餅臼のメンテナンス(補修)をしました。
・内側の磨き直し
・欠け補修
・ヒビ補修
側面のサビ汚れ落とし

ご自宅から車で持ち込んでいただきました。
段ボールを敷いた上に、厚手のシーツにくるまれた石臼は、
布を持ち手にすることで、持ちやすくなります。
餅臼 (1)運搬荷姿
直径47㎝ 高さ28㎝ 小ぶりの臼だったので、
石屋の職人だと直接石臼を持っても、一人で荷降ろしできました。
餅臼 (3)荷降ろし一輪車
石の状態を確認していきます。
白い雲母が、キラキラとした岡崎産のみかげ石でした。
内側の磨き直しも、問題なくできそうです。
内側にある錆は、深さによりますが、
磨き直せば、落ちるか、落ちなくても薄くなります。餅臼 補修|加工前錆汚れ
石の欠けは、縁を丸めれば、目立たなくなります。
ただし丸くする分、縁の厚みは薄くなります。
餅臼 (7)加工前欠け
臼を見ていると、縁にヒビがありました。
このヒビをどう補修しようか。
餅臼 補修|加工前錆汚れ
ヒビの範囲が広く、外側の側面からもヒビの跡が見えました。
餅臼 補修|加工前錆汚れ
石を上から2㎝カットしてみることにします。
断面をみてヒビの深さを確認できますし、
欠け部分もなくなります。
この方法なら、縁が薄くならなくてすみます。

深さ2㎝の位置に印を付けます。
指金に赤鉛筆を括り付けて、指金を縁に沿わせて一周します。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
線に沿って、石材用のカッターで石を切ります。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
こんな感じで切れていきます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
今日の一番の見所
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
綺麗に輪っかに切れました。
軽量化も期待してましたが、1-2キロかな。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
カットしたら、欠け部分もなくなりました。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
カットした断面は、大きくヒビが入っていました。
カット前は、そこまで目立たなかったので
切ってみてよかったです。知らずに使っていたら、
何かの衝撃で落ちてしまう日が来ていたかもしれません。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
ヒビにボンドを差して補強します。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
ヒビの内部までボンドが入り込んでいくと、
側面側からボンドが染み出てきます。
ボンドが、これ以上入らなくなるまで入れます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
側面から染み出てきたボンドに、
カットした時の石の粉をつけます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
カットした面と、縁を加工していきます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
縁はビシャンをあてて、丸くしていきます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
左側がビシャンを当てたところ、右側はカットしたまま
角がつぶれた感じになっているのが分かりますか?
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
角に砥石を当てます。
(手の中に砥石を持っています)
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
角が丸みを帯びました。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
縁の上面に砥石を当てます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
触ると、さらさらした感じになります。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
こんな道具も使います。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
内側の石を削って、形を仕上げます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
さて、いよいよ磨いていきます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
こんな感じで。
石に体重を乗せながら磨いていきます。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
◆磨きの詳しい工程 過去の記事を↓


【加工前】
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
【加工後】磨き直し完了
内側のサビも落ちました。
石臼(もち臼)の補修メンテンナンス|欠けとヒビ修理
◆作業の日数
概ね一日で作業しています。
他の仕事の兼ね合いもあるので、
通常、1週間から10日のお預かりをお願いしています。

◆費用について
石臼内側の磨き直しのみ
店頭へお持ち込みいただき、引取にご来店の場合
目安:2~3万円程度(税別)2025.12現在
石の状態、表面の凹凸具合によっても費用が変わります。

◆補修について
完全に割れてしまった(二つに)石臼の接着はできますが、
餅つき用の臼としてのご利用はできません。
(水鉢としてのご利用はできます。)

ヒビの状態によっては、
補修しても、餅つき用には使えない場合があります。
石自体がホロホロの状態ですと、補修をお断りすることがあります。

詳しくは、お問い合わせください。
石のお写真をお送りいただけると、ある程度判断ができます。
補修可能かは、石を直接見てみないと判断ができません。(N)

~関連記事~
◆側面のサビ落とし↓


◆欠けの補修と内側の磨き直し↓
















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