岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

タグ:稲荷狐

根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。

補修の様子をご紹介していきます。
愛知県岡崎市の工場へ持ち帰り補修加工します。
お預かりした狐14体(写真では1体写っていません)
狐の修復預かった狐|狐駒込稲荷
キツネと書いた石は、補修に使用する江持石の原石です。

江持石(えもちいし):福島県産 安山岩
石目が細かく、均一に詰まっています。
ほどよく柔らかく、粘りもあり彫刻にも向いています。
狐の細かな歯や尖った耳の先端などの彫刻ができます。
狐像の修復|江持石
狐に使用されている石種は、表面の風化などもあり判断がつきませんでした。
見た目は、みかげ石ではなく、砂岩っぽい柔らかい風合いがあります。
狐像の修復|乙女稲荷(根津神社)
引き取り時、台座に残っていたグリーンがかった石色を見ると
伊豆石かもしれません。
狐の引き取り修復|狐01乙女稲荷
風化によって前足、耳、尻尾などが欠損している狐
狐像の補修|駒込稲荷狐
石を付け足して補修します。
狐像の補修|駒込稲荷狐
原石を小さく割るためにドリルで穴をあけます。
石割り|江持石
矢を入れセットウで叩きます
石割り|江持石
石にヒビが入ります。
石割り|江持石
石割り|江持石
小さく割ったら、機械で切ります。
補修用石材の加工(江持石)
狐の欠損している部分を作ります。
狐像の補修方法

【補修用の石粉づくり】
1.狐本体底面の石を削ります。
狐像の補修方法石粉作り
石の欠片を細かく砕き、粉状にします。
本体を削って作った粉は、硬くてなかなか潰せませんでした。
石製の狐像修復|石粉作り
粒の大きさを2種類(細目と中目)作りました。
石製の狐像修復|石粉作り
粒が大きくても細かすぎても使いづらくなります。

石の粉は、ヒビの隙間や石を付け足した接合部に入れます。
狐像の補修|乙女稲荷狐
石の粉を盛って形を作る時にも活躍します。
狐像の補修|乙女稲荷狐

今回の補修には石の粉がたくさん必要なので
原石をビシャンで叩いて石の粉を作りました。
補修用石粉製作(江持石)
白色マットの上に体積しているのが石の粉
補修用石粉製作(江持石)
石の粉を集めます
補修用石粉製作(江持石)
石が削れる時に周りに飛び散る石の粉や、
加工中に粉状になった石の粉も集めておきます。

本体から削った石粉に接着剤が染み込むと、
濡れ色になり、狐表面の石色と比べ色が濃くなりました。
江持石の石粉は少し白っぽくなりました。
石製の狐像修復|石粉作り
両方の粉を混ぜ合わせて補修に使用します。
江持石2に対し、既存の石1の割合

今回の補修は、補修後に着色やコーティングをするため、
補修に使う石の粉は極論でいえば何色でも構いません。

しかし、長い年月の中で着色やコーティングが薄くなった時にも
狐本体の色にできるだけ近付けようとしました。

何より、狐に使われていた石は、少ない石の粉でも狐に戻してあげたい。
そんな気持ちで石の粉を再利用しています。(N)


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その他の狐の補修

狛犬の補修

石灯籠の補修

改修工事










根津神社(東京都文京区)の狐たちを16体修復させていただきました。
【駒込稲荷】11体
【乙女稲荷】5体

14体は愛知県岡崎市の工場へ持ち帰り、
取り外せない狐2体は、現地にて修復を行いました。

引き取り時の様子からご紹介します。
乙女稲荷の狐03 大正15年建之
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
尻尾は、川石を利用して補修されていました。
この尻尾もすごくいいんですけど、
直してくれた人に感謝しながら取外して尻尾を作り直します。
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
修復の必要がないペアの狐のしっぽを参考に
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
先端が正面へ向いた尻尾を粘土で原型を作りました。
工場へ持ち帰ってから石で作り直します。
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
引取作業をはじめます。
狐は、このように台座の上に乗っています。
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
台座と水板(狐と一体になっている板)の間を
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
電着カッターで切り離します。
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
四方から切り込みを入れ、狐を動かすと取り外せました。
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
台座の天面は凹のくり抜きなっており、
狐の水板底面は凸になっていて、接合部ははめ込みになっていました。
狐の引き取り修復|狐03乙女稲荷
耐震を考えた手の込んだ作りです。
狐と台座をこのように加工しているとは想像していませんでした。

乙女稲荷の狐01
狐の引き取り修復|狐01乙女稲荷
こちらは軽量気泡コンクリート用ノコギリで
台座を切り離しました。
狐の引き取り修復|狐01乙女稲荷
2-3mmの目地(風化している砂混じりのセメント)を
切っているつもりでしたが、作業途中から出てくる粉の色が変わり中央は石でした。
こちらも水板と台座の接合部が、はめ込みになっていました。

狐の引き取り修復|狐01乙女稲荷
駒込稲荷の狐たちは、岩山の上や周り、穴の中にいました。
狐の引き取り修復|狐駒込稲荷
ひとつひとつ前掛けを付けてもらっています。
狐の引き取り修復|狐駒込稲荷
小さな子きつねもいます。
狐の引き取り修復|狐駒込稲荷
大切な狐たちをお預かりして工場で直していきます。(N)


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狐像の修復補修をする根津神社の紹介を読む



その他の狐の補修

狛犬の補修

石灯籠の補修

改修工事





京都伏見稲荷大社へ行ってきました。
伏見稲荷狐 (2)
商売繁盛・五穀豊穣の神様で
全国の稲荷神社の総本宮
伏見稲荷大社説明看板 - コピー
楼門の狐(眷属けんぞく)は、塗り替えられてピカピカでした
伏見稲荷狐台石 (2)
こちらは、本体の長円型に合わせた凝ったデザインの台座
伏見稲荷狐台石 (1)
こちらも青銅の狐
伏見稲荷狐
玉垣は、先端をはじめ全体に丸みがありました。
伏見稲荷玉垣
石屋としては、青銅よりも石製の狐に足が止まってしまいます。

本殿横の狐
全体的に見ても、丁寧に作られているのが伝わる凛々しい狐でした
台座に「買先中」と彫るのもいいですね
石製狐|京都伏見稲荷
玉を咥える牙も細かく彫刻されています。
粒子の細かな石だからこそできる彫刻です。
伏見稲荷狐顔
七宝模様が一周彫刻されて
手の込んだ台座です。
伏見稲荷狐台座
反対側の狐は、光の当たり具合で、耳の形がよく分かります。
しっかりとした体つきで、神の使いらしい姿です。
石製狐|京都伏見稲荷
巻物は青銅でしょうか石作りではありません。
瞼や目の彫刻もきれいです。
石製狐|京都伏見稲荷
伏見稲荷の狐は、かっこいいなと思いながら奥へと進んでいくと
こちらは、まったくテイストの違う可愛らしい狐
先ほどの狐と同じ石種ですが、丸みがある作りで、とても柔らかそうに見えます。
伏見稲荷|石製狐
このような犬っぽい狐は、この場所の雰囲気にぴったりでした。
伏見稲荷|石製狐
有名な千本鳥居が目に入ると、
鳥居前にある「狐の輪」をすっかり見落としていました。。。

また、鳥居の下は、
ベビーカーでも通れる段差のない石畳になっていました。
京都伏見稲荷千本鳥居
鳥居の隙間から見えた石灯籠には、
宝珠が盃に乗っているのでしょうか。稲荷らしい彫刻です。
伏見稲荷の石灯籠
赤い鳥居の中に、時々石製の鳥居もありました。
丸柱の根元は、四方から柱を囲むように4本の石が組み合わせてあり
さらに4分割の沓石で囲っていました。
伏見稲荷石鳥居の柱
このように柱と沓石は、
並んでいる木製鳥居と同様なデザインになっています。
伏見稲荷鳥居
千本鳥居の間にも、狐が参拝者を見ています。
撮影したどの狐も前掛けのデザインが違いました。
各々似合うものを付けており、大切にされている様子がうかがえます。
京都伏見稲荷石製狐
千本鳥居をくぐり抜けた先、左手の狐からは、強い視線を感じます。
悪いものを見つけたら飛びかかってきそうな、しなやかな体をしています。
京都伏見稲荷石製狐
伏見稲荷石製狐
こちらは休憩所近くの狐
京都伏見稲荷石製狐
伏見稲荷ならではの、稲荷の狐と宝珠が彫刻された石灯篭
狐の春日灯篭|京都伏見稲荷
境内は狐一色かと思いきや、フリル付き前掛けの狛犬もいました。
狛犬|京都伏見稲荷
今回はお山まで登りませんでしたが、たくさんの狐を楽しんできました。
ひとつひとつ違った姿で、同じものがなく面白かったです。
写真以外にも境内にはもっとたくさんの狐がいます(N)

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