岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

カテゴリ: 海外発送

ハワイへ石灯籠を輸出します。
ハワイ向け荷姿 (2)
『Aloha』とお問い合わせメールが届いたのは6/25
ハワイ島への配送をご希望でしたが、
オアフ島ホノルル港までの手配となりました。
(9月下旬:名古屋出港 11月初旬:ホノルル着予定)
ホノルルからハワイ島のご自宅までの船と陸送は、お客様に手配していただきます。

春日灯篭と置き灯篭を発送します。
海外輸送の為、植物検疫をクリアできるよう
灯篭をパーツごとに分けて、土や苔類を落とします。
春日灯篭洗浄後|海外発送
プラスチックパレットに各パーツを固定します。
海外発送|梱包
今回は木枠梱包ではなく、強化段ボールを使用した梱包です。
荷物のサイズに合わせて梱包業者様に製作してもらいました。

プラスチックパレットのサイズに合わせて
囲い壁を作り、蓋を被せて箱型の梱包にします。
海外発送|梱包
プラスチックパレットと上箱をベルトで固定します。
ハワイ向け荷姿 |海外発送
お客様にとっては、石製品の輸入や配送手配も初めての経験です。
ひとつずつ確認をして書類や受け取りの段取りをしていきます。

メールのやり取りからも丁寧な人柄が伝わります。
到着を楽しみにしてくれているハワイのお客様の元へ
無事に届きますように(N)
ハワイ向け荷姿 (3)
小さな製品はEMS(国際郵便)にて発送しています。


「島根に住んでいた同僚へ退職祝いのプレゼントに
島根県産の来待石でできたものを贈りたい。」と贈り物のご相談をいただきました。
アメリカ アリゾナ州へ送ります。

来待石のフクロウ(弊社ホームページ掲載品)
石のふくろう(来待石)プレゼント
上の写真のフクロウは高さ13㎝
これを大きなサイズで作ります。(高さ30㎝)
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
羽根の重なりを考えて彫ります。
赤鉛筆で「上」と書いた羽根が一番上に重なる羽根です。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
重なりが下になる羽根は、赤線の外側を彫ります。
重なりを間違えないように彫ります。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
肘から手首までの上側の羽根と、
手首から先までの下側の羽根では重なりが逆になります。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
羽根は下から順に上に向かって彫っていきます。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
羽根の仕上げ
仕上げ前・・・羽根の表面が平坦
仕上げ済・・・羽根が重なっている
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
順番に仕上げていきます。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
羽根に模様を入れます。
顔に近い羽根はシンプルにしました。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
模様を彫ります。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
完成
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
角を丸くして柔らかい風合いに仕上げています。
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
近づいてみてみると、赤や緑・黒など色の粒が混ざった石です。

来待石は、作り立てはグレーの色が強い印象ですが
年数の経過とともに茶色味を帯びていきます。↓
石のふくろう製作(来待石)プレゼント
段々と自然と馴染む風合いに変化していきます。(N)




石灯籠を海外へ発送しています。
今月は、アメリカ・オーストラリア・イギリスへ
全て海上輸送(混載便)にて発送します。
海外発送コンテナ|石灯籠の輸出
海外への輸送方法と、梱包について紹介します。

石製品は重量物のため、
費用面で比較すると、海上輸送が安くなることが多いです。
お急ぎの場合や、軽量貨物(50㎏程度)の場合には、航空輸送を行うこともあります。

~海上輸送~
費用:割安 お届け:1~3ヶ月後(国により異なります)

~航空輸送~
費用:割高 お届け:1週間後(国により異なります)

【海上輸送について】
◎混載便
(コンテナに複数の依頼主の荷物を積める)
小さな製品1点から発送可能


◎コンテナ便
(コンテナ1個単位での貸し切り)
混載便よりも、輸送費が割安
主に、製品数が多い場合に利用します。
10点以上の製品が目安(サイズや形にもよります)
海外発送コンテナ|石灯籠の輸出
コンテナ内で、二段積みにする場合には、
下段の梱包に壁と蓋を作って、上積み可能な梱包にします。
石灯籠海外発送|梱包例 40フィートコンテナ
灯篭は、部材ごとに分けて
プラスチックパレットに固定しています。
石灯篭海外発送|荷造り
海外へ送る際には、梱包前に灯篭を洗浄しています。
植物検疫検査に対応するため、土や苔を落とす必要があります。

更に、ラップ材で巻きしめて固定します。
No2 (1)
木枠梱包
(製品や発送方法によって、梱包の仕様は異なります。)
海外発送|梱包
四方を壁で囲って蓋をつけます。
海外発送|梱包
こちらは、マルセイユ向けのケースマーク
海外発送|ケースマーク
小型の製品は、段ボール梱包で国際郵便にて発送します。
重量30㎏(一部異なる国があります)までの荷物
石製品|海外発送
弊社にて輸送手配を賜りますが、
受取人様にご手配いただくことも可能です。

↓こちらは、航空便にてハワイへ到着した石灯籠
現地の荷受人様にて、輸送手配いただきました。
石灯籠ハワイに到着|海外輸送荷姿
外国の風景とともに写った石灯籠を見ると、
無事に届いた安堵感と、石がワープしているような
不思議な感覚があります。

輸送に関わっている多くの人たちに感謝します!(N)





「露地完成しました」とフランスより素敵な写真が届きました!
日本から織部燈籠 つくばい 前石を船便にてお送りしたお客様からの連絡です。
こちらはフランスのご自宅のお庭です。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (1)

日本の畳がある茶室から見える露地(茶庭)は白い高い壁が気持ちのよい空間です。
白い壁に背の高い織部燈籠と茶色の蹲がきれいに引き立てあっています。
日本的な植栽もマッチしています。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (6)

飛び石はギリシャ、役石はトルコ、畳石はプロヴァンスンス、砂利はイタリアと
石集めに難航されたそうです。
ヨーロッパの石たちと日本灯籠で、この庭が作られているなんて、なんとも嬉しい共演。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (7)
日本人の奥様監修(?)のもと、
ご主人のセンスもミックスされた手作りだというから驚くばかりです。

ブログやWebサイトへの掲載を依頼したところ、
「素人の私たちが手探りで作った庭ですが、
海外で日本の庭を作りたいと思う方のきっかけや参考になれば」と、
庭づくりの過程も教えていただきましたので、お問い合わせから完成までをご紹介します!

【1.お問い合わせ】
フランスからメールでのお問い合わせ
3.4m×2.2mのスペースに石灯籠とつくばいを検討中とのことでした。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (7)

【2.灯籠の選定】
お庭の白い壁が高いため、ほっそりと背の高い灯籠が合いそうということで、
お問い合わせ当初より、台石付きの織部燈籠(高さ130㎝)をお選びいただいておりました。
織部燈籠

【3.つくばいの選定】
隣接する茶室に付属する露地(茶庭)なので、茶室を利用される人数をお伺いし、
つくばいは、必要な水が溜まるサイズでありながら、人力で運べるものを検討していきます。
ひしゃくと水の量
【4.ご来店】
大方のイメージを固めて、奥様が日本へ帰国される際に、弊社へお越しいただきました。
実際に見ると形や色、ボリューム感をより感じられます。

フランスのご主人と奥様がテレビ電話でお話ししながら、相談されていました。
奥様が燈籠の横に立ったりして、サイズ感を確認し合いながら石を選んでいました。
私には「ボンジュール」以外、分からないフランス語の会話は、なんとも可愛らしい響きに聞こえました。

お話の中で、織部燈籠の高さを低くすることもご提案しました。
今回のお庭は土ではないため、柱を埋め込んで高さを調整することが難しく、
低くする場合は、燈籠の台石を使用せず、柱を切る方法をご検討いただきました。

仮置き、
長身の人でも使いやすように、蹲は高めに、飛び石は低く配置してみました。
仮置き (1)
燈籠の台石を使用せずに、総高さ高さ117㎝に設置した場合
燈籠の窓から、明かりが漏れたとき、つくばいまでは少し離れています。
織部H117cm

総高さ高さ95㎝の場合
燈籠の窓から蹲に光が届くような位置関係です。
織部H95cm使用イメージ
手元を照らす目的からは外れてしまうが、灯籠を低くすると壁とのバランスが取れなくなるだろうとのことで、台石も使っていただくことになりました。
実際に設置してみて、低くしたい場合は、現地の石屋さんで切ってもらうとのことでした。

【5.石製品のお届け】
フランスまでは船便にてお送りしました。
今回は、港からの受け取りはお客様にて手続きいただきました。
日本とは事情が異なる中、無事に荷物を受け取り開梱している様子
輸出梱包荷姿|灯籠海外発送
お客様いわく、家に灯籠を運び入れたときは、一つ一つの存在感があまりにも大きく、
この場所にしっくり落ち着くような露地ができるかどうかと心配していたそうです。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (2)
ワンちゃんも海の向こうから灯籠が届くのを待っていてくれました。

【6.設置工事】
石と石との間の距離や高さや、ほんの少しの角度で見え方が変わるので、
電気ドリルで地面を掘り進めて何度も石を置き直したそうです。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (3)
台石のある織部燈籠は珍しいのですが、
この場所には背の高さも、台石の存在もちょうどよかったです。
石の形に合わせて掘るだけでなく、石の水平も確かめながら工事されています。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (4)
こちらは露地(茶庭)として使用されるので、
つくばいの手前に水を落としても良いように、排水の処理も工夫されています。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (5)

【7.完成】
白い壁に、灯籠・つくばい・前石・役石や玉石が活きて配色がきれいなお庭です。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (6)

腰掛はご主人作、腰掛の足元と畳石はもご主人のセンスで配置されたとのこと
独学でここまで作り上げるセンスと、お庭造りを楽しんでいる情熱を感じます。
織部燈籠と蹲の茶庭(露地)|フランス (7)
「何もなかったタイル貼りの庭に徐々にアイテムが増えて、少しずつ日本の庭らしくなっていく様子に、なんとも言えない喜びを感じました。自宅に茶室と露地があるというのは、何ともうれしいものです。」とメールをいただきました。

作っていく過程を見ていると、一緒に作り上げていくような気持になり、
私たちも自分のことのように完成の喜びを味わえました。

日本から離れた場所で、
日本の文化を大切にしている様子に嬉しさと感動、尊敬の思いがあります。
この露地で日本を知る人が増えていくなんてワクワクします(N)







海外発送する灯篭を洗浄しました。輸出する時には灯篭に付いている土や苔を洗い落としてから発送しております。屋外展示場の灯篭は自然に苔がついていきます。お庭に置くには自然な苔が好まれますが海外発送では残念ながら苔を落とす必要があります。
【洗浄前】灯篭の地輪 (モノクロ写真みたいですがカラーの写真です↓)
灯篭の海外発送用洗浄
灯篭のパーツごとに分解して洗浄していきます。絵が描けるくらい綺麗に落ちていきました。
灯篭の海外発送用洗浄
こんなふうに高圧洗浄の機械を使っています。火袋など石の厚みが薄いところや細い箇所などは弱い水圧で洗浄します。
灯篭の海外発送用洗浄
少しずつ白い石色が見えてきます。側面や底面も同様に作業します。
灯篭の海外発送用洗浄
【洗浄後】
灯篭の海外発送用洗浄
このように洗浄して海外へ輸出しております。(N)

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