雪見灯籠に限らず、正面を向いていない灯籠を時々見かけます。
ご事情があり、向きを変えて設置されていることも考えられますが
雪見灯籠の正しい向きをご紹介します。

4本足の雪見灯篭は、正面から見て2本の足が見えるように配置します。
続いて乗せる六角形のパーツ(笠・火袋・受)は
どの向きが正しい向きでしょうか?

下の写真は、正しい向きに設置された雪見灯籠を二方向から撮影したものです。
正面はどっちでしょうか?
≪六角形の一辺が正面≫             ≪六角形の角が正面≫
灯篭の正面向き 側面と比較
↑正解〇                          側面から見た姿↑

六角形の笠・火袋・受は正面から見た時と側面で見た時の横幅が変わります。
側面から見ると全体に縦長のシルエットになります。
雪見灯籠六角形向き
雪見燈籠の向きとサイズ
正しい向きで笠を正面から見ると、六角形の対角線の長さが笠幅になります。
側面からは対辺の長さの笠幅になり正面と比べると笠幅が狭くなります。
火袋・受も六角形なので同様のことが言えます。

下の写真のように、
灯籠を斜めから撮影した写真等を参考に、設置してしまうと
正面向きの間違いを起こしやすくなります。
雪見灯篭の向き
六角形の笠の場合は辺が正面になります。
角が左右の真横になるように配置してください。
ときどき、角が正面中央に配置されている姿を見かけますのでご注意ください。

次に、火袋の向きの見分け方をご紹介します。
火袋に木製の格子が入っている場合には戸がある面が後ろ面で、
戸の金具は、持ち手の引っ掛け部分を上側から被せて留める向きに設置してください。
火袋の上下も間違えやすいのでご注意ください。
雪見灯籠の火袋向き
窓に石格子の彫刻がある場合には一面だけ、くり抜き窓があります。
一面だけ丸や四角の窓になっている面を、後ろ面にします。

灯りの出し入れ作業ができるようになっています。
火袋の窓
下の灯篭は後ろ面の一面だけ花頭窓になっています。

六面とも同じ作りの火袋は、笠との接合面に印がしてあることもあります。
弊社では正面が分かるよう印をしてお渡ししております。
六面とも作りに違いがない場合には、安定がよければどの面でも問題ありません。
※上下向きは正しく設置してください。
詳しい見分け方を紹介した記事→(正しい雪見灯篭の向き 火袋の上下
雪見灯籠の向き(火袋)
たとえ正面の向きが違っていたとしても見た目の問題なので、
必ず直さないといけない訳ではありません。

パーツの順番や部材の上下が間違っていると不安定になりますが、
向きは間違っていても危険はありません。
正しい向きを知った上で、お庭や見る方向、照明具の出し入れのしやすさなど
お好みの向きで楽しんでいただければよいです。

※直した方がよい雪見灯篭の建て方※
1 火袋の上下が逆
特に雪見燈籠は間違いが多く、強度や見た目、使い勝手が変わります。
正しい雪見灯篭の火袋向き

2 受の上下が逆
側面に彫刻がないもの、上下対称の模様のものは特に間違いが起きやすいです
不安定になる可能性が高く、見た目も本来の姿と異なります。

3 パーツの順番が違う
火袋の上に受があるものをお庭で見たことがあります。
正しくは上から玉・笠・火袋・受・足の順です。
不安定な点や火袋にかかる重量が増えるので、長い目でみると火袋の破損に繋がる恐れがあります。

これらは正しく直した方が良いです。
ただし、石は見た目よりも重たいので、動かす際には無理をせず作業してください。
間違った扱い方をすると破損やケガに繋がる可能性があります。
重たいものは業者様等へご相談ください。

間違った向きのまま販売されている灯篭をインターネットでも時々見かけます。
向きを敢えて変える場合には、正しい向きと配置を想定して作られていることを理解した上で、安全にアレンジを楽しんでください。
不安定な建て方は、少しずつ傾きが大きくなり倒壊の危険があります。
本来の上に乗る重量以上の石を乗せることはお勧めできません。(N)