岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

タグ:根津神社

根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

補修した狐たちをご紹介します。

【乙女稲荷01】02と対になります。
右腕と右頬から胸にかけての補修
石製の狐の修理|乙女稲荷01
【乙女稲荷02】01と対の狐
両腕と子ぎつねを修復復元しました。
石製の狐の修理|乙女稲荷02
【乙女稲荷03】いつも嬉しそうな愛嬌のいい狐
尻尾の補修
石製の狐の修理|乙女稲荷03
【乙女稲荷04】16とペアにしました
水板と尻尾、足先以外は全て復元
石製の狐の修理|乙女稲荷04
【駒込稲荷05】岩から取り外せないため現地にて修復しました。
顔、耳、しっぽの補修
石製の狐の修理|駒込稲荷05
【駒込稲荷06】岩から取り外せないため現地にて修復しました。
顔、耳、しっぽの補修
石製の狐の修理|駒込稲荷06
【駒込稲荷07】撫でたくなるおでこをした狐の親子
鼻先 耳 子どもの補修
石製の狐の修理|駒込稲荷07
【駒込稲荷08】尻尾にボリュームがある狐
両腕 耳 宝珠 水板の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷08
【駒込稲荷09】
尻尾 胴体 頭部の復元
石製の狐の修理|駒込稲荷09
【駒込稲荷10】見張り感のある狐
耳 鼻先 胴体の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷10
【駒込稲荷11】フワフワの冬毛の狐
耳 鼻先 尻尾 両腕の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷11
【駒込稲荷12】
耳 鼻先 尻尾 腕 鍵の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷12
【駒込稲荷13】背中のラインが美しく胸を張って堂々としています。
顔 手 尻尾の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷13
【駒込稲荷14】ぬいぐるみのような可愛らしさがあります。
両足 両腕 尻尾 耳と鼻先の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷14
【駒込稲荷15】左腕を前へ一歩出しています。
耳 口先 両腕 下半身の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷15
【駒込稲荷16】
耳 口 両腕 水板の補修
石製の狐の修理|駒込稲荷16
【補修工事後】
駒込稲荷
駒込稲荷狐 (1)
駒込稲荷狐 (4)
土の上に並んでいた狐たちに、台座を新設しました。
駒込稲荷狐の台石
駒込稲荷狐|根津神社
みんな嬉しそうな顔をしています。
駒込稲荷狐|根津神社
狐たちの設置工事をしていると、終わるころには
お菓子がお供えしてありました。
駒込稲荷の狐飴のお供え
これからも可愛がってもらえそうです。
駒込稲荷の狐飴のお供え
赤い前掛けをつけてもらい、どの狐も喜んでいます。
駒込稲荷狐 (3)
小さな狐も穴から出てきて張り切っています。
駒込稲荷狐
たくさんの油揚げをお供えしての奉告祭
無事に修復工事が完了しました。
駒込稲荷|奉告祭
お預かりするにあたり、狐に番号をつけて管理していました。
狐の修理お預かり時
しかし、補修をしていくうちに番号よりも
この子この子という具合に識別するようになっていきました。

そして、思い入れも強くなっていきました。
ペアの狐も、設置するとお互いの顔が見られなくなるので、設置まではお互いの顔が見える様にしました。子きつねの目線もいい感じで家族団らんになっています。
1と2狐の修理
工場には、修理を終えた狐たちが並び
だんだんと嬉しそうな狐が増えていきました。
16と15狐の修理
補修が進むにつれて、目に力が入ってきたように
狐の表情に頼もしさを感じるようになってきました。
写真 ↓ 中央の奥にぼんやり写っている狐は
他の狐の写真を撮っていても、いつも嬉しそうに主張してきます。
狐の修理
境内へ戻ると、更に生き生きとしてくれます。
狐の修理|乙女稲荷狐16
いるべき場所に戻ってきた狐は
狐の修理|駒込稲荷狐
凛々しい顔つきになっていきます。
駒込稲荷狐穴の中
補修にあたり、たくさんの個性ある狐たちに携わらせていただき感謝しています。
今後も狐たちの活躍をお祈りしています。(N)


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狐像の修復補修をした根津神社の紹介



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根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

お預かりした狐たちは原型の分かる資料がありませんでした。
では、どのように復元する形を決めていくのか?

この狐を玉を抱えたポーズにした理由をご紹介します。
駒込稲荷08
石製狐の修理|復元方法
補修前は腕がなく、原型のポーズは簡単には判断できません。
石製狐の修理|復元方法
神社の狐には向きがあります。
【正面】体は横向きですが、顔が向いている方が正面
石製狐の修理|復元方法
【後ろ面】体は横向きですが、顔が見えません。
石製狐の修理|復元方法
顔がこちらを向いているので、こちらが正面です。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
腕の付け根のラインに注目します。
【右腕】地面にまっすぐに伸びていそうです。
腿と腕との距離が遠い
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08) (4)
胸と腕との境のラインがまっすぐ
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08) (3)
残っている水板(狐と一体の台座)の厚みが分かるので、腕の長さが分かります。
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08)
右腕の着地点が決まると、水板の長さも決まります。
水板が広すぎると、間延びして見えてしまいます。
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08)
【左腕】残っている石から後方に肘を引いていることが分かります。
また、右側と比べ、腕と腿の距離が狭くなっています。
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08) (1)
右腕の各位置までの長さを計測します。
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08) (2)
同様の長さで左腕を作ります。
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08)
肘を引いている腕を作りました。

神社の狐が抱えているものとして、一般的に宝珠・子ども・鍵のいずれかが考えられます。
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08)
狐と水板のバランスはある程度決まっています。
例えば、正面から見て水板より顔の方が飛び出しています。
石製狐の修理|復元方法
狐本体がわかると自然と水板サイズも決まってきます。
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08) (4)
この限られた空間にあるものとして、鍵はスペース的に除外されます。
足元にあったのは、子狐だった可能性もあります。

設置場所は稲荷神社なので、今回は商売繁盛の縁起の良い宝珠としました。(N)
神社狐の修理|復元方法(駒込稲荷08)


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根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

狐像の補修に使用した道具をご紹介します。
・チッパー(緑のホース)
・チッパーノミ
・ハンドグラインダー
・軸付きダイヤモンド刃
石道具ノミ(櫛刃ノミ) |補修道具
お預かりしている狐の多くは、毛並みが細かく彫刻されています。
この毛並みは一本ずつ彫っておらず、上から下へ同じラインが一気に彫ってあります。
狐の補修毛並みの再現
毛並みの模様は、一定の間隔かつ、ある程度の距離が繋がっています。
狐の補修毛並みの再現
等間隔で毛並みが彫られているので、これは道具の幅と考えられます。
刃先が櫛のようになった道具で彫られていたと推測されます。

この毛並みを再現できる道具を鍛冶屋さんに作ってもらいました。
特注のノミ(櫛刃ノミ)
先端がフォークのようになっています。
石道具ノミ(櫛刃ノミ) (2)
既存の毛並みと間隔が揃うように道具を作っています。
1㎝幅の台金に6枚と5枚の二種類
6枚になると先端が細くなり折れやすいため、6枚のノミは2本作ってもらいました。
石道具ノミ(櫛刃ノミ) (3)
鍛冶屋さんも初めて作る道具だったので
「試作の試作」と言いながら届けてもらったり、
石を加工する職人が手を加えたノミもあります。

白い部分は、石を付け足しています。上のノミで毛並みを彫りました。
狐の補修毛並みの再現
既存の毛並みと新しく作った毛並みが合わさる部分は
1本ずつ毛並みを繋げています。(N)
狐の補修毛並みの再現

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根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

狐像の補強金具を使った補修方法をご紹介します。
【補修前】駒込稲荷の狐08
前足と台座がなく、他の狐に重なって座っていました。
神社狐の修理|駒込稲荷

狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
両耳と鼻先がありません。
目のあたりも石が風化しており表情が分かりづらくなっています。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
耳と鼻は石を付け足して復元します。
接着剤を染み込ませた後に穴をあけてピンを差します。
切り込みを入れてボンドの食いつきをよくします。
長期間の重力や外からの力が掛かる箇所には、ステンレス金具を入れて補強します。
神社狐の修理|駒込稲荷
同様に鼻にもピンを入れます。
(ちょっと痛いそうでゴメンナサイ)
神社狐の修理|駒込稲荷
ボンドを付けて石を付け足します。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
折れている尻尾
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
接合部にピンを入れて補強します。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
接合面の石をえぐって、内部でボンドが団子状になるようにします。
ピンにもボンドを付けます。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
ボンドが固まるまで紐で固定します。
尻尾は安定がよいため、紐の固定は不要です。
狐の像修復補修|根津神社|狐08駒込稲荷
【水板(本体と一体になっている四角い台座)の補修方法】
この狐は、水板が右後方部分しか残っていませんでした。
神社狐の修理|駒込稲荷
石を付け足して
水板と前足と玉も一緒に作ります。
神社狐の修理|駒込稲荷
後ろ側
神社狐の修理|駒込稲荷
接合する面に金具用のスリットを入れ、合わせ面には格子状に切り込みを入れます。
神社狐の修理|駒込稲荷
スリットに木の葉型の金具を2か所に入れます。
神社狐の修理|駒込稲荷
付け足す石にボンドをしっかりと入れます。
神社狐の修理|駒込稲荷
本体と接着します。
神社狐の修理|駒込稲荷
後ろ側の水板を付け足します。
神社狐の修理|駒込稲荷
左足を作ります。
神社狐の修理|駒込稲荷
くり抜いた部分にボンドをしっかり入れて
足を付け足します。
神社狐の修理|駒込稲荷
前足や水板を作り直して、座れるようになった狐
神社狐の修理|駒込稲荷
白い部分が付け足した石です。
神社狐の修理|駒込稲荷
新たに作った耳
神社狐の修理|駒込稲荷
鼻先も石を付け足して彫刻しています。
神社狐の修理|駒込稲荷
最終的には着色とコーティングをして、補修部分を目立たなくさせます。
補修を分かり易くするために、着色前の姿を紹介しています。(N)

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根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

狐像02の修復工程を紹介しています。

【補修前】乙女稲荷の狐02
風化によって子狐の姿がなくなっていました。
尻尾と小さな手(前足)が残っています。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
復元前の資料がなく、原形のデザインは分かりません。
残っている前足の位置から推測して作っていきます。

尻尾とお尻の隙間はノミがしっかりと入っていて溝ができています。
子どもの左側に残った壁が何だったのか想像が及びません。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
特に子狐は自由度が高く、親にじゃれていたり、動きがある場合もあります。

油土(粘土)で作ってみます。
今回は、右後ろ足で親の尻尾を踏んでいることにしました。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
粘土で作った親の前足と子どもを石に置き換えて作ります。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
粘土の原型を見ながら付け足す石を加工します。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
大まかな形を作って取り付けます。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
付け足した石を削って完成
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
親の顔を参考にしています。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
子どもは前足を上げて、後ろ足は親の尻尾に乗せました。
耳は親の前足に当って少し折れています。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
表情はニコニコしてかわいらしくしました。
狐の像修復補修|根津神社|狐02乙女稲荷
修復が完了した乙女稲荷の狐たちを見たお客様に
「家族みたいですね」と教えてもらうと、狐の団らんにしか見えなくなりました。
「直してもらったんだね」
「みんな直してもらって嬉しいね」と話しているようで、
子どもが見上げている姿がかわいらしいです。
狐の像修復補修|根津神社|狐01・02乙女稲荷
神社にいる間は、向かい合うことがない狐たち
神社へ戻る前に家族の時間を過ごしてもらいます。(N)


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