岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

タグ:五輪塔

苔むした石には、年月が経過した味わいがあり、何とも言えない魅力があります。
苔むした五輪塔
苔づくまでに必要な時間は、
石の種類や仕上げ、環境によって大きく変わります。
弊社展示場での一例をご紹介します。

この五輪塔は5年前に製作したものです。
・苔がつきやすい場所に展示
・苔を育てるためのお世話は無し(自然放置)
五輪塔|製作5年後

5年前(作り立ての頃)
五輪塔|作り立て
御影石の中でも、柔らかい部分を使うことで見た目にも柔らかな風合いになり
苔付きを良くし、早く風化した雰囲気を出すことができます。
また、ノミで仕上げることで石の内部まで水が浸透しやすくなります。


パーツごとの変化を見てみます。
空輪 風輪 と呼ばれる上部パーツ
五輪塔|作り立て
五輪塔|製作5年後
水輪と地輪という下部パーツ
五輪塔|作り立て
五輪塔|製作5年後
こうして見比べてみると
下部の方がより苔むしてきているように見えます。

雨風の影響を受ける上部よりも、土に近い下部の方が苔むしていきます。
これは、石が土から水分を吸収し、水を含んでいる時間が長い為と考えられます。
上部は雨が上がると石が乾いていきます。
一方、下部は雨が上がった後も水分を含んだままの時間が長くなります。
石に苔を生やす|条件と環境
地面に近い分、周囲の苔の胞子が飛びやすいという側面もあります。

◆弊社の展示場の中で苔づきやすい場所◆
◎敷地の北側で建物の影になっており、山が隣接している
◎日影の時間が長い
◎風が抜ける
◎大きな木の下にあり、木漏れ日がさす
◎地面には既に苔が生えている
※落ち葉を取り除いたり、小石を取り除く、草取りはしています
石に苔を生やす|条件と環境
石に苔を生やす|条件と環境
これらの条件が、苔づきの良さに影響しているのかは定かではありませんが
早く苔を付けたい時は、このエリアに展示します。
特に雨上がりの朝は、光が差し込み美しさが増します。
石に苔を生やす|五輪塔
苔は環境が変わると、変化についていけず枯れてしまうこともあります。
しかし、苔が付いている石は、苔が付きやすい石でもあるので
一旦枯れてしまっても、新しい環境に適した苔が付いていく可能性があります。(N)




SDGs目標への取り組みに私たち石屋ができるの一つに石製品の修理やリフォームがあります。「つくる責任つかう責任」の中で、修理をして長く使用するリユースや廃棄物を再利用して新しい製品にすることがあります。

廃棄物の再利用はSDGsの目標が掲げられるずっと前から行われています。既に桃山時代の茶人は仏教遺物を再利用し、姿を変え茶庭に好んで取り入れていました。例えば四方仏水鉢は塔身の再利用として作られたと言われています。(弊社で販売している製品は再利用品ではなく、新たに製作しています)
四方仏水鉢
笠が重なった層塔や宝篋印塔の塔身に水穴をあけて水鉢に転用されたのが始まりの四方仏水鉢。現在一般的に販売されるものは再利用品ではありません。茶人は四方仏(しほうぶつ)を「し」を使わず「よほうぶつ」と呼んでいます。
十三重層塔(塔身)
他にも、異なる石造品のパーツを組み合わせて作られた「寄せ灯篭」として有名な孤篷庵(こほうあん)灯籠も石の再利用です。
孤篷庵(こほうあん)
玉・・・五輪塔の空輪、風輪 
笠・・・五輪塔の水輪を半分にして天地返したもの
五輪塔から転用孤篷庵
火袋・・・小さな宝篋印塔の基礎 側面に穴をあけたもの
受・・・小さな層塔の笠を天地返したもの
柱・・・宝塔の塔身
原型となる本歌は小堀遠州の作といわれる京都市大徳寺の孤篷庵忘筌にあります。寄せ集めたもので、美しい灯篭を生み出せるかは柔軟な発想とセンスが問われる上級者のテクニックです。本歌は鎌倉時代や南北朝時代の材料を使っていますが寄せ灯篭にしたのは江戸時代と言われています。
五輪塔の水輪を転用した水鉢もあります(写真のものは転用ではありません)水を表す水輪が、水を入れる水鉢になるというだけで面白いです。 
つぼみ鉢
石燈籠や石塔、建築物として作られた石が本来とは異なる使い方をしていることはたくさんあります。
茶人は廃品から美を見つけ庭に転用すること自体を楽しみ、新たな美に挑戦していました。
灯篭をはじめ石製品は、安全面や費用を考慮すると修理よりも撤去処分して作り替えをご希望されることもあります。しかし、石に係わった人たちの思いを考えると、出来る限り再利用の道を選びたいです。今ある石を活かして石・人・環境が喜ぶ道を探していきたいです。(N)


お庭に小さな五輪塔が ひっそり佇んでいる姿を見つけると、気持ちがほころびお庭の主に親近感が湧きます。和みの効果があるような石造物です。そんな五輪塔を製作しました。
玉を大きめに、岡崎産の柔らかいサビ石を使って古びたボソボソした感じを出しました。高さ70㎝(埋め込み10㎝含む)お庭に設置することを前提にして製作しております。
庭用一石五輪塔製作販売

庭用古代風五輪塔製造販売
五輪塔を展示場に並べると、お客様にもよく声を掛けていただけます。
興味をそそられる形なのか「なんかいいですよね~」と会話が弾むみ「すぐ売れちゃいそうですね」と五輪塔を眺めながらお客様と一緒に眺める。そう話しているみなさんは、不思議と笑顔なのです。
庭用古代風五輪塔製造販売
梵字が彫ってあるかどうか、分からない程度に刻みました。
光が当たって梵字が確認できるよう撮影してみました。
庭用古代風五輪塔製造販売
古びた雰囲気を出すため所々を窪ませたり欠けさせたりしています。新しいものを古く見せるのは難しく、やり過ぎてわざとらしくならないように。どの面から見ても異なる姿をしています。
庭用古代風五輪塔製造販売
正面から見たり、横から見たり、立ったり座ったり、近づいて触って撫でたり、パーツに注目したり、全体のバランスを見たり 飽き足らなくなる。そんな魅力があります。
「一石五輪塔」といって一つの石で5つのパーツを作り上げました。
5つの独立したパーツを重ねて組み立てる五輪塔もあります。今回は、一つの石で全体が繋がっている一体感を持たせるために水輪(丸型のパーツ)の上下はくびれを少なくしています。
庭用五輪塔製造販売
庭用一石五輪塔製作販売
お客様と話をしていて、石の魅力は手が伸びることにあると発見しました。
絵画は眺めるのが基本ですが(触れたくなることもあるけれど)石造物はポンっと手を置いたり無意識に触れている。太古より石とともに生活してきた私たちにとって、身近で安心感のある存在なのかもしれません。
 

手作り五輪塔の設置工事をさせていただきました。
手作り五輪塔 国産石材こだわりビシャン 設置例
職人が手作業にて仕上げましたビシャン加工の五輪塔、墓誌、塔婆立て、外柵です。
手作り五輪塔 国産こだわりビシャン 設置例
後面に建立月とお名前を刻みました。
BlogPaint
笠付の墓誌 こちらも手ビシャン加工にて製作しました。
文字色は落ち着いたグレーをお選びいただきました。
笠付き墓誌ビシャン仕上げ
ご納骨用の扉は取り外し可能です。
五輪塔 舞台 納骨扉
御家族の皆様で開眼式をされました。
五輪塔施工事例 開眼式
五輪塔製作の様子をご紹介しております。
【石道具】五輪塔と外柵をビシャン仕上げで製作中
【手作り五輪塔】ビシャン仕上げ~蓮弁1~
【手作り五輪塔】ビシャン仕上げ~蓮弁2~ 
【手作り五輪塔】梵字彫刻

五輪塔に梵字を彫刻します。
岡崎産の牛岩青石で制作した五輪塔、舞台は岡崎産の吉祥石(きちじょうせき)です。どちらも
ビシャン仕上げで仕上げました。五輪塔梵字 配置原稿
5つのパーツそれぞれに一文字ずつ「梵字」を彫刻します。
全体のバランスを見て配置や文字の大きさを決めます。
空輪(たまねぎ状のパーツ)と風輪(お椀型のパーツ)の文字は小さめ五輪塔 梵字 空輪風輪
水輪(玉型のパーツ)と地輪(一番下のパーツ)は大きめになっています。
五輪塔 梵字 火輪 水輪 地輪
地輪に梵字を彫刻する様子をご紹介します。
まず石に原稿を糊付けします。
五輪塔梵字 地輪 字彫り原稿
太い部分を彫り込みます。文字の中心部を深く彫り込む【薬研彫り】です。
細い部分は道具を変えて彫り込みます。
五輪塔梵字 地輪 字彫り太い部分
完成
五輪塔 文字彫刻 梵字 地輪完成

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