「笠をなぜ二分割にするのですか?」とご質問をいただきました。
八幡型という石鳥居は、笠を分割して作ることがあります。
(分割しないこともあります)

1.3尺の石鳥居の笠幅は6m
2分割しても片側で3mあります。

分割して作る1つ目の理由は、採石の問題です。
長尺物(ちょうじゃくもの)といって、長い石が採石しにく石種や
豊富に採石していても長い材料は採石できない石もあります。
採石した石が全て使用できる訳ではなく、
石の状態を見て、使用するか判断しています。
その為、長くて大きな材料を調達することは難しく、
分割した笠で鳥居を作ることがあります。

2つ目の理由は扱いやすさです。
運搬・加工・施工を通しての取扱いやすさです。
工場へ搬入したり方向を変えたり、単純に動かすのにも大きくて長いものは大変です。
鳥居は神社の参道など限られたスペースで設置するので、
石が長すぎたり重すぎたりすると状況によっては設置できない場所もあります。
そこで笠を分割することにより
長さも重量も半分になり、取扱いや設置をしやすくしています。
大きくは上記の二つの理由から笠石を分割した石鳥居が作られています。
大型の石鳥居や重機などがない時代に建てられたものは
分割されていることが多いのではないでしょうか。
大山祇神社(愛媛県今治市)の石鳥居
笠を三分割、柱は二分割にして作られています。


9寸サイズくらいまでは、一本笠で作ることが多いです。(八幡鳥居)

八幡型は、分割した笠の合わせ目を額束で支えることができますが、
神明鳥居は額束のないデザインの為、笠石を分割することはできません。

お参りされる際に、石鳥居がどのように作られているか見上げてみてください。(N)

















































