庭師さんがお施主様とご来店くださいました。
先代の頃からのお付き合いのお客様は、
50年前のお仕事の話も教えてくださいます。
石灯篭展示場
今日は、お庭に入れる灯篭選びです。
お施主さんのご夫婦と一緒に選んでいる様子は勉強になります。

「お庭にある六方石よりも大きくない方がいい」と
大まかなサイズ感を共有しつつ、展示品を見ていきます。

大きさや形を見比べて、イメージを共有しながら探していきます。
灯籠選び丸露路笠
あの場所には、この笠のボリュームでは大きすぎるし、
例えば、この柱では、ちょっと太すぎると、
具体的に比べるポイントをお話しされています。
灯籠選び 南峰柱
形の好みも取り入れながら、大きさやボリューム感、
シルエットを絞っていきます。

お施主様も「これより、これが良い」と段々
見比べるポイントが具体的になっていきます。

「座敷からだと、これくらいの距離から見ることになるよね」と
遠くからの見え方もお施主さんに見てもらいます。

お好みも踏まえて、これが似合うと意見が一致した
1基の灯篭を選んでいただきました。
石灯篭展示場
後日、選んだ灯篭を庭師さんが引取にいらっしゃいました。
積込み用にご用意いただいた南京袋は、
見るからに柔らかそうで、きれいな状態。
30年前に知り合いにたくさんもらったもので、
濡れると傷むからと、室内で保管しているのだそうです。

積込みに使わなかったものは、畳んで紐で束ねる。
なにげない行動ですが、きっと丁寧に仕事をされる方なんだろうと想像します。

新しいトラックもあるけれど、
敢えて古いトラックで仕事をしているようにも感じました。
このトラックで、20年30年と仕事をしてきたのだろうと思います。

手掛けたお庭が町にいくつも育っていく。
お庭をひとつひとつ作り出していく、なんとも素敵な仕事です。(N)