灯篭の火袋(明かりを灯す場所)に窓を追加して開けてほしいというご依頼がありました。
三月堂灯篭は火口という窓が2面、残りの4面は壁面になっています。あかりを通路側にも出したいというご希望で丸窓を二ヵ所に追加しました。
加工方法をご紹介します。燭台(火を置く場所)の高さと、火袋の強度を考慮して穴の位置とサイズを決めました。
一段下げた面を作ります。
一段下げた面にコンパスで正円(穴をあける部分)を描きます。
正円に沿って一段下げた面の形を整えます。
穴をあけて完成です。
【穴あけ前】
【穴あけ後】窓が増え明かりが広がるようになりました。
このように展示している製品に追加で加工することも可能ですのでご相談ください。(N)
タグ:円窓
石灯篭の種類|太秦灯篭
京都の広隆寺に本歌がある太秦灯篭をご紹介します。広隆寺太子殿前の灯篭は本歌の写しです。
こちらは弊社製作の太秦灯篭5.0尺。
『丸い地輪(一番下の土台)は太秦』と入社当時カタログ掲載品の中で一番最初に覚えた灯篭でした。この丸い地輪が洋菓子の“カヌ”レのような タルト台のような 和菓子の“菊”ような 規則正しい花型がきれいです。
この特徴的な地輪には、花びらの付け根と先端に水が溜まります。こうしてみると一枚一枚丁寧に彫刻されているのがよく分かります。
上から見ると花びらの形がよく分かります。縁取りが高くなっているので花びらの先端に水が溜まります。
この地輪も魅力的なのですが、ほかにも個性的なデザインがたくさんあります。
柱の中央部分には帯があり、帯留めのように花の彫刻が四方にあります。

宝珠の形もおもしろいです。
火袋の火口(正面)は四角、その反対側は小さな円窓(丸い窓)です。四角の中に丸を当てはめて真正面から見たくなるデザインです。
後ろ側に回ってみると、連子(縦の平行線)の中に窓を作っているのが分かります。
凝ったデザインの灯篭ですが、決して奇抜には見えず、まとまりがあって存在感のある灯篭です。
詳しい製品案内はこちら『太秦灯篭』