岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

タグ:石仏

長谷寺(奈良)の本尊である十一面観音をモデルに自然石に仏像を彫りました。製作過程をご紹介します。ご依頼主のご住職は長谷寺に20年近くお勤めされ、ご自身のお寺にも長谷寺の十一面観音を感じるものを置きたいとのお話でした。
十一面観音(長谷寺式)レリーフ石彫
長谷寺の十一面観音は一般的なものと区別して「長谷寺式十一面観音」と呼ばれます。右手の錫杖は特徴のうちの1つです。錫杖は地蔵菩薩の持物なので地蔵と観音様の合体という説もあります。十一面観音(長谷寺式)レリーフ石彫
使用したのは岡崎産の白石です。白石とは岡崎で採石されていた石で石目が細かく御影石の中では軟質の石種で、水を吸いやすい為、加工すると石肌が柔らかい感じになります。また苔などがのりやすい石でもあります。お客様のご希望で年代を感じさせる雰囲気のある石を選びました。10mを越える像をモデルに10分の1サイズで製作するため全てを再現することは難しいです。そこで特徴的な錫杖・水瓶・お腹の法輪・頭上仏・光背の梵字とデザインなどポイントを抑えて製作していきます。
十一面観音像製作過程
観音像を大きく彫刻できるよう、なるべく大きな舟形光背を作りました。
蓮華座に立っている姿が一般的ですが長谷寺のものは盤石座という四角い座の上に立っています。
十一面観音像製作過程
この玉石は若干風化した部分は細かな彫刻が難しいのですが、ちょうど細かく彫りたい箇所は石質が硬く粘りがあり、この観音像を彫るべく選ばれた石と思えました。石を扱うとき、このようなことが時々起きます。石の神様がいるのかもしれません。
十一面観音像製作過程
錫杖や蓮の花などは正面からは細く見ますが、横から見ると石が壁のようになっています。背面を貫通させると折れてしまう恐れがあるのでこのように作っています。石によっては貫通できるものもあります。
十一面観音像製作過程
強度は保ったまま細く見えるように、でも厚みを感じさせないよう彫刻しています。
十一面観音像製作過程
十一面観音像製作過程
光背には梵字の彫刻をしました。十一面観音を表す梵字を11個。
十一面観音像製作過程
十一面観音像製作過程
今回製作するにあたって難しかった点は十一面観音の全身が写る資料がなかったこと、10mを越える像は本堂の中にあり正面から全身を拝むことが困難です。書籍やネット画像など検索しても見上げた画像や各パーツの写真のみで、全身が正面から写るものはありません、また側面の画像や資料がなく頭頂仏の並びなどを正確に確認することはできませんでした。
十一面観音像製作過程
枕草子や源氏物語にも登場する「泊(初)瀬詣」という言葉は初瀬にある観音を参拝することを意味しています。長谷寺のある桜井市初瀬(はつせ)は古来「はせ」と呼ばれ初瀬の観音様をお参りする初瀬詣が貴族や庶民など多くの人々の信仰を集めてきました。何日もかけて長谷寺を目指し旅をした人々を救ってきた観音様です。 
今回のご依頼ではお顔にお母様の面影を取り入れたいとのことで、いただいた写真を参考に目元の優しい表情にしました。ニコニコと温かいほほ笑みを浮かべた観音様を多くの方にお参りしていただきたいです。(N)
十一面観音像製作過程
続きは こちらから


道祖神という石像があります。長野県の安曇野は道祖神が多く見られる地域としても有名です。元々は村の境界や集落に置いて、災いなどが入らないようにする守り神の役目をしていました。男女の像は子孫繁栄、家庭円満、道にあることから交通安全を祈願するものまで現在では幅広い意味合いを持っています。
道祖神|石像石仏の製造販売
近年、ご自宅用に道祖神を選ばれるお客様が増えています。ご自身やご家族、その他、道行く人の為にと道路側に姿を向けて設置される方もいらっしゃいます。お客様と話をしていて多くの方に共通する想いは、やすらぎや癒しを求めることだと感じます。お客様それぞれに祈りを込めて道祖神を選ばれます。
【安寧を願ってと道祖神をお庭に置かれたお客様】
道祖神|石像石仏の製造販売
【供養の気持ちを込めてというお客様】
道祖神|石像石仏の製造販売
【室内に飾っていただいているお客様】
道祖神|石像石仏の製造販売
【お庭に設置したフクロウの双体道祖神】
道祖神|石像石仏の製造販売
ご夫婦の名前や日にちを彫刻することもございます。ご自宅以外にも置きたい場所があるからと数点選ばれるお客様もいらっしゃいます。寄り添う2人の姿にご自身やご家族を重ねたり、幼い日の記憶を重ねられたりされます。道祖神の魅力の一つは、親しみやすさにあります。二人が並んでいる姿は気持ちが和みゆっくりとした時間が流れます。

7年前に道祖神を設置された方よりお手紙をいただきましたので一部をご紹介します。
~我が家の道祖神さまは庭の主として四季折々すっかり馴染んでおられます。時には小鳥たちが水浴びした身体の休み場所として蝶やトンボも骨休めをしたり私達を楽しませてくれます。そこにいらっしゃるだけで心がほんわかして笑みがこぼれます。(中略)私達が日々穏やかに過ごせるのも道祖神のお陰かもしれません。これからもずっと見守り。。。いや見守られているのかもしれませんね 大切にしたいと思っています~
お庭を取り巻く自然やご夫婦の暖かな眼差しが目に浮かぶようなお手紙です。
道祖神雪景色
リビングから眺めて楽しんでいますと雪景色のお庭のお写真もいただきました。苔が付きすっかり落ち着いた道祖神も居心地の良いお庭を気に入っているのではないでしょうか。山から分けてもらった石に職人が道祖神を刻み、お庭に置き、命が宿り“道祖神さま”になるのだと思います。嬉しいお手紙をありがとうございました。(N)

4/28(土)営業    29(日)・30(月)お休み
5/1(火)・2(水)営業  3(木)~6(日)お休み
ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いいたします。
かわいいお地蔵さん 石仏
緑がきれいな季節になりました。
四方仏水鉢

お地蔵様と蓮華台が完成しました。
蓮華があるものとないものとでは、印象が異なります。
【蓮華なし】
石の地蔵作り方
【蓮華付】
合掌地蔵蓮華台付
合掌地蔵蓮華台付完成
合掌地蔵表情
合掌地蔵蓮華台付側面
こちらはお墓に設置されます。

石の地蔵作り方 製作工程4 蓮華

石の地蔵作り方 製作工程3
石の地蔵作り方 製作工程2
石の地蔵作り方 製作工程1

お地蔵様を製作しています。
蓮の上に立っているようにお地蔵様本体の足元に蓮華を彫刻します。
【彫刻前】地蔵蓮華彫刻前
【彫刻後】
地蔵蓮華台
続いて、本体とは別に台石を作ります。
台石にも一枚一枚絵を描いて蓮華を彫刻します。
蓮華台製作中
大きな円の周囲が一段高く残してあるのは、花びらの先端を立ち上がらせた形にする為です。
花びらの中央と先端は同じ高さです。
地蔵蓮華台製作中
中央部分にお地蔵様を乗せます。(まだ蓮華台は製作途中です。)
地蔵蓮華台製作中
【完成】
台石の彫刻途中の画像で円の縁を一段高く残していたのは、花弁の先端をこのように上向きに立ち上げて彫刻する為です。
地蔵蓮弁1
蓮の花が高貴に見え力強く感じられます。
地蔵蓮弁2
完成画像は次回ご紹介します。
石の地蔵作り方 製作工程5 完成
石の地蔵作り方 製作工程3
石の地蔵作り方 製作工程2
石の地蔵作り方 製作工程1

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