と彫ってある「扁額(へんがく)」
文字面までの奥行が非常深く、ここまで深いのは珍しいです。
彫るの大変だっただろうな、という思いもあります。
こだわりが感じられるカッコいい作りです。
石鳥居|江古田氷川神社(東京都中野区)
昭和七年 建立の鳥居でした。
【手水鉢】参道の左手にあります。
手水鉢|江古田氷川神社(東京都中野区)
巴の紋と奉納の文字。
ここに彫るために書かれたと思われる文字からは、人の気配を感じます。
手水鉢|江古田氷川神社(東京都中野区)
いい文字
手水鉢|江古田氷川神社(東京都中野区)
さらに参道を歩いていくと
このお顔が出迎えてくれます。かわいい
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
待ってました!という歓迎ぶり かわいい
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
拝殿寄りの狛犬
フォルムも毛並みも表情も かわいい
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
全身から可愛がってもらっている雰囲気が伝わります。
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
人が好きなんだろうな
みんなが来てくれるのが嬉しそうな狛犬
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
お花を持っているのも珍しいです。
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
台座にもお花の縁取りがあり、華やかな作りです。
枠の中には、ごく浅い彫りで「奉」「献」と彫ってあります。
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
背面には、手水舎と同じく巴紋も彫刻されています。
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
後ろから見ても丸みのある体が可愛らしいです。
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
前脚の太さもかわいらしい。
狛犬|江古田氷川神社(東京都中野区)
狛犬の撮影画像はもっとたくさん残っています。(鳥居もですが)
いいなと思うと撮影枚数が増えていきます。

境内には、日露戦役の碑と霊神社の祠があります。
霊神社|江古田氷川神社(東京都中野区)
明治41年に建てれた昭忠社の文字がある祠
霊神社|江古田氷川神社(東京都中野区)
風化箇所もありますが、手の込んだ作りです。
霊神社|江古田氷川神社(東京都中野区)
建て替え工事をした3基の祠も一つ一つ大切に作られたものでしたが、
ご紹介したかった祠は、こちら↓
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
扉にも巴紋が彫ってあります。
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
宝珠
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
屋根
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
扉と屋根の間にある鴨居部分の彫刻
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
階段
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
きれいな祠です。
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
台座に刻まれた文字を見ると
「文政十一戊子年(歳) 六月吉日」かなあ 
200年位前です
末社祠|江古田氷川神社(東京都中野区)
石を見ていると、石造物を建てた人、作った人、お参りする人と、
多くの人たちの思いが感じられます。

一つ一つ誰かの思いが形となり、守られ残っていくのだなと
顔も分からない人たちを思い浮かべます。

神社に毎年10月の祭礼で奉納される
「江古田の獅子舞」(東京都指定無形民俗文化財)について
江古田の森公園に架かる北江古田橋に案内がありました。
江古田獅子舞巡業絵巻タイル2(北江古田橋)
長い羽の獅子頭が特徴的な3匹の獅子舞の行列や舞は、今も受け継がれています。
江古田獅子舞巡業絵巻タイル説明(北江古田橋)
このボリュームのある頭で舞う姿を見てみたいです。(N)

江古田氷川神社での石工事























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