根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

神社の狐は口を閉じたもの、何かを咥えているものがあります。
口が欠損した狐は、口が閉じていたのか、どのように判断しているのかご紹介します。

欠損している狐を見てみます。
【補修前】駒込稲荷狐08
狐の修理|駒込稲荷狐08
稲荷神社の狐が咥えるものは、巻物・宝珠・鍵・稲穂が一般的です。
左【巻物】       右【宝珠】
神社の狐が咥えている巻物と宝珠
口元に注目します。
口先に塊感があり、何かを咥えていたと考えられます。
狐の修理|駒込稲荷狐08
石の場合は耐久性や強度を考慮して、
鍵や稲穂など、細長いものは避ける傾向にあります。

口全体の厚みや、下あごのラインと鼻の角度から
口を開いていることが予想されます。
狐の修理|駒込稲荷狐08
【補修後】宝珠を咥えて牙を付けました。
狐の修理|駒込稲荷狐08
別の狐もご紹介します。

【補修前】駒込稲荷狐10
口全体の厚みが薄い。
残っている口が閉じており、この先が開いていることは考えにくいです。
狐の修理|駒込稲荷狐10
【補修後】
狐の修理|駒込稲荷狐10

【補修前】駒込稲荷狐15
こちらも口全体の厚みや、あご下のラインと鼻の角度をみて口が閉じていることを予測します。
狐の修理|駒込稲荷狐15
【補修後】
狐の修理|駒込稲荷狐15
残っている部分を考察し、製作当初の姿に近づけるようにしています。(N)

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