神社の常夜灯の笠を修復しています。
普段なかなか見ることのない、石屋さんの作業工程をご紹介します。
今回は断面の石の厚みが10㎝程度あるので、断面にステンレス製のピンを差して
接着して修復します。
割れた石材のそれぞれ、同じ箇所に穴をあけるようサイズを測り、重量バランスを
考慮して印をします。
今回は石材の欠片も大きいので赤丸印の二か所にピンを入れます。
(柔らかい材質の石や、風化が進んでいる石の場合には、穴あけ作業の際に石が
割れてしまう危険があり修復をお断りする場合がございます。)
灯篭笠修復1
灯篭笠修復2
印の箇所に穴をあけ、石の断面に切り込みを入れ溝をつくります。
(石屋さんは、場を荒らすと表現します)
平らな断面に比べると溝があることにより接着剤の食いつきが増し、より接着効果が期待できます。
灯篭笠修復3
穴に石材用の接着剤をしっかりと入れます。
灯篭修復穴に接着剤
穴のまわり、断面全体にも接着剤をしっかりと塗ります。
灯篭修復接着剤
欠片側も同様に作業してステンレス製で溝のあるネジ式のピンを差します。
灯篭修復欠片ピン差
こちら側も断面に接着剤をしっかりと塗ります。
灯篭修復欠片接着剤
石同士をぐっと押しつけてくっつけた時に、はみ出す程度の厚みでしっかりと接着剤を付けます。
接着剤が乾かないうちに手際よく進めていきます。
こちらは石に合わせた色に調合したセメントです。
セメント色粉
石の断面の周囲は、接合部が目立たなくなるような色のセメントを使います。
乾いていない状態では茶色く目立ちますが、乾くとほどよい色になります。
灯篭修復セメント付け
ピンを穴に差し込みます。
灯篭修復接合1
しっかりと押し付けて
灯篭修復接合2
はみ出したセメントをふき取ります。
DSCF1531
石同士を固定して、しっかりと接着剤が固まり、安定するまで1週間から10日程度このまま待ちます。
灯篭修復固定
写真の左上の角が接着した箇所です。
灯篭修復固定
通常、石を固定する為に使うベルトがあるのですが、たまたまベルトが出払っていたので、
いろいろなものを使って縛ってあります。
ノミがぶら下がっているのがおもしろいので写真を撮ってみました。

*よろしければ、わたしたちのホームページもご覧になってください*
【杉田石材店】
TEL:0564-21-2871
杉田石材店ホームページ

お問合せやご相談はラインからもできます

友だち追加