根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

狐像の補強金具を使った補修方法をご紹介します。
【補修前】駒込稲荷の狐08
前足と台座がなく、他の狐に重なって座っていました。
神社狐の修理|駒込稲荷

狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
両耳と鼻先がありません。
目のあたりも石が風化しており表情が分かりづらくなっています。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
耳と鼻は石を付け足して復元します。
接着剤を染み込ませた後に穴をあけてピンを差します。
切り込みを入れてボンドの食いつきをよくします。
長期間の重力や外からの力が掛かる箇所には、ステンレス金具を入れて補強します。
神社狐の修理|駒込稲荷
同様に鼻にもピンを入れます。
(ちょっと痛いそうでゴメンナサイ)
神社狐の修理|駒込稲荷
ボンドを付けて石を付け足します。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
折れている尻尾
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
接合部にピンを入れて補強します。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
接合面の石をえぐって、内部でボンドが団子状になるようにします。
ピンにもボンドを付けます。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
ボンドが固まるまで紐で固定します。
尻尾は安定がよいため、紐の固定は不要です。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
【水板(本体と一体になっている四角い台座)の補修方法】
この狐は、水板が右後方部分しか残っていませんでした。
神社狐の修理|駒込稲荷
石を付け足して
水板と前足と玉も一緒に作ります。
神社狐の修理|駒込稲荷
後ろ側
神社狐の修理|駒込稲荷
接合する面に金具用のスリットを入れ、合わせ面には格子状に切り込みを入れます。
神社狐の修理|駒込稲荷
スリットに木の葉型の金具を2か所に入れます。
神社狐の修理|駒込稲荷
付け足す石にボンドをしっかりと入れます。
神社狐の修理|駒込稲荷
本体と接着します。
神社狐の修理|駒込稲荷
後ろ側の水板を付け足します。
神社狐の修理|駒込稲荷
左足を作ります。
神社狐の修理|駒込稲荷
くり抜いた部分にボンドをしっかり入れて
足を付け足します。
神社狐の修理|駒込稲荷
前足や水板を作り直して、座れるようになった狐
神社狐の修理|駒込稲荷
白い部分が付け足した石です。
神社狐の修理|駒込稲荷
新たに作った耳
神社狐の修理|駒込稲荷
鼻先も石を付け足して彫刻しています。
神社狐の修理|駒込稲荷
最終的には着色とコーティングをして、補修部分を目立たなくさせます。
補修を分かり易くするために、着色前の姿を紹介しています。(N)

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