首の折れてしまった狐の石像を修復します。
まず、お電話にて状況を伺いのうえ、
修復可能か判断するために、写真を送っていただきました。

首の根元から石が折れてしまった狐は、可哀そうな姿ですが
思わず「かわいい」と声が出てしまいました。
子きづねが、親の顔を見上げて、何とも可愛らしいです。
胴体には亀裂が入っており、
このままだと、更に体も割れてしまうかもしれません。

本体とは別に、顔の一部が残っていました。
しかし、顔は半分以上なく、口や耳もありません。

修復にあたり、目が残っていたことはラッキーだったと言えます。
残っていた片目と、子どもの顔を頼りに、
作られた当時の姿に近づけるかもしれません。
破損した石の欠片がない場合、同じ石や似た石で補修をします。
写真で見る限り、砂岩や泥岩のような柔らかい石質のようです。
実物を見ると、凝灰岩のような砂岩よりも細かな粒でできた石のようです。

毛並みの模様は、ノミで仕上げた彫刻ではありません。
金ヤスリのような、ひっかくように石を削る道具で作られているので
非常に柔らかな石で作られています。
砂岩で試し彫りをしてみました。
しかし、毛並みの再現が既存のものと揃いませんでした。

かつて日本で採石された石でも、今は入手できないという石が多くあります。
この狐と同じ石の入手は難しく、
似た風合いに近づけそうな石、耐久性も考慮して
今回は、六方石を使うことにしました。

【補修の準備】
狐の首と、顔の不足している部分を粘土で作ります。
胴体と首の欠片は、断面の太さが異なり、間に石を継ぎ足す必要がありました。

※断面に緑色のマスキングテープを貼って、
石に粘土が直接付かないように保護しています。
グレーの部分が粘土です。

また、首を繋げていても、どうしてもカーブや毛並みの彫り方が繋がりません。
どうやら胴体と首のパーツは、別のものと考えられます。
ご依頼主のお客様へご説明の上、違和感のないように繋げることになりました。
両耳、左の顔、口など、欠損していた部分を粘土で作っていきます。

耳の形は、付け根からまっすぐ上へ続くラインが残っており
子どもの耳を参考に、似た形にしています。
両耳の内側の付け根が残っていたため、耳と耳との間隔は製作当初の位置です。

鼻や口の飛び出した部分の幅も
欠片から推測されるほっそりとした顔立ちにしました。
もう少し長く突き出ていたかもしれませんが、石の耐久性を考えた長さにしています。

一部が欠けていた、しっぽも補修します。

付け足した粘土の形を参考に、石を付け足しながら補修していきます。(N)
【狛犬の修理】
まず、お電話にて状況を伺いのうえ、
修復可能か判断するために、写真を送っていただきました。

首の根元から石が折れてしまった狐は、可哀そうな姿ですが
思わず「かわいい」と声が出てしまいました。
子きづねが、親の顔を見上げて、何とも可愛らしいです。
胴体には亀裂が入っており、
このままだと、更に体も割れてしまうかもしれません。

本体とは別に、顔の一部が残っていました。
しかし、顔は半分以上なく、口や耳もありません。

修復にあたり、目が残っていたことはラッキーだったと言えます。
残っていた片目と、子どもの顔を頼りに、
作られた当時の姿に近づけるかもしれません。
破損した石の欠片がない場合、同じ石や似た石で補修をします。
写真で見る限り、砂岩や泥岩のような柔らかい石質のようです。
実物を見ると、凝灰岩のような砂岩よりも細かな粒でできた石のようです。

毛並みの模様は、ノミで仕上げた彫刻ではありません。
金ヤスリのような、ひっかくように石を削る道具で作られているので
非常に柔らかな石で作られています。
砂岩で試し彫りをしてみました。
しかし、毛並みの再現が既存のものと揃いませんでした。

かつて日本で採石された石でも、今は入手できないという石が多くあります。
この狐と同じ石の入手は難しく、
似た風合いに近づけそうな石、耐久性も考慮して
今回は、六方石を使うことにしました。

【補修の準備】
狐の首と、顔の不足している部分を粘土で作ります。
胴体と首の欠片は、断面の太さが異なり、間に石を継ぎ足す必要がありました。

※断面に緑色のマスキングテープを貼って、
石に粘土が直接付かないように保護しています。
グレーの部分が粘土です。

また、首を繋げていても、どうしてもカーブや毛並みの彫り方が繋がりません。
どうやら胴体と首のパーツは、別のものと考えられます。
ご依頼主のお客様へご説明の上、違和感のないように繋げることになりました。
両耳、左の顔、口など、欠損していた部分を粘土で作っていきます。

耳の形は、付け根からまっすぐ上へ続くラインが残っており
子どもの耳を参考に、似た形にしています。
両耳の内側の付け根が残っていたため、耳と耳との間隔は製作当初の位置です。

鼻や口の飛び出した部分の幅も
欠片から推測されるほっそりとした顔立ちにしました。
もう少し長く突き出ていたかもしれませんが、石の耐久性を考えた長さにしています。

一部が欠けていた、しっぽも補修します。

付け足した粘土の形を参考に、石を付け足しながら補修していきます。(N)
【狛犬の修理】

















































