例えば
春日灯篭 → 春日大社(奈良)
高桐院 → 高桐院(京都)
松琴亭 → 桂離宮(京都)内 松琴亭など
その他の由来として、灯篭の形(姿)を何かになぞらえることがあります。
濡鷺灯篭 → 一本足で立っている鷺の姿

「なるほど」と、うなずける形です。
本物の鷺とは違うけれど、鷺に似ていると感じとる感覚が好きです。
琴柱灯篭 → 琴柱(弦楽器の琴に用いる道具)


雪見灯篭 → 浮御堂(近江八景) ※諸説あり

「雪見灯篭」は、個人邸をはじめ回遊式の広い庭園などでも多く使用されています。

海外の日本庭園でも目にする機会が多く、石灯籠の定番のひとつです。

では、雪見灯篭の名前の由来は?
「雪見灯篭」という名前の由来には2つの説があります
1 滋賀県 近江八景のひとつ「浮御堂(うきみどう)」に似ているから
2 笠を広げた上に雪が積もった形に似ているから
1の「うきみ」から「ゆきみ」に変化していったという説が有力のようです。
どちらにしても、灯篭の姿から想像した命名方法は、豊かなものです。
お客様からのお問い合わせの際にも
「笠を広げたような、屋根の大きい灯篭」と形を説明していただくことがあります。
形を説明する手段として、名前が付けられているのかもしれません。
歌川広重の浮世絵でも有名な近江八景
浮御堂の描かれた「堅田の落雁」がなかったら、
雪見灯篭の名前も変わっていたかもしれません。
浮御堂がなかったら、八景の文化が日本にこなかったら、と考えると
さまざまな文化が重なり合って、雪見灯篭と呼ばれるようになったようです。
灯篭の形にも流行があり、昔は作られていたけど、近年では作られなくなった形もあります。
そんな中、雪見灯篭には時代の影響を受けない普遍的な魅力があると言えます。(N)





























