西ノ屋灯篭の笠を製作しています。
ノミを使って「むしり」という工程を行っています。
使用する道具は二つ。ノミとセットウです。
石屋の石道具 灯篭づくりノミとセットウ
先端のとがったノミを使うと効率的に力が集中し簡単にノミの跡は付きますが、ノミ底が深く石が割れたような痛々しいノミ跡になってしまいます。
灯篭のムシリ仕上げには先端の丸いノミを使います。抵抗がある為、力が余分に必要になり作業時間も増しますが、ノミ跡は浅く仕上がりの柔らかい石肌になります。
また、石の表面下にも力が分散しヒビが入っている為、雨の浸透がよくなり苔がつきやすい石肌になります。
出来栄えだけでなく、灯篭がお庭に入った後のことも考えて造っています。
ノミの当て方もこだわります。ノミを石に対してまっすぐ当ててセットウで打ちます。
斜めに当てると石は簡単に取れますが、石の表面下へのヒビが入らない為、水が浸透しにくく苔が乗りづらい表面になってしまいます。簡単に早く造ることよりも、石肌の見た目、風合いと将来の灯篭の姿を想像して大切に造っています。
西の屋灯篭 ノミ当て ムシリの様子
【ノミとセットウを使ったムシリ仕上げ 動画】

石の皮を一枚はがす、かさぶたをはがすようなイメージです。
同じ力の入れ具合、ノミの当て具合で全体に均一に仕上げます。
角は欠けないように注意しながら平坦な面と同じように仕上げます。
【ムシリ前】西ノ屋灯篭笠 線彫後角
【ムシリ仕上げ後】西の屋灯篭笠 ムシリ後石肌
ノミを使ったムシリ仕上げは職人によって個性が出るところです。
一人ひとり違いがありマネできない部分でもあります。
機械では出来ない手作りだからこその味わいと、一点ものの良さでもあります。西の屋灯篭笠 ムシリ後上面
全体に柔らかいライン。角があるけれど柔らかい。
西の屋灯篭笠 ムシリ後 石肌
西ノ屋灯篭の笠が完成しました。
後から上部にはめこみ用の穴をあけ玉との接合部を造ります。
西の屋灯篭笠 ムシリ後
灯篭の笠を造る工程をご紹介してきました。
何段階にも分かれた工程を経て灯篭を造っています。
石の加工は、やり直すことが出来きません。ひとつひとつの工程を慎重に大切に造っています。

製品案内 西ノ屋 >>
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その1墨入れ
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その2
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その3
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その4
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その5雨返し
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その6
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その7コヤスケ
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その8荒取り
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その9荒どりの続き
石灯篭の作り方 西ノ屋の笠 製作工程 その10むしり
石灯篭の作り方 西ノ屋の宝珠(玉) 製作工程

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