「ほいじゃあ いっぺん こしゃってみます」と
木工職人さんが別れ際に言うセリフがとても好きです。
最近「こしゃる」を使う人は周りにはいませんが、
三河地方では「拵える(こしらえる)」の方言として
耳にしてきた言葉で、手作業で作るものに使われるイメージです。
今日は、そんな職人さんに「こしゃって」もらっている
木製格子のある石あかりができるまでのお話しです。
灯籠の形や大きさ、置く場所に応じて
格子のデザインや材質を変更することもあります。
格子のデザインはとても重要で、格子次第で全体の印象が大きく変わってしまいます。
一般的な柱状の道あかりに格子を付ける場合、右側に扉が基本ですが設置場所の目立たない方向を扉とします。
弊社で取り扱っているスタンダードな石あかりには
中央に縦2本 横2本ずつを上下に寄せたデザインにしています。

新たに石あかり用の石材を加工したので、
新しいデザインを取り入れることにしました。
しかし、今までにないもの、変わったもの、おしゃれなものと素材や加工など考え、木工職人さんに、こんなのは?あんなのは?とプレゼンするも「おかしいよ〜」「変な物になっちゃうよ」「掃除が出来なくて困っちゃうよ」との返答。ご指摘通りなので、新たに考えるもなかなか実現できるものがなく。。。中には「できるよ」「やってみようか」と試作もしてもらいましたが、思うようにいかず。最後は木工職人さんの助言を受け組子の配置と本数に変化をつけることに落ち着きました。

とはいえデザインは非常に難しい。
縦の本数が多いものは見かけるけど、横の本数を増やすのどうだろうか?と話すと「それはおかしいなあ。おかしいから存在しないんだよ、縦が多いものも照明を入れると あんまり感じがよくないよ」と一蹴。「あんまり変わったものはね、難しいよ~」と言われてもめげずに、見かけないものを考えて、縦横均等に網目模様にしてはどうかと相談すると、「そりゃあ頑固になるよ~笑」と「性格が出ちゃうねえ」と言われ、室外機の網目を指さして「あんな風だよ?」と全否定。※とても温和な職人さん、いじわるで言っているわけではありません。毎度こんな風に灯篭と格子のことや木の話をあれこれ話しながら教えてくれます。
あれやこれやと相談して作ってもらった格子がこちら。

ん?大した工夫ではなと感じますか?
縦の木を中心からずらして脇に寄せる、たったこれだけでも優しい印象になります。十字など縦中心に1本ラインが入ると縦横が際立ち印象が強くなるので、縦の木を脇に寄せてみました。
下の画像はどちらも十字ですが、縦を2本にするだけで印象和らぎます。

道あかり 3面窓 料亭など ちょっと格式高い場所を想定して作ってみました。
2面以上の格子の場合、横木は繋がって見えるように配置します。扉面は一回り小さい面積になりますが木の配置は揃えます。

こちらは左右のデザインに変化をつけてみました。

その理由は、上にネコがいるので遊び心があったほうが、いいかな と。

こちらはフクロウが止まっている石あかり 聡明なフクロウのイメージから格子はシンプルに

完成品だけをみると、違いに気づきにくいですが、小さなことで全体の印象が大きく変わるので面白いです。話をしていても木工が好きなことが伝わってくる職人さん。私たちが預けた石がまるで別物になって手元に帰ってきます。毎回どんな仕上がりが楽しみでなりません。
いつも素敵な格子をありがとうございます。(N)
追記
2024.11現在 格子のご注文は受け付けておりません。
詳しくはお問い合わせご相談ください。
木工職人さんが別れ際に言うセリフがとても好きです。
最近「こしゃる」を使う人は周りにはいませんが、
三河地方では「拵える(こしらえる)」の方言として
耳にしてきた言葉で、手作業で作るものに使われるイメージです。
今日は、そんな職人さんに「こしゃって」もらっている
木製格子のある石あかりができるまでのお話しです。
灯籠の形や大きさ、置く場所に応じて
格子のデザインや材質を変更することもあります。
格子のデザインはとても重要で、格子次第で全体の印象が大きく変わってしまいます。
一般的な柱状の道あかりに格子を付ける場合、右側に扉が基本ですが設置場所の目立たない方向を扉とします。
弊社で取り扱っているスタンダードな石あかりには
中央に縦2本 横2本ずつを上下に寄せたデザインにしています。

新たに石あかり用の石材を加工したので、
新しいデザインを取り入れることにしました。
しかし、今までにないもの、変わったもの、おしゃれなものと素材や加工など考え、木工職人さんに、こんなのは?あんなのは?とプレゼンするも「おかしいよ〜」「変な物になっちゃうよ」「掃除が出来なくて困っちゃうよ」との返答。ご指摘通りなので、新たに考えるもなかなか実現できるものがなく。。。中には「できるよ」「やってみようか」と試作もしてもらいましたが、思うようにいかず。最後は木工職人さんの助言を受け組子の配置と本数に変化をつけることに落ち着きました。

とはいえデザインは非常に難しい。
縦の本数が多いものは見かけるけど、横の本数を増やすのどうだろうか?と話すと「それはおかしいなあ。おかしいから存在しないんだよ、縦が多いものも照明を入れると あんまり感じがよくないよ」と一蹴。「あんまり変わったものはね、難しいよ~」と言われてもめげずに、見かけないものを考えて、縦横均等に網目模様にしてはどうかと相談すると、「そりゃあ頑固になるよ~笑」と「性格が出ちゃうねえ」と言われ、室外機の網目を指さして「あんな風だよ?」と全否定。※とても温和な職人さん、いじわるで言っているわけではありません。毎度こんな風に灯篭と格子のことや木の話をあれこれ話しながら教えてくれます。
あれやこれやと相談して作ってもらった格子がこちら。

ん?大した工夫ではなと感じますか?
縦の木を中心からずらして脇に寄せる、たったこれだけでも優しい印象になります。十字など縦中心に1本ラインが入ると縦横が際立ち印象が強くなるので、縦の木を脇に寄せてみました。
下の画像はどちらも十字ですが、縦を2本にするだけで印象和らぎます。

道あかり 3面窓 料亭など ちょっと格式高い場所を想定して作ってみました。
2面以上の格子の場合、横木は繋がって見えるように配置します。扉面は一回り小さい面積になりますが木の配置は揃えます。

こちらは左右のデザインに変化をつけてみました。

その理由は、上にネコがいるので遊び心があったほうが、いいかな と。

こちらはフクロウが止まっている石あかり 聡明なフクロウのイメージから格子はシンプルに

完成品だけをみると、違いに気づきにくいですが、小さなことで全体の印象が大きく変わるので面白いです。話をしていても木工が好きなことが伝わってくる職人さん。私たちが預けた石がまるで別物になって手元に帰ってきます。毎回どんな仕上がりが楽しみでなりません。
いつも素敵な格子をありがとうございます。(N)
追記
2024.11現在 格子のご注文は受け付けておりません。
詳しくはお問い合わせご相談ください。























