岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

タグ:織部灯籠

織部灯篭は、春日灯篭・雪見灯篭に次ぐ
有名な灯籠のひとつです。
織部灯籠|製造販売
茶庭に興味のある方なら、名前をご存知の方も多くいらっしゃいます。
織部灯篭が、なぜ多くのお庭で親しまれているのか考えてみました。

◎流通されている数が多い
国産品・海外製合わせても活込灯篭の中では断トツで目にする機会が多い。
流通数も多く入手しやすい。
◎汎用性が高い
活込(いけこみ)といって柱を地中に埋める仕様です。
柱の埋め込みにより高さを調整できます。
狭い場所でも楽しむことが出来ます。
◎照明として実用性
火袋の開口が4方向にあり照明として有効
織部灯籠火袋月
織部灯籠火袋日
◎庭に馴染みやすい
主張しすぎず日本の庭や日本人の感覚に合う。
なぜか海外のお客様には織部灯籠はあまり選ばれません。
◎定番・有名
安心感 無難 織部灯篭以外の活込灯篭があまり知られていません。
◎古田織部の存在
活込灯篭は安土桃山時代の茶庭の露地から生まれた灯籠です。
名前の通り、古田織部が考案したとされ茶庭文化で広まりました。
◎デザイン
正面・斜めなど見る角度を変えても安定して見栄えがします。
お庭の正面以外の場所でも楽しめ、通路脇にも置きやすい。
少し斜めの角度
織部灯籠 (少し斜め)
斜め45度
織部灯籠 (斜め45度)
側面
織部灯籠 (横)
また見下ろした視線からの姿も楽しめる。
織部灯籠見下ろし|製造販売
【織部灯篭がたくさんあるお庭】
京都の桂離宮には24基の灯籠のうち織部灯篭が7基もあります。
桂離宮の活込灯篭は景観の他にも照明としての役割が大きくあります。
夜道の足元の安全と水上の船の目印として、多くの活込灯篭が設置されているようです。中には足元の灯りとして、柱が見えないくらい土に深く埋めている織部灯篭もあります。反対に柱が極端に長い灯篭もあり、場所に応じて高さを調整できる活込灯篭は、高低差のある回遊式庭園の照明に重宝されたようです。
織部灯籠|桂離宮
(桂離宮↑)笠が跳ね上がったデザイン
織部灯籠|修学院離宮
(修学院離宮↑)

【織部灯篭を選ばない方】
有名が故えに、人と同じでは面白くないと、織部以外の灯籠を求める方もいらっしゃいます。また既に織部はあるから次はまったく異なるデザインを探しているという方。織部灯篭を探していたが、他の灯篭を見て「こんなに種類があると思わなかった」と別のデザインの燈籠を選ばれることもあります。

お客様より「織部灯篭って何がいいの?」というご質問がありましたので、改めて織部灯篭を鑑賞し考えてみました。お好みの灯籠を見つけるのにお役立てください。(N)


一般家庭にも多く見られる織部灯籠は、
『切支丹(キリシタン)灯篭』とも呼ばれます。
織部灯籠(切支丹灯籠)
この灯籠は、茶人として知られる古田織部の創作とされています。
また江戸時代幕府のキリスト教弾圧に対して、
隠れキリシタンがひそかに礼拝したとされています。

柱の下部に人物像、柱の上部に記号のようなもの彫られています。
灯籠の柱を十字架、また柱下部の像はマリア像(或いはキリストや宣教師)、
上部の彫刻をキリスト教に関連するものを象徴していると解釈されています。

万が一幕府に灯籠の彫刻を指摘されても言い逃れができるよう
曖昧なデザイン及び彫刻になっています。
人物像もお地蔵様といえばそう見えるよう明確に彫刻にしていません。
(上の写真とこちらは、修学院離宮のものです)
織部灯籠(切支丹灯籠)
現在は宗教に関係なく、お庭に入っていることがほとんどです。
敢えて柱に彫刻がないものを選ばれる方もいらっしゃいます。

弊社で制作する織部灯籠は、像の彫刻が有るものと無いものがあり、
お好みでお選びいただけます。

ご希望がありましたら、未彫刻の柱に像を追加彫刻することもできますのでご相談ください。
織部灯籠(切支丹灯籠)の製造販売
織部灯籠の中で、ひとつ面白いデザインをご紹介します。
こちらの灯籠は、一見普通の織部型ですが
織部灯籠(切支丹灯籠)の製造販売
柱の側面に貫通穴があいています。
織部灯籠(切支丹灯籠)の製造販売
この穴に柱を挿して十字架に見立てていたという話や、
穴の中に十字架入れ蓋をして隠していたという話もあります。

歴史の専門ではありませんので、正しいことは分かりません。
残っているものや文献から想像するしかありませんが、
お祈りする対象として灯篭に目を付けたというのが嬉しいです。
織部灯籠(切支丹灯籠)の製造販売
ひとつの石に注目が集まった時や、石が生かされる時に、
石が喜んでいるように感じることがあります。

人々が祈りをささげていた灯籠があったのならば、
きっと穏やかに温かく彼らを見守っていたのではないでしょうか。
高桐院という灯籠にも有名な逸話が残されています。それはまたの機会に。(N)









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