岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

タグ:石像

鏡開きでお餅を下げながら、鏡餅のいわれを読んでみると、餅・裏白・橙・伊勢エビ・昆・御幣・扇・串柿、どれも縁起の良いものばかりです。
鏡餅いわれ
説明書きには、餅は大小重ねて日月を形どるとも、夫婦円満を意味するともいい、又、二升五合の餅米を使って作るところから益々(升々)繁盛(半升)するとも云われるとのこと。いずれにしても縁起がよいとされることばかりです。他のものも、語呂合わせや比喩のような表し方で縁起の良い意味を持っています。「縁起が良い」「縁起が悪い」とは言葉遊びのように楽しんで明
るく暮らす智恵やマナー教育だと思っていたのですが、調べてみると本来「縁起」とは仏教による思想だそうです。
だるま石像|玉石彫刻
年末に訪れたお寺の入口には「明来闇去」と刻まれた石灯篭がありました。明るい善いことが来て、悪いことが去るという意味のようで、悪いことが去って、明るくなるのではなく、「明るいことが来ると悪いものが去る」という仏教の教えだそうです。
「良いことが来る年となりますように」と願うばかりでなく、自らも努力していきたいです。
本年もよろしくお願いいたします。(N)





石はじっとそこに有るだけなのに、
お祈りすることで穏やかさや安心感を得ることがあります。
普賢菩薩石像
地蔵石仏
木村セツさんの『91歳セツの新聞ちぎり絵』より
〈おめでたいとき、農業している人集まって、
村の氏神祭で神さんにお供えします。
神さんは何も言わんけどお祈りしてたら
自分の中になんか変わるもんあるで、お母さんようゆうてな。

読んでいて思わず「そうそう」と思いました。
なんとなく手を合わせているようでも、
お祈りすることで自分と向き合えることもあります。
三猿石像|新城市庚申寺
三猿石像の模刻を通して、
人々が手を合わせてお祈りすることを改めて考えました。

手を合わせることは落ち着いて立ち止まり、
昔を思い出したり、考えたり、将来の希望を願ったりして
過去現在未来の自己や取り巻くものを見つめ直す時間(場所)になっているのではないでしょうか。

手を合わせている時は自覚がなくても、
振り返ってみると大切な時間だったと気が付きます。

こちらは手を合わせる前から、釣られて
こちらも笑顔になってしまう布袋さんの石像です。

布袋さんには周りの空気を華やかにしてしまう力があり、
笑顔に福が集まってきそうな魅力があります。
見ているだけで気持ちが明るくなります。(N)
布袋石像







不動明王の石仏を製作しています。これまでの記事(その1 その2)本体の彫刻ができましたので台石の加工をします。
台座を組み合わせることにより像の格が上がるように思えます。神様を敬う意識として台座があったほうが好ましい場合もあります。場所によっては雨の日の泥などの跳ねかえり防止の意味でも台石が効果的です。
素朴に置きたいこともあるので必ずとは言えませんが、今回は台石とセットで製作しております。
不動明王梵字彫刻
台石には邪鬼を彫刻するご提案

邪鬼イメージ
お客様とお話しする中で不動明王を表す梵字を彫刻することになりました。
梵字彫刻
不動明王梵字
不動明王石像
今回本体に使用した鞍馬石は玉石で後ろ面は天然の石肌が残っています。
鞍馬石玉石
後ろ姿が頼もしい感じです。
鞍馬石玉石
結晶が入っていました。
鞍馬石玉石
玉石なので表面に近い部分はサビ色です。水に濡れると色の違いがよく分かります。
不動明王石仏|本鞍馬石
本体の縁取り部分や一番手前にある剣は黄色っぽい色をしています。
不動明王石仏|本鞍馬石
蓮華台や足も玉石の表面に近い部分はサビ色、深く彫った部分は芯に近いので濃いグレー色です。
不動明王石仏|本鞍馬石
本鞍馬石の玉石らしい色の違いがあり年数が経過してサビ色が段々と出てくる変化を楽しんでいただけます。
不動明王石仏のあるお庭
邪鬼を払い安寧な生活が送れるようにと願いを込めて設置していただきました。(N)

これまでの記事(その1 その2




不動明王の石仏を製作しています。(製作過程その1はこちらから
蓮華台、顔の彫刻に続いて身体・持物(剣と羂索)・火焔を彫刻していきます。
不動明王の製作|石像石仏
上の写真では顔以外はのっぺりと見えますが、仕上げる彫刻の姿を計算したベースを作っています。頭、首、肩、腕、胸、腹、足それぞれの位置関係が見えていて、しっかりと定まっているからこそ身体の面から衣や瓔珞などの厚みを足したベースを作ることができます。ベースが上手く作れていないと衣や飾りなどが身体に喰い込んでしまったり、部位がずれてしまったり、身体が痩せて力強さが無くなってしまったり、骨が曲がったり関節が外れたりと可笑しな像になってしまいます。(敢えて不恰好で面白味のある造形をする場合もあります。)石は足すことができない素材ですので、ベース作りはとても重要な工程です。
不動明王の製作|石像石仏
場合によっては身体の形状を変えることもあります。今回は脚を変えています。本当なら股関節やお腹は膝の位置からするともっと奥にあります。しかし、腹を奥にするということは、背面がさらに奥にさがってしまいます。奥にさがった本像は影の中に入ってしまい、火焔の後背も見難くなってしまいます。
肘は背景に埋もれることにはなりますがそれもひとつの表現として、脚に違和感が無いようにしつつ、火焔の美しさや像の力強さを出すようにねらいました。
不動明王の製作|石像石仏
剣と羂索は繊細な彫刻なので、他の部分を彫刻をしている時に道具が当たって欠けてしまうことがないよう最後に彫刻しました。
不動明王石像|石仏彫刻
像の中で剣と羂索が一番手前にあります。
不動明王石像|石仏彫刻
羂索は細い縄を束ねて掴んでいます。
不動明王石像羂索|石仏彫刻
正面から見ると剣も羂索も細く見えます。
不動明王石像|石仏彫刻
しかし横から見ると背面と繋がっています。貫通させると折れてしまう可能性があるので強度を持たせる為につなげています。正面から見た時に、この厚みを感じさせないように彫刻します。
不動明王石像|石仏彫刻
火炎は顔の左右で繋がっているように流れるようにしました。不動明王石像火炎|石仏彫刻
炎の先が上に向かって伸びるようにしました。(指は大きさの比較の為に写しています。)
不動明王石像火炎|石仏彫刻
丸く渦を巻くような炎を下部に彫刻しています。
不動明王石像火炎|石仏彫刻
続いては台石の梵字彫刻(その3)をして完成です。 (N)



不動明王の石仏が完成しました。製作過程をご紹介します。
不動明王石仏の製造販売|本鞍馬石
まず不動明王を彫るのに良い形の石を選びます。
不動明王本体 (1)
底面に突起部を残して、穴のあいた台石に差し込んで設置できるように加工します。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
本体の底面の形に合わせて台石を加工し、はめこみの穴を作ります。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
高さ35㎝の中に立っている像を彫刻すると顔が小さくなってしまう為、座禅を組む姿にします。
石に下絵を描きます。蓮華台の上に座り、周囲には火炎を彫刻します。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
お客様と打ち合わせをして下絵から変更した箇所
持物:独鈷杵→剣  一般的な剣を持ったポーズ
目:片目を閉じている→両目を開いている
口:開いている→口を結んで牙が下向きに出ている
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
仕上がった時の形を想像して下地を作っています。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
蓮華台が完成しました。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
続いて顔と頭部の彫刻です。下絵は平面なので立体になった時のイメージはしづらいですね。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
【彫刻後】平面から立体的になると存在感が出て生き生きと感じられるようになります。
目の玉部分にボタという雲母の塊が ちょうど出ました。右目が黒ボタ 左目には白ボタ、これによって表情に深みが出たように思います。
不動明王の製作顔|石像石仏
影のでき方が変わると表情も違って見えます。
不動明王の製作顔|石像石仏
ピンボケしていますが、頭部正面に如来を彫刻しました。
不動明王の製作顔|石像石仏
これから身体・持物・火炎・台石の梵字彫刻をしていきます。(N)
不動明王の製作顔|石像石仏
続きはこちら(その2) (その3)

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