岡崎市 老舗石屋㈱杉田石材店のブログ
石灯篭(とうろう)庭園・神社用など石製品の製造販売

【創業190余年の老舗石屋】国内最大級の在庫展示数 石灯篭(とうろう)水鉢など庭用石製品をはじめ、石製品全般取り扱っております。本格こだわりの手作り石灯篭(とうろう)をお探しの方は実際に見比べてください。工場では職人の制作風景もご覧いただけます。~心のかよう石づくり~をめざし見る人の心が豊かになるよう心を込めて造っております。これからも技術を絶え間なく積み重ねてまいります。当ブログでは石彫刻品 記念碑 石像 モニュメント等の製作過程や設置事例をはじめ石屋の日々をお伝えしております。

タグ:鞍馬石

本鞍馬石を使った動物は人気商品のひとつです。
自然石の形を活かして
蛙・うさぎ・猫・すずめ・犬などを作っています。
石のうさぎ|本鞍馬石(うさぎの置物)
自然石の形を活かしながら、一部を彫刻して動物に見立てます。
石のふくらすずめ|本鞍馬石(すずめの置物)
石の形に合わせて彫刻しています。
そのため、同じデザインではお作りできません。
石の蛙|本鞍馬石(蛙の置物)
一点ものなので、ひとつひとつに個性があります。
石の猫|本鞍馬石(猫の置物)
石の犬|本鞍馬石(犬の置物)
これらの商品が生まれる過程を少しご紹介します。

今回は、置き場の中から「うさぎ」になりそうな石を探します。
本鞍馬石(京都産)
手に取って、「これは細すぎるなあ」
「サイズ感も大事だな」と抱えてみたりしながら、
うさぎに選んだ石がこちら↓ うさぎになる石|本鞍馬石
選んでしまうと、もう私たちには「うさぎ」にしか見えなくなります。
矢印の方向が頭になります。
うさぎ(製作予定) (2)
こちらは、少し動きがある うさぎになりそう。
完成イメージが頭に浮かびます。
うさぎ(製作予定) (1)
ひとつひとつ石に向き合っていると
「鳩サブレみたいな鳥もいいんじゃないか?」と、
三角の石が鳥の姿に見えてきてしまうのです。
本鞍馬石(京都産)
この石が、ニワトリに見えて仕方ない
もう何も彫刻しなくてもよいのでは?とさえ思えてきます。
鳥になる石|本鞍馬石
これも鳥に最適な石
鳥になる石|本鞍馬石
うさぎを作るつもりが、鳥も作ることになりそうです。

まだ鳥は未定ですが、うさぎを作っていきます!(N)









4/29(木)と5/1(土)~5日(水)までお休みいたします。
※4月30(金) 5/8日(土)営業
よろしくお願いいたします。
本鞍馬石燈籠|永徳寺

不動明王の石仏を製作しています。(製作過程その1はこちらから
蓮華台、顔の彫刻に続いて身体・持物(剣と羂索)・火焔を彫刻していきます。
不動明王の製作|石像石仏
上の写真では顔以外はのっぺりと見えますが、仕上げる彫刻の姿を計算したベースを作っています。頭、首、肩、腕、胸、腹、足それぞれの位置関係が見えていて、しっかりと定まっているからこそ身体の面から衣や瓔珞などの厚みを足したベースを作ることができます。ベースが上手く作れていないと衣や飾りなどが身体に喰い込んでしまったり、部位がずれてしまったり、身体が痩せて力強さが無くなってしまったり、骨が曲がったり関節が外れたりと可笑しな像になってしまいます。(敢えて不恰好で面白味のある造形をする場合もあります。)石は足すことができない素材ですので、ベース作りはとても重要な工程です。
不動明王の製作|石像石仏
場合によっては身体の形状を変えることもあります。今回は脚を変えています。本当なら股関節やお腹は膝の位置からするともっと奥にあります。しかし、腹を奥にするということは、背面がさらに奥にさがってしまいます。奥にさがった本像は影の中に入ってしまい、火焔の後背も見難くなってしまいます。
肘は背景に埋もれることにはなりますがそれもひとつの表現として、脚に違和感が無いようにしつつ、火焔の美しさや像の力強さを出すようにねらいました。
不動明王の製作|石像石仏
剣と羂索は繊細な彫刻なので、他の部分を彫刻をしている時に道具が当たって欠けてしまうことがないよう最後に彫刻しました。
不動明王石像|石仏彫刻
像の中で剣と羂索が一番手前にあります。
不動明王石像|石仏彫刻
羂索は細い縄を束ねて掴んでいます。
不動明王石像羂索|石仏彫刻
正面から見ると剣も羂索も細く見えます。
不動明王石像|石仏彫刻
しかし横から見ると背面と繋がっています。貫通させると折れてしまう可能性があるので強度を持たせる為につなげています。正面から見た時に、この厚みを感じさせないように彫刻します。
不動明王石像|石仏彫刻
火炎は顔の左右で繋がっているように流れるようにしました。不動明王石像火炎|石仏彫刻
炎の先が上に向かって伸びるようにしました。(指は大きさの比較の為に写しています。)
不動明王石像火炎|石仏彫刻
丸く渦を巻くような炎を下部に彫刻しています。
不動明王石像火炎|石仏彫刻
続いては台石の梵字彫刻(その3)をして完成です。 (N)



不動明王の石仏が完成しました。製作過程をご紹介します。
不動明王石仏の製造販売|本鞍馬石
まず不動明王を彫るのに良い形の石を選びます。
不動明王本体 (1)
底面に突起部を残して、穴のあいた台石に差し込んで設置できるように加工します。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
本体の底面の形に合わせて台石を加工し、はめこみの穴を作ります。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
高さ35㎝の中に立っている像を彫刻すると顔が小さくなってしまう為、座禅を組む姿にします。
石に下絵を描きます。蓮華台の上に座り、周囲には火炎を彫刻します。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
お客様と打ち合わせをして下絵から変更した箇所
持物:独鈷杵→剣  一般的な剣を持ったポーズ
目:片目を閉じている→両目を開いている
口:開いている→口を結んで牙が下向きに出ている
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
仕上がった時の形を想像して下地を作っています。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
蓮華台が完成しました。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
続いて顔と頭部の彫刻です。下絵は平面なので立体になった時のイメージはしづらいですね。
不動明王石仏の製作|本鞍馬石
【彫刻後】平面から立体的になると存在感が出て生き生きと感じられるようになります。
目の玉部分にボタという雲母の塊が ちょうど出ました。右目が黒ボタ 左目には白ボタ、これによって表情に深みが出たように思います。
不動明王の製作顔|石像石仏
影のでき方が変わると表情も違って見えます。
不動明王の製作顔|石像石仏
ピンボケしていますが、頭部正面に如来を彫刻しました。
不動明王の製作顔|石像石仏
これから身体・持物・火炎・台石の梵字彫刻をしていきます。(N)
不動明王の製作顔|石像石仏
続きはこちら(その2) (その3)

~狛犬好きの皆様へ~
家庭用の狛犬が完成しました!
狛犬小型家庭用|製造販売
狛犬好きの方々には常識かもしれませんが、狛犬は2体で1セットですが2体とも狛犬ではありません。向かって左の頭に角があるものが狛犬(口を閉じた吽形)、右は獅子で角はなく口を開けた阿形で、狛犬と獅子で一対です。
元々はエジプトのライオンがモデルとなり、インド、中国へと伝わり日本へは獅子が2体の姿で伝来してきました。その後日本では狛犬と獅子の組み合わせが定着していきました。現代新しく作られるものの多くは角がない姿が一般的となり、左右の違いは阿吽の口の開きです。
神社の狛犬は素材やデザインもさまざまで、時代や地域、作者の違いによっても様々な姿をしています。頭に角ではなく宝珠の姿をしているものや、動きのある姿、表情も愛嬌があったり力強い顔をしていたり、一つ一つに手づくりならではの個性があります。同じものがなく、次はどんな狛犬に出会えるのかと愛好家の方々を魅了するのかもしれません。

【向かって左】→ 狛犬 頭に角があり 口を閉じた吽形
狛犬小型家庭用|製造販売
【向かって右】→獅子 頭に角がなく 口を開けた阿形
狛犬小型家庭用|製造販売
この狛犬にはモデルがあり、ブロンズ製のモデルを見比べると左右で巻き毛の向きが違いました。
口を開いている方は下向きに毛を巻いています。
狛犬小型家庭用|製造販売
口を閉じている方は上巻きに毛を巻いています。
狛犬小型家庭用|製造販売
口の開きで表情が大きく異なる為、それぞれの違いを際立たせ、よりよく見せる工夫なのかもしれません。
実は、こちらの狛犬は彫刻面を合わせるとピッタリ一つの石になります。
本鞍馬石 玉石狛犬
パカッと開くと 狛犬が現れます。
IMG_6136
一つの玉石から制作しておりますので、並べて置いても、別々の場所に飾っても繋がりが持てます。
狛犬小型家庭用|製造販売
ふたつ並んだ背中も寄り添っているような石の姿です。(N)
製作の様子はこちらから↓






↑このページのトップヘ