11/1は「灯台の日」だそうです。
明かりを灯す意味では、石灯篭と同じです。
灯台のレンズが入っている部分は『灯ろう(篭)』と呼ばれます。
灯台の灯ろう
『灯ろう』繋がりで、石造りの灯台を紹介します。

樫野埼灯台(和歌山県東牟婁郡串本町)
日本の灯台の父と呼ばれるイギリスのブラントンによる設計
樫野埼灯台|石造りの灯台
日本最初の石造り灯台です。
明治3年(1870)に初めて点灯され
現在は自動点灯で稼働しています。

昭和29年にかさ上げ工事がされ、
今は外階段も付いていますが、
一階部分と最上部(灯ろう)は竣工当時の形状です。
樫野埼灯台|石造りの灯台
一階部分の白く塗られた外壁は石製です。
建設には、石工が関わったことが分かります。
樫野埼灯台|石造りの灯台
灯台守が居住としていた官舎
樫野埼灯台官舎|宇津木石
こちらも地元の宇津木石(うつぎいし)が使用されています。

【宇津木石】
火砕岩で柔らかく加工がしやすいことから、
石垣や壁など建築用石材として利用されていました。
樫野埼灯台官舎|宇津木石
海に面した外壁は、渡航する船舶から見えやすいよう
白く塗り分けてられているそうです。
樫野埼灯台官舎|宇津木石
宇津木石は、
樫野崎の対岸にある古座川で採石されていました。
石は古座川を下り、古座の海岸までつくと、
海を渡り樫野崎へ運ばれました。
崖の上までは、牛を使って石材を運んだということでしょうか。

宇津木石(古座川の一枚岩)
川辺に小さく見えるのが人の姿です。
古座川の一枚岩|宇津木石
古座川の一枚岩|宇津木石
古座から30km離れた熊野速玉大社
狛犬の石積みは、宇津木石のように見えました。
熊野速玉大社狛犬

この灯台は石造りの点よりも、有名な話があります。
樫野埼灯台|石造りの灯台
明治23年(1890)587人もの犠牲者がでた
トルコの軍艦エルトゥールル号の大規模な海難事故です。

生存者が灯台の明かりを目指し暗闇の中、
断崖を登って救助を求めたと言われています。
遭難慰霊碑
灯台守をはじめ、島民たちは言葉も通じない乗組員の
救助や救護などに献身的にあたったそうです。

この事故と救助活動を教科書で学ぶことから
トルコは親日国になったと言われています。
このことから、1985年イランイラク戦争の際に、
イランにいた日本人を救助してくれたのはトルコの航空機でした。

灯台の近くには、トルコ記念館や遭難慰霊碑があります。
事故から135年経った今もきれいに手入れされています。(N)

海上保安庁
【灯台ONEタップビュー】
樫野埼灯台バーチャルツアー 灯台の内部や解説などが見られます。

https://www.kaiho.mlit.go.jp/soshiki/koutsuu/onetapview/kashinosakilh/tour.html



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