岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

カテゴリ: 庭づくりお役立ち情報

お庭に『水鉢か何か(お地蔵さんとかでもいいかも?)』がほしいとのご相談。
展示場を一緒に歩きながら、
お客様の好みやイメージを探していきます。

ご要望とは異なっていても、有名どころの水鉢もご紹介したりします。
龍安寺にある「吾れ唯足るを知る」と彫刻された知足の鉢
漢字を組み合わせて読ませる仕掛けも楽しいです。
意味合いも好まれます。
知足水鉢|つくばいの種類
詳しくは こちらの記事でご紹介しています。

多くの方は石屋さんに来るのは初めてです。
「こんなに種類があるとは思わなかったー」と
選択肢の多さに、何を見ていいのか、わからなくなります。

つくばい以外でも目に留まるものや、
気になる製品、石への感じ方など、
お客様の反応は、私たちにとって新鮮で楽しいです。

借景も楽しめるというご夫婦のお庭
ご夫婦のお話から、つくばいに植物やお花を飾って
楽しんでもらえそうな雰囲気が伝わってきました。

デザイン的な水鉢に花や植物を飾ると
植物の種類や配置、ボリュームが難しかったりします。

ラフに作った素朴なものの方が、
案外と植物との相性がいいことをお伝えしました。

「なんてことない水鉢」は、
自然に落ちてきた花なんかも美しさを際立たせてくれます。
つくばいの選び方|袈裟崩れ(小)
庭先にある花や葉を飾ると
植物の色が鮮やかに見え、石の無骨な質感もグッと際立ちます。
お互いを引き立て合ってくれます。

花や植物を浮かべて楽しむのなら、こんな水鉢も素敵です。
水鉢
石の粒が不揃いで少し風化しているような石肌です。
少し歪んでいるような形で、均等でないのがよかったりします。

水が溜まる部分をきれいにして、
水を入れるだけでも生き生きとしてくれます。

使い方をご紹介します。


水面の演出をご案内すると、
「お茶と同じですね」と教えてもらいました。
夏は、お抹茶が冷めやすく、涼しげなお皿に近い形のお茶碗
冬は、お抹茶が冷めにくい筒型に近い形のお茶碗に
おもてなしの心をくばるそうです。

石と水を組み合わせることで、水の質感やきらめく素材感を感じます。
静と動、石が静かにとどまっている重量感も感じられます。
石が濡れている姿は、自然の中にいる心地よさを感じます。

『清々しく気持ちがいい』
これは季節問わず感じます。
夏の涼やかな爽やかさ、渇きを潤す様
冬の寒い時期は、水の美しい清らかさが際立ちます。

気の乗らない日にこそ、植物を飾れば気分が良くなります。
つくばいに水を入れるだけで素敵です。(N)





京都 龍安寺の知足鉢は、有名なつくばいのひとつです。
吾唯足知の文字が彫刻されています。
龍安寺知足鉢
本歌(ほんか)と呼ばれる原型は、大きな鉢です。
直径1.9尺 約57㎝ 高さ9寸 約27㎝
龍安寺知足鉢 (2)
有名な石庭とは、反対の北側にあります。
つくばいの前では多くの人が集まっていました。
龍安寺
案内看板に「模型です」とあるように、
一般に公開されている鉢は、レプリカです。
本歌は、茶席蔵六庵の庭にあり通常非公開です。
龍安寺つくばい説明書き (2)
水戸光圀公が龍安寺所蔵の『西源院本太平記』を
借りたお礼として、寄進したと伝えられています。
龍安寺つくばい説明書き (1)
知足鉢の本歌は、
方丈の東側、龍安寺垣の向こう側にあります。
すぐそこにあるけれど、見えませんでした。

『龍安寺垣』
お寺の名前が付いた龍安寺垣は、
割り竹をひし形に編んで、表からも裏からも同じに見えます。
方丈側からも茶室側からも見える位置にあります。
龍安寺知足鉢|龍安寺垣
『吾唯足知』
この言葉を図案化した人は誰だったのでしょう。
はじめから鉢に取り入れようとしたのか
マネできる言葉が見つかりません。

この知足鉢を模したお土産もいろいろありました。
龍安寺クリアファイル
クリアファイルの写真が、本歌なのか
売店の方に聞いたら「確認します」と言って
お庭の現物を確かめてくれていました。

受付にあった英文での「吾唯足知」の説明がよかったです。
銭鉢(知足鉢)龍安寺英語の案内文
見所がたくさんある龍安寺で、
石屋の目に留まってしまうのは、石灯篭です。

方丈西側の灯篭は、小さな宝珠、
薄い笠に小さな蕨手、大きな火袋が目を引きます。
製作された時代の特徴的なバランスなのかもしれません。
龍安寺灯篭 (2)
柱の彫刻が何なのか、しっかりと見えませんでした。
龍安寺灯篭 (1)
個性的で石らしい重量感がありました。(N)









お庭に何か石を置きたいと、ご夫婦がご来店されました。
石好きの庭師さんに、つくばいを掃除して綺麗な水を入れると
自分の心も綺麗になると教えてもらったそうです。
水鉢(つくばい)の洗い方と水の入れ替え
へえ庭師さん 素敵な話をされるですね
と聞いていました。

洗った時の気持ちを思い浮かべると、確かに!と共感できます。
つくばいを掃除した経験がある人には思い当たるのでは?
水鉢(つくばい)の洗い方
つくばいの洗い方と水の入れ替えをご紹介します。
【準備するもの】
スポンジとバケツ2個 ひしゃく
(1個は汚れた水を入れる・1個はきれいな水を入れる)
①ひしゃくやスポンジで溜まった水を出します。
水鉢(つくばい)の洗い方
②底面に溜まった砂は、スポンジにくっつけるように
水分と一緒に取り除きます。
水鉢(つくばい)の洗い方
③スポンジをバケツで洗います。
きれいな水を水穴に少し入れ、水と一緒に
砂や葉っぱの小さなゴミをスポンジに吸わせて取り出します。

何度か繰り返すと穴の中がきれいになります。
水鉢(つくばい)の洗い方
【水鉢サイズ】33㎝丸 高さ1.0寸
水穴15㎝丸 深さ7.5㎝
小さく見えてもこれで約1.3リットルの水が入ります。
水鉢(つくばい)の洗い方瑞夫の入れ替え
穴の中がキレイになったら、いよいよお楽しみ
水を入れます。
水鉢(つくばい)の洗い方|水の入れ替え
水鉢(つくばい)の洗い方|水の入れ替え
つくばいを掃除して水を注ぎ、透き通った水を見ると、
気持ちや空間が、新しくリセットされるような気持ちよさがあります。
水鉢(つくばい)の洗い方と水の入れ替え
大げさに言えば、新年を迎えたような、お清めみたいな、邪鬼払いみたいに似た感覚があります。
水鉢(つくばい)の洗い方|水の入れ替え
【水を入れる前】
水鉢(つくばい)の洗い方
【水を入れた後】
水も石もそれぞれの役目を果たして、水を張る前よりも堂々と見えます。
水鉢(つくばい)の洗い方
水の交換と掃除を考えると、個人的には水が溜まる量が少ない方が
水の入れ替え作業のハードルが下がります。(N)
水鉢(つくばい)の洗い方と水の入れ替え
※メダカを飼いたい方はたっぷり水が溜まるものがよいです。
※水量の多い鉢には、静かな落ち着きを感じます。水面が広いものは、優雅に見えます。

人力では動かせない石灯籠の設置方法
【フォークリフトを使った草屋の設置方法】
草屋(くさや)
2パーツに分かれた置灯篭です。
草屋灯篭|フォークリフトでの設置方法
草屋1.6尺(笠幅48㎝ 総高さ53㎝)
屋根80-110kg 部屋20kg

まず、窓のある部屋の部材を設置した状態から、屋根を乗せる手順です。

リフトのツメにあてものをして、石が傷つかないようにします。
灯篭の正面がリフトの運転席に向くようにすくいます。

リフトで設置する方法1
部屋の部材にバンギ置いておきます。
バンギがない場合は、ベニヤ板を重ねてもよいです。
バンギの上に屋根を降ろします。



リフトで設置する方法2


片側ずつバンギを抜きます。
屋根を手で持ち上げて、バンギを抜きます。

リフトで設置する方法3
反対側も同様にバンギを抜きます。
リフトで設置する方法4
設置完了

リフトで設置する方法5
※この方法は、石同士がはめ込みになっている場合にはできません。



人力では、持ち上げられない沓脱石
サイズ1500×660×150mm みがげ石 400kg
重たい石の設置(沓脱石)|テコの原理
重機が使えない室内で石を設置する場面で、
重たい石を持ち上げる方法を、ご紹介します。

室内へは、ハンドリフトを使って石を運びます。
リフトのツメを抜くために、床と石の間に
バンキ(10㎝角の木材)を入れる必要があります。
重たい石の設置(沓脱石)|テコの原理
この10㎝のバンキを抜くために石を持ち上げます。

使用するのは こちらのテコ(バール)全長25㎝ 2個
※持ち手がもっと長いと、より小さな力で持ち上げることができます。
重たい石を持ち上げる方法|テコの原理
通常のバールですと、石が欠けてしまう恐れがあります。
重たい石おもち上げる方法
先端が幅広(10㎝)のものを使用します。
重たい石を持ち上げる方法|テコの原理
①と③・・・同じ高さのバンキ 
②・・・①よりも10-15mm細い(背の低い)バンキ

※バンキの代わりに、短冊状にカットしたベニヤ板を重ねて
一枚ずつ減らしていくと高さの調整がしやすいです。
①②・・・6㎝幅 長さ70㎝(石の奥行より長め) 12mm厚16枚 6mm厚4枚
③・・・6㎝幅 長さ40㎝ 12mm厚8枚 6mm厚2枚
重たい石を持ち上げる方法|テコの原理
③の上にバールを置いて、石の下に先端を10-15mm差し込みます。
重たい石を持ち上げる方法|テコの原理
バールの持ち手を下げると石が持ち上がります。
(二人で作業します)
石を持ち上げている間に、
①のバンキを抜く
②を①の場所へ移動する

作業の様子は動画でご覧ください。

※注意※
動画では短いバンキを使っていますが、
石の奥行よりも長いものを使用して、
石の下に、手を入れない

①③バンキの高さを揃えることがポイントです。
力を加えやすく、作業後バールが抜きやすくなります。

左右とも行うと1.5㎝石が下がります。
この作業繰り返し、段々と石を下げていきます。

1から1.5㎝くらいずつ下げるのが、お勧めです。
(試しに2㎝下げてみると、バールの角度が付き過ぎて、バールを抜く時に
石がドスンと落ちる様になってしまいました)
この作業を8回位繰り返すと、石が10㎝程度下がります。

最後の1回は、高さ15mmのバンキを6mmに下げて終了です。
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石の下に、110×60×6mm厚のベニヤ板を、差し込んだ状態で作業は完了です。

6mmの隙間がないと、バールが抜けなくなります。
また、広い面積のベニヤ板を差し込むことで、重量を分散させます。

隙間にはコーキングを入れてもいいですし、
そのままでもよいかもしれません。(N)


















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